平成30年度 筑波・東京サイエンスツアー
7月31日(火)から8月2日(木)まで、33名(1年生29名、2年生4名)で筑波、東京方面へサイエンスツアーに行きました。1日目に東京大学、2日目に地質標本館やJAXA筑波宇宙センター、高エネルギー加速器研究機構などの筑波の研究施設、3日目に東京の国立科学博物館を訪問しました。
東京大学では、本校OBの先生に理論惑星科学に関する講義をしてもらいました。その後、3班に分かれて、現役の大学院生との座談会を行い、大学生活についての話や高校時代における勉強面や生活面でのアドバイスを中心とした話を聞くことができました。OBという身近な先輩、そして現役の大学院生からの話を通じて、生徒は進路意識を高めることができたのではないでしょうか。また、各研究施設では最先端の実験設備を見学したり、長期間にわたる地道な実験についての説明を聞いたりすることで、最先端研究への興味関心を深めることができました。
夜のミーティングでは、班ごとにその日学んだ内容や今後への活かし方などをポスターにまとめて発表しました。学年・クラスの異なる人で班をつくり、協力して短い時間で準備・発表を行うことで、プレゼンテーション力を高めることができました。参加した生徒全員が積極的に取り組み、学び多き時間となりました。
全体を通して、普段見ることのできない施設を多く見学できただけでなく、施設の方や先輩に質問したり、自分たちの中でグループ議論やポスター発表をしたりなど、多くの経験ができたと思います。このツアーで得たことを自らの進路実現に役立てるだけでなく、ツアーに参加していない生徒にもさまざまな形で還元していってもらいたいと思います。
岡山大学理学部での実習
7月30日に岡山大学理学部を訪問しました。
午前中は異分野基礎科学研究所の野原実教授による、「熱電発電」についての講義を受けました。熱電発電とは、日頃無駄にしている廃熱を用いて電気を作るというもので、地球温暖化対策の1つとしている注目されつつあるエコな発電方法です。
午後は物理学科低温物性物理学研究室の川崎慎司准教授の指導のもと、自分たちで作製した超伝導体の電気抵抗を測定する実験を行いました。
超伝導体に不純物を入れることで現れる不思議な振る舞いを実際に確かめることができ、とても有意義な実習になりました。
関西サイエンスフォーラム企業見学 コクヨ梅田ショールーム見学会
7/26(木)に関西サイエンスフォーラム主催でコクヨ梅田ショールームの企業見学会に行ってきました。
参加生徒は、48名(1年生36名、2年生12名)でした。
当初40名募集の予定が、応募が多数あったため、急遽増員するほど生徒の期待値の高い事業でした。
コクヨ株式会社といえば、文房具で有名ですが、オフィス関連の事業も大々的に手掛けています。
初めに、コクヨ株式会社の久松さんから、『「働く」のこれから』として講演を行っていただきました。
1年生は、体験型進路学習の一環として職場訪問に行き、「働くとは何か」について深く学んだばかりだったので、
生徒達は各々の学びとつなげて講演を聴いていたようでした。
講演後は、コクヨのショールーム見学をしました。
あえて不安定な状況を作ることで座りながら運動不足解消につなげるオフィスチェアや、
使用目的によって高さを調整することのできるデスク、
声が大きすぎると光で教えてくれるランプなど、様々なオフィス商品を見て、生徒らも驚いているようでした。
また、実際に仕事中のオフィスにもお邪魔して、生徒達が抱く「会社員が働く空間」との違いにも驚いていました。
フリーデスクの環境や部長クラスと社員が話のしやすいような工夫、職場環境改善のための提案ボードなど、
「働き方改革」の最先端を見ることで、「働くとは何か」を新たな観点から見つめ直すことができたように思います。