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3月31日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.463〜自由と創造〜

 ここ数日の春の陽気に誘われて、桜も、少々控えめだが、柔らかなピンク色の花びらを主張し始めた。この時期になるまでは茶色の幹と枝のみとなり、まるで存在を消すかのように静かに息を潜めている。高津高校の正門を通り抜けた正面、立ちはだかるようにどんと構えているにもかかわらず、冬の間は風景の一つにすぎず、目をとめることもない。ところが春になると、忘れていて申し訳ないと感じるほどに見事な花を咲かせる…凄い、と思う。

 一方で、人間はなかなか息を潜めることができず、日々、仕事があり、学校があり、常に動き続けている。仕事や学校に縛られない自由な生き方を選択する人もいるが、多くの人はある程度”枠”の中で生きている。それぞれの”枠”の中で、可能な限り有意義な時間を過ごそうと工夫している。

 高津高校の校風「自由と創造」もその言葉自体に嘘はないが、3年間の学校生活という”枠”の中での過ごし方によって感じ方は様々である。この2年間、同窓会をはじめ、たくさんの卒業生の方と出会い、その人柄や振る舞いに「自由と創造」を感じたことは一度や二度ではない。ただの自由奔放ではなく、目の前の多様なモノやコトを躊躇なく受け入れて人と接する。そんな懐の深さを感じた。要は「自由と創造」は自分発信だけでなく、周りを含めた『世界』のことだと私なりに受け止めている。

 ”枠”の中で頑張っている今の生徒たちがどう感じているかは定かではないが、卒業後にこの校風を自分の中に感じることは想像できる。きちんと時間通りに始まる授業。当たり前だが当たり前ではない。4月の学習合宿で1年生は「チーム高津」となる。創造探究という未知の世界を知る活動。上限はなく、時間の許す限り自ら求めれば人の何倍も学べる機会となる。大学や企業との繋がりを実感できる職場体験実習に研究室訪問。参加者は狭き門だが、シンガポールグローバルリーダー研修に、台湾や屋久島・種子島へのサイエンスツアーなど、一歩踏み出せば新しい世界を体感できる。そんな様々な活動を生徒想いの熱い教師たちが本気でサポートしてくれる。

 「枠の中」といえども、自分次第で「自分の枠」を越えることはできる。明日入学する新入生にはぜひ高津高校の多様な学びの機会を得て、春の桜のように見事な花を咲かせてもらいたい。Make it Kozy!羽ばたけ、高津生

  光射す 高津の庭に 桜咲く

【高津高校 関係の皆様へ】

 このたび、4月から大阪教育大学附属平野中学校長兼附属高等学校平野校舎主任として勤務することとなりました。この2年間、日々教職員の協力を得ながら生徒と触れ合い、高津高校の教育の特別感や充実感を味わってきました。また、保護者の皆様、PTA・同窓会の皆様にはご協力と多大なご支援を賜り、本当にありがとうございました。私は言わば勢いだけで生きている人間ですが、そんな人間にも高津高校は新たな発見と深い学びを与えてくれました。そして、生徒の若さと活気に触れ、私も負けずにまだまだ頑張らねばという気持ちにさせてくれました。本当に感謝しております。

 高津高校は、現在も世に誇る公立高校ですが、まだまだ伸びしろのある学校です。熱い思いを持った教師集団は心強く、手をかければかけるほど成長する生徒たちも魅力的です。私自身は、新天地で高津高校に負けないような魅力ある学校づくりに取り組む所存です。今後は外から高津高校を応援します。今後の高津高校のさらなる発展、そして、生徒たちが日々輝く『虹のかかる学校』であり続けることを願っております。   校長 寺本 圭一

2026.03.31

3月27日(金)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.462〜新しき教科書〜

 今朝、出勤してしばらくすると、校長室の外でガラガラと少々うるさいキャスターの音がする。窓の外をのぞくと生徒が皆キャリーケースを転がしている。ん?どこかの部活が合宿か?いやそんな話は聞いていないぞ・・・首をかしげつつ、また席に戻ってPCのキーボードを不器用に打ち始める。しばらく打っていて、あっ!!と思い出して、中庭を見ると生徒が列をなしている。そう、今日は教科書販売の日である。

 そう、合宿などないはずだとあらためて思い直して、彼らのキャリーケースを転がす姿と一致した。十数年前までは?スポーツバッグかリュック2つかという感じで、皆大きなカバンを持参してきていた教科書販売。今は、キャリーケース一つで重い教科書や副読本を楽に持ち帰れる。キャリーケース自体は昔からあるが、宿泊の予定もないのにキャリーケースを持っていくという発想が昭和にはない。考えたら効率的で実によろし。

 さて、その新しい教科書は何やら実に嬉しい。義務教育のように無償ではないが、それゆえにその分勉強して頭に入れなければという気持ちが生まれる。きれいな新品のままではもったいない。赤線青線黄色線、いやいや今は蛍光ペン?で大事な箇所に線を引いたり、先生の話すポイントをチェックしたりメモしたり、おまけについつい国語の教科書の作者の顔に髭を書いたり、眼鏡をかけたりと。これが意外と記憶に残る。その記憶が単元のポイントと共に蘇ることもままあるのだから人間の脳というのは面白い。生徒諸君はぜひぜひ教科書を真っ黒?(色んな色が交じると黒になる)にしていただきたい。

 さぁ、新学年はどう過ごそうか。何を学んで何を得るか。生徒の心次第で決定する。4月が楽しみだ。Make it Kozy!ワクワクするなぁ、高津生!

  テキストを 味方に道を 闊歩する

2026.03.27

3月23日(月)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.461〜何者になろうか〜

 本日は、久しぶりに1・2年生の全員が登校し、終業式を実施。校長講話は、寒さ厳しき折に思い浮かんで数日前に準備した、西郷隆盛の漢詩の中の一句「耐雪梅花麗」。雪に耐えて梅花麗し。雪の降る厳しい冬に耐えてこそ梅の花は最も美しく咲く。人間も同じで苦難や困難を乗り越えてこそ、大きな成果や人間的成長が得られるとの意。西郷隆盛がイギリスに留学に行く甥に向けて詠んだ詩を紹介しよう・・・と思っていたが、今日はそれよりも私自身が本年度を振り返って伝えたいことを、と思い、喋る内容を直前に変更した。

 というのは、今年度偶然にも全国の校長会、近畿地区の校長会で京都大学ゆかりの元総長で名誉教授、山際壽一氏、同じく名誉教授の永田和宏氏の講演を聞く機会を得て、誠に充実した内容であったことから、聞き終えてすぐに話題に上った「僕達が何者でもなかった頃の話をしよう」を読んだ。ノーベル賞受賞の山中伸弥氏、将棋界の天才羽生善治氏、カンヌ映画祭常連の是枝裕和氏、そしてゴリラ研究の権威、山際壽一氏の4氏と永田和宏氏との対談等をまとめたもの。雲の上の存在である方々が、当たり前だが、『何者』でもなかった頃があった。皆さん共通して、実に人間くさいのである。そんなことから、今眼の前にいる15歳から17歳の君たちは今から『何者』にでもなれる、と伝えた。

 続いて生活指導部長から、「4月から自転車の交通違反で青切符が切られること」を始め、春休みの諸注意を伝えられたが、今日は特別に、3月3日に卒業したばかりの、大阪大学と神戸大学に合格した78期生2名から受験を終えて感じたことを話してもらった。二人とも学校中心の生活を推奨し、決まった時間に机の前に座ることや理想の計画を作ってそれを実行することなど、リアルな体験を伝えてくれた。1・2年生も自分の1年後、2年後を見据えて、4月からの一年をどう過ごすか考えたに違いない。

 次は君たちの番だ。Make it Kozy!心も上級生に。頑張れ、高津生!

  春が来て 一つ大人に なりて吉

2026.03.23

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