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進路講演会(1年生)

7月の「体験型進路学習Ⅰ」(職場訪問)で職業について理解を深めた後、「学問」に触れる初めての機会として進路講演会を実施しています。令和2年度は11月5日(木)6限に、京都大学をはじめとする近畿圏の国公立大学の先生9名をお招きし、模擬講義をしていただきました。

 高津に入学してまだ半年しか経っていない1年生ですが、自分の進路を考え、大学・学部や2年生での選択科目を決めていくうえで、また、2年生での「体験型進路学習Ⅱ」(研究室訪問)に向けて進路意識を高めていくうえでも、貴重な50分間となりました。

 以下は講義一覧です。また、生徒が書いた「聴講レポート」(特に印象に残ったフレーズと、それに対する意見や感想)の中から一部を紹介します。

「PCR 〜生命科学史上最大の発明〜」


大阪府立大学・理学系研究科
恩田 真紀 准教授

■生物やウイルス等はそれぞれとても多くのDNA塩基対を持っていて、それを調べることで、種や、個体の特定などをできるが、その遺伝子をすべて調べることは現実的でないし、一部を増殖させて調べるにしても、従来のやりかたでは何年もかかってしまう。それらの問題を解決し、しかも安くできるというPCR法がどれほど革命的であったかが分かった。発案者の生き方にも興味を持った。自分自身の力で科学を発展させていき、それが世の中に反映されていくことの喜び、どのような学部からどこへ進めるのかについて触れられていて、僕の進路を考えさせられた。

■誰かの天才的なひらめきによって、大きく歴史が変わることがあるし、そのひらめきは、ただ真面目に仕事をしているだけではえられないものであることが、あるということ。僕の進みたい道にはどのような学部に入ればよいのか考えることができた。

「自律型無人飛行ロボットの制御」


大阪府立大学・工学研究科
金田 さやか 講師

■理想上のことでありまだまだ数学を使いできることがあるというところで限りのない可能性を感じ、GNSSとINSの複合など、現在あるものを組み合わせることで互いの弱点をカバーし合い新たな可能性をみいだせることからも同じように限りなさを感じた。

■数学と工学のつながりを知り、何の意味があるのかをよく考えずに解いていた数式で、人を助けたり、生活の利便化をはかれることを学んだ。また、学会などで学びを超えて現地の人とコミュニケーションをとれてとても楽しそうだと思った。OPUSA打ち上げなどを学生主体で行ったという所で、大学院は自分の想像以上に行動力と技術力があるのだと思った。府大は互い学生間で高めあっているのだと思った。

「少子化はどうして進む?進むとどうなる?」


大阪大学・経済
山本 和博 教授

■積立方式:(年金について:現状は賦課方式。積立方式は)確かに財政の白馬の王子となりうる仕組みではあるけれど、自分たちを助ける物なのに自分たちで目を背けているのはもったいないし、変えていかないといけないと切に思った。

出生率:自分たち一般市民のそれぞれの意識や生活レベルが数値に直結していて、上げようと思えば上げられるけどそう上手くいかないのが経済学という学問の特性を表していると思った。

■世の中のことは全てなんとなくではなく、理論に基づいたり原因があってそうなっていること。経済学はその答えの出ないかもしれない問いに向かって進む勇敢な学問であるということがわかった。

「「食」のフィールド研究 ―人間科学からのアプローチ」


大阪大学・人間科学研究科附属未来共創センター
木村 友美 講師

■「健康長寿の食事」:食に対するイメージの話をしてくださって、自分の中でも野菜が良くて脂肪が悪いなどと思い込んでいたから、改めて考えると不思議だなと思った。健康を保つためには、食事だけでなく生活。カロリーだけが大切じゃない→分量が大切。 「高原地域」:チベット族のみなさんが、高い場所に住んでいて酸素も薄く、私たちの生活よりも絶対不便なのに、楽しそうに笑っていたり働くことや仕事に幸せを感じていることがすてきだなと思った。

■「食は複雑」「健康は複雑」 食も健康も私たちが知らないだけで、分かっていることは非常に少ない。また、ラダックでは56%の人がお祈りしているとき、16%が外で働いているときが一番幸せと回答していて、これは文化に直結しているとわかった。

「地域研究への招待―東南アジア篇」


神戸大学・国際人間科学部
貞好 康志 教授

■〔東南アジアでは世界有数のDNAの宝庫〕それが分かっているにもかかわらず、人間は環境を破壊せざるを得なくなっているので、その状況を打破することができる手段を早急に見つけなければならないと思う。

〔グローバル化の第三の波、主役は皆さんです〕僕たち自身がこれからの社会を背負っていくのだということを自覚し、責任を持って、世界の人々と共に、より望ましい方向に世界をリードしていかなければならないと思う。

■東南アジアは以前、南方と呼ばれていた。地域研究を行うためには、現地の言語を習得しなければならないということ。東南アジアの多くはインドネシアが占めているということ。また、東南アジアという地域が様々な問題に対する取り組みにおいて、焦点と立っている地域である。

「わたしの心をわたしは知らない――コミュニケーションの相互行為論」


大阪市立大学・文学研究科
福島 祥行 教授

■ジャムや人の写真の実験が印象に残った。すり替えられていることにすぐ気づくだろうと思っていたけれど、自分が選んだものだと簡単に思い込んでしまい、理由まですらすらと述べられており、人間の脳は賢いものであってもすぐに思い込んでしまうことに驚いた。笑っていいともの話の中で、実際の会話を文を起こしていたところが印象に残った。主語や述語がなかったり話が途中で途切れても、相手が言いたいことから会話が成り立っていたことが驚いた。

■自分たちが普段何気なく交わしている会話は、実は文法的にはおかしいところばかりで、会話の流れやジェスチャーなどから相手の言いたいことをくみ取って交わしていることに気づいた。無意識に人の話を聞いていたり、何も考えずに聞いているとき、後から理由をつけることが今まで何度かあり、今回の講義でその意味に気づくことができた。

 

「政府の役割と日本の財政を考える」


大阪大学・国際公共政策学科
赤井 伸郎 教授

■私たちに関係のないところで国の借金は増加し続けているのに、私たちの世代でその借金の返済をするということは、初めはとても身勝手であると感じたが、現代の便利な生活が成り立っているのがわかったので、将来生活していくにあたっての課題だと感じた。今はまだそれ以外の財政破綻を防ぐ良い方法を見つけるのは困難だと感じた。私たちが社会で働いていくときに、高齢化などの社会の問題に配慮した上での目標を目指していければいいと感じた。

■高齢化に伴って歳出と税収の差が開いており、「ワニの口」を閉じることが課題であるということ。毎年借金が増え続けていることがわかった。

 

「医薬品ができるまで」


和歌山県立医科大学・薬学部
太田 茂 教授

■アスピリンは1年間に750億錠生産されている。偶然から発達していったものが1年間に750億も生産されるほど需要が高いものになるまでに、長い年月と労力がかけられていることから薬学の重要性が改めて分かる。細菌には毒性だが人間には害がない。身近なインフルエンザやガンにもこの「選択毒性」が生かされていることについて、いくら人に害がないと分かっていても、人に害を及ぼす細菌やガン細胞に対して毒があるのに人の健康に害がないことが絶対なのか少し不安に思った。

■長い時間研究を続けても、結果を残せるとは限らないが、それでも諦めず、研究を続けてくれた人たちがいるからこそ、私たちが少しでも健康に近づいていると思うと、大変だがとてもやりがいのある学問だと知ることができた。

「電気抵抗ゼロ!磁気浮上!超伝導の不思議」


京都大学・理学研究科
北川 俊作 助教

■57種類の元素が冷やすと超伝導になり、抵抗がゼロになる。温度を下げていくと、ある温度で突然電気抵抗がゼロになると聞いて、どうしてそうなるのか知りたくなった。今までの超伝導は氷点下の低温でつくられ、中には圧力を加えないと超伝導体にならないようなものしかなかったが、常圧・常温の中での超伝導体をつくることができれば、超伝導体はますます実用化されやすいものになるんだなと感じた。

■超伝導では電気抵抗が0になるので、P=RIという公式に当てはめるとP=0となる。これを利用して送電線のロス電力をなくすことができる。また、超伝導はまだあまり実用化されていないと思っていたが、MRI装置やリニアモーターカーなど身の回りの色々なものに実用化されているとわかった。

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