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2月21日(金)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.220~ソロの強み~

 先日、吹奏楽部顧問の一人が、喜び勇んで校長室に来てくれた。というのも、本校吹奏楽部の一員が、今月上旬に開催された「第34回管弦打楽器ソロコンテスト関西大会」の予選を突破し、見事に出場を決めたからである。詳しいことは知らぬが、顧問によると、相当レベルの高い大会で、本選に出場するのはなかなか高すぎるハードルとのこと。

 「それは素晴らしいこと!」と、現在、アンサンブル部と空手部の全国大会出場を祝う垂れ幕とともに飾ろうということになったが、やや老朽化していること、昨今突風の力が非常に激しいことから、安全性を重視して上限2枚としているので、学校の柵の部分に取り付けることになった。

 楽器はマリンバ。いわゆる木琴の一つ・・・、いや、そんな言われ方をするのも専門家にすれば癇に障るだろう、ということで、俄かネット調べだが、マリンバと木琴の違いは次の通り(以下は、あるサイトより引用)。

 マリンバは、中央アメリカ発祥の打楽器で、木製の鍵盤と共鳴管を持っています。鍵盤の材質には一般的にローズウッドやパドウクが使われ、その豊かな響きが特徴です。マリンバは鍵盤の幅が広く、低音域から高音域まで幅広い音域をカバーします。マレットと呼ばれるバチで演奏し、その柔らかく暖かい音色が多くのジャンルの音楽に適しています。なかでも、ホンジュラス産のローズウッドが最高級品となってます。んでもって、最近はそのローズウッドが環境保護や森林破壊問題などから、値段が高騰してきてたりもします。

 木琴は、アフリカや東南アジアにルーツを持つ打楽器で、同じく木製の鍵盤を持っています。鍵盤の材質はマリンバと似ていますが、木琴の鍵盤は一般的にマリンバよりも薄く、音域も限られています。木琴は明るく、はっきりとした音色が特徴で、特にリズミカルな演奏に適しています。また、木琴には共鳴管がないか、あっても非常に小さいことが多いです。

  マリンバは広い音域を持ち、低音から高音までカバーします。一方、木琴は音域が限られています。 マリンバの鍵盤は厚く、豊かな音色を生み出しますが、木琴の鍵盤は薄く、明るい音色を生み出します。 マリンバには大きな共鳴管がついており、音の響きを豊かにします。木琴には共鳴管がないか、あっても小さいです。

 以上、ある個人サイトの説明を拾ったが、いわゆる「音域」と「共鳴」を少しでも感じられたらと思っている。

 本選は、2月24日(月祝)大阪音楽大学のザ・カレッジ・オペラハウスにて開催される。高津部員の出場は、午前9時半頃とのこと。思う存分、表現してほしい。Make it Kozy!自由に創造、高津生!

2025.02.22

2月20日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.219~負薪読書図~

 本日で1・2年生の後期期末考査も終了。ここしばらくの、多くの「二宮尊徳(金治郎)」の姿も見れなくなる。二宮尊徳の薪を背負う読書をする銅像は、多くの小学校に建てられている。勤勉の象徴として目にも心にも印象付けられているが、今の生徒たちも参考書や単語帳を手にしながら歩く自身の姿を二宮尊徳と重ねているのだろうか・・・と、そんなわけもあるまい。

 歩きスマホはダメで、単語帳ならOKというのもおかしいが、寸暇を惜しんで勉強する姿は可愛くもある。このテスト期間は特に冊子を片手に持って登校する生徒も多く、必死さも伺える。最後まであがくのもやむなしか。

 そんな1・2年生の姿を横目に、国公立大学二次試験を控えた3年生の頑張りも見逃せない。来週に試験を控えている3年生に声をかけると、「頑張ってます。なんとかしますよ!」としっかりと答えてくれたが、言葉の端に不安も少々。君の気持ちは十分に理解できる。それでも、今はやるしかない。大丈夫、という小さな自信の積み重ね。Make it Kozy!頑張れ、高津生!

  未来への 夢を背負って 自分超え

2025.02.20

2月19日(水)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.218~より良い社会をめざして~

 テスト期間、生徒は目の前のテスト問題に挑戦するが、教員は教員で担当科目の問題作成や山ほどの採点に臨む。これが結構大変で、採点ミスのないよう集中力と根気が必要となる。デジタル採点の導入により幾分効率的にはなったが、最終的には人の目が決め手になる。
 そんな忙しい中ではあるが、資質向上とより良い生徒指導に向けた研鑽のため、本日、同和問題に関する教職員研修を開催し、多くの教員が学ぶ機会を求めて参加してくれた。
 講師に大阪教育大学名誉教授の森実先生をお招きし、最近の差別事案やこれまでの同和教育、差別意識についてご講演いただいた。森先生は1984年に大教大に赴任された。当時19歳の私の入学と同じ年にあたるということで、勝手にご縁を感じている。たくさん発表資料をご準備されていたが、想いも強く、時間をとって語っていただいた。また、私たちに考える時間を与えてくれるなど、実践的な講演となった。
 先生もおっしゃっていたが、数十年前と今では学校における同和教育の扱い方が異なる。要は「学ぶ機会」があるのかないのかという根本的なところが違うので、「当たり前に知っている」のと「そもそも知らない」というギャップがあるのだ。そのキャップが吉と出るか凶と出るか、その点も踏まえて「寝た子を起こすな」議論について、様々なワークができたと思う。
 特に印象的だったのは、経験の浅い教員が積極的に発言していたこと。また、皆、様々な意見や提案を絞り出していたとが嬉しかった。それだけ主体的に考える、取り組むことについて、生徒に示せる時間であったとも言える。
 「寝た子を起こすな」論とは違うが、「知らないから触れない」論は歓迎できない。森先生も知らないから教えられない、ではなく、「共に学ぶ」気持ちを持つことが大事だと。止まる、避けるではなく、お互い学びながら少しでも良い社会をめざしたい。
 同和問題に限らず、世の中には根拠のない差別が後を絶たない。学校教育はそれをなんとかできる大きな手段。関わる一員として、できることはしたい。そして、人を気遣える人間、困った人に声かけできる人間を育てたい。Make it Kozy!強く優しく、高津生!

 ちなみに、一昨年は水平社設立100周年の年でもあったので、その年の12月に、一人で「水平社博物館」を訪れた。地域のあちこちに関係の方々が『闘った』跡が残されている。本日は、その博物館に展示されている、THE BLUE HEARTSの名曲「青空」の歌詞のサビの部分を紹介する。ご存じない方は、ぜひ一度聴いていただき、差別のない社会や平和について考えていただきたい。
  生まれた所や皮膚や目の色で いったいこの僕の何がわかるというのだろう
  運転手さんそのバスに僕を乗っけてくれないか 行き先ならどこでもいい
  こんなはずじゃなかっただろ?歴史が僕を問い詰める
  まぶしいほど青い空の真下で 青い空の真下で 青い空の真下で

2025.02.19

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