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6月20日(金)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.297~プチ公開授業~

 今週は、初任者研修、10年研修の一環として該当する先生の授業見学『プチ公開授業』を実施。「一週間のうち、いつでも良いので自由に授業を見学してください」とのフリーミッションにより、授業を見学し、ここが良かった、あそこはこうした方が良いのでは?と経験を踏まえてアドバイス。基本的にはそういう設定ではあるが、新採教員だけにプレッシャーを与えてはならぬと、ここは2年めから4年めの先生方も自ら公開授業を買って出た。

 私は時間の都合もあり、2年め、3年めの英語教員の授業を見学。どちらもすでに生徒との信頼関係が成り立っており、説明時の傾聴の姿勢から、指示、質問に対する反応までしっかりとメリハリがあり、脳も体も確実に活性化している。1年生の授業では、学習合宿で講習を担当したクラスでもあり、授業中に教室に入った瞬間、「Long time no see!」と叫んでくれた。英語脳になっている証と感じて嬉しかった。

 高津高校は、「自由と創造」の名のもと、校則も制服もないため、確かに髪の色も服装も様々だが、生徒一人一人は実に反応が良く、自分をしっかりと持っている。少々内気な生徒もいるが、こちらの話すことにきちんと耳を傾け、それに対して何らかの感想や意見を述べてくれる。声をかけてもノーリアクションというのがこちらとしても戸惑うが、そういうシーンがあまりない。授業においても同様で、先生が一方的に話すばかりでは仕方がないが、一つやり取りが始まればそこから主体性が顔を出し、確実に深い学びにつながっている。ペアワーク然り、こちらの働きかけによってこちらの想定以上に学びが深まり、広がっている。先週はたくさんの中学校の先生方や学習塾の方に授業を見学していただいた。

 その授業に関するアンケートの一端をご紹介したい。

・板書、清聴、グループワークの切り替えも早く、充実した授業であったと感じました。

・人の話を聞くときと、隣の人と話すときのメリハリが流石だと思いました。

・なにより生徒それぞれが自分の意見を気兼ねなく発信できる環境が素晴らしかったです。

・高津高校は髪の毛も自由でチャラチャラしているとの認識が我々中学校の教員にありましたが、授業に集中している生徒が多く、いい意味でイメージが違っていました。

とのことです。良い感想ばかり吸い上げているのだろうと思われる方もいらっしゃると思うので、

・寝ていたり、私語をしたりしている生徒がいた、とのご意見も1件いただいた。

 授業は生き物。生徒の集中力の問題もあるが、こちらの働きかけ次第のところもある。反省し改善しながら、一緒に素晴らしい授業を作っていきたい。Make it Kozy!頑張れ教員!頑張れ高津生!

  文字一つ 言葉一つに 心込め

 ちなみに、私が高津の授業を推せる最大の理由は、「教師自身が授業を楽しんでいること」。良い授業の根っこである。

 

2025.06.20

6月19日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.296~『頑張る』ということ~

 毎朝、門に立って生徒に声をかけていると、起きたばかりの朝ゆえに生徒のテンションにも差がある。申し訳ないくらいにテンション高めの私に対し、眠そうに挨拶する生徒もいれば、「おはようございます!」と元気に挨拶をくれる生徒もいる。声は小さくても、これでもかというくらい口角を上げてくれる生徒もいる。もちろん元気で爽やかな挨拶には惹かれるが、これから始まる一日のしんどさを押し殺して、頑張らねば…という気持ちがにじみ出た「おはよぅ、ございますぅぅ…」もなかなか捨てがたい。

 考えてみれば、日々、自分のためとはいえ、6時間、7時間集中して授業を受けるのは簡単ではない。それが高津の当たり前ではあるが、当たり前と言われるものほど継続した『頑張り』が必要だ。言わずもがな、多くの『頑張る』は、すでにできることをさしてはおらず、まだ知らないことやまだできないことに取り組むことをさす。生徒たちは、授業によって新たな知識や技術を得る。部活動によってできないことができるようになる。課外活動によって、新しい気付きや発見を得る。そのために『頑張って』いる。

 ある人が『頑張る』は『顔晴る』だと言っていたので、私も「頑張れ!」と応援しながら心の中では『顔晴れ!』を思い浮かべている。朝の挨拶など、それこそこちらと目を合わせようと顔を上げるので、文字通り『顔晴っているなぁ』と思うのである。顔がむくんで腫れる「顔腫る」もご愛嬌だが、やはり『顔晴る』のが一番良い。

 毎日忙しくも充実した表情の高津生たちよ。この先もしんどい時のあと少しの『顔晴り』を期待する。Make it Kozy!顔晴れ、高津生!

  朝よりも 声のトーンが 上がる午後

 日中の廊下で「こんにちは!」と挨拶してくれる生徒が確実に増えている。外部から来られた方からも、常に「生徒の皆さんが挨拶してくれるので気持ちがいいですね」との声をいただいている。少々恥ずかしいが、最近廊下を歩くのがやけに楽しいのである。 

2025.06.19

6月18日(水)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.295~チームとして~

 本日は、アウィーナ大阪にて、大阪府立高等学校PTA協議会の総会が開催された。といっても、PTAの役員や学校管理職しかなじみがない組織かもしれない。各校にはPTAが存在し、年間を通して生徒のサポートや教育活動への支援、学校行事等の活性化に努めていただいており、誠に感謝しきりであり、また、ご家庭や保護者の皆さまと共に生徒の自己実現や進路実現に励んでいることも明らかであるが、大阪府全体としてもこのPTA協議会の会長はじめ役員の方々が、全国や近畿地区の同組織と情報交換や意見交換に参加して、府立高校のために汗をかいていただいている。

 その協議会において、昨年度本校PTA時報委員会で取り組んだ広報紙が高く評価され、府の「最優秀賞」に選ばれ、表彰された。このことは、PTAの方々の本校生に対する想いだけでなく、保護者の方もそれぞれが学校を通じて時間を共有し楽しんでくださっている証左だと感じている。実は誰にも言わなかったが、私自身は昨年度の広報紙が出来上がった際に、(これは府で表彰されるかも!?)と感じていたので、受賞の知らせを聞いて(やっぱり!)というのが本音だった。会場前には、本校を含め、受賞された各校の広報紙が並べられていて、参加校の方々にご覧いただけた。何事も表彰されるのは喜ばしいことであり、励みになる。今後も、「チームKOZU」として、まっすぐ進んで行きましょう!PTAの皆さん、ありがとうございました!

 さて、終了後、18時15分からは、月一回の同窓会にご協力いただいている『クリエイトラボ・セミナー』本日は、日本酒ブランド『十石』を手がける37期生、松山酒造の高垣幸男様から、そもそも「日本酒」とは?発酵とは?をはじめ、日本におけるアルコール業界の移り変わり、日本酒の立ち位置など、時代背景や飲酒人口の推移などを通じて、熱いご講演をいただいた。

 京都大学に入学された当時は、生物の勉強をされていたそうだが、「月桂冠株式会社」に就職、カリフォルニアで過ごし、帰国後、自分のお酒を作ることになったという。飲酒人口が増加した高度経済成長期やバブル期とは違って、今は様々なアルコール類が嗜好されている。今や「日本酒は『日本の酒』ではなく『世界の酒』」と話す高垣様の目は輝いていた。

 日本酒の話題ということで参加者は少なかったが、知らない世界がゆえの刺激はしっかりと受けたと思われる。知らない世界を知れたなら、セミナーの意義もあるというもの。高校生の進路については、「時代の流行りはその先どうなるかわからないので、自分の好きなこと、やりたいことを優先して考えてほしい」と話してくださった。次は、みんなが世界を変える番だ。Make it Kozy!頑張れ、高津生!

  日本酒の 味わかるまで 数十年 杜氏の想い しかと伝わる

 なお、民法上18歳で成人となりましたが、飲酒は20歳からです。20歳未満の飲酒は法律で禁じられています。

2025.06.18

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