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6月24日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.299~テスト前にて~

 今週26日からは、第2中間考査。2学期制の本校は、4月からこの第2中間考査まで約2ヶ月半もある。ともすれば間延びするし、考査範囲も広すぎて、ポイントが雑駁になり、いわゆる中期目標としてピントを合わせづらい。ゆえに、5月中旬に国数英を中心に第1中間考査を設けて、学習に取り組みやすくしている。

 生徒も「テストが多い」と呟きながらも、自習室を活用し、学習時間の調整を主体的に行っている。部活動や創造探究事業にしっかり参加しながら、自分のリズムを崩さずに上手く取り組んでいる姿は見ていて頼もしい。1年生も最初は慣れぬ生活リズムに戸惑うが、4月のほぼ勉強漬けの学習合宿を通じて、不思議と表情も明るくなる。友人、仲間ができたことで、自信とまではいかないが、高津生としての立ち回り方、振る舞い方がわかるのだろう。

 生徒を見ていると、何事につけ、一人ではないという空気を感じる。私は比較的孤独を楽しむタイプであるが、高津生全体として友人とともに頑張っている印象が強い。受験は団体戦、は決まり文句だが、いざという時にそういった力が発揮されるはず。教室然り、自習室然り、同じ目標、同じ空気で取り組むことで見えぬパワーに覆われる。理屈ではない部分で、きっと価値がある。授業はもとより、誠実な取組、日々の積み重ねが良い結果を生むことは間違いない。Make it Kozy!頑張れ、高津生!

  雨に消ゆ その表情は 晴れ晴れと

 「さようなら!」と明るく挨拶をして去ってゆく生徒。授業が終わった安心感より、間違いなく充実感が勝っている。

2025.06.24

6月23日(月)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.298〜夏至過ぎて〜

 本日、第1回学校運営協議会を開催。前年度の振り返りとともに、今年度の取組、学校の現状について委員の方々と共有し、ご感想やご意見を頂戴した。開催前には授業見学いただき、ICTを効果的に活用していることや、先生と生徒、生徒同士のペアワーク等での活発なやりとりについて、「メリハリが効いている」「電子黒板やタブレットの扱いがとても手慣れていてスムーズに進んでいる」「生徒同士のコミュニケーションが素晴らしい」との教員にとっても励みになる一言をいただいた。

 協議会では、新しい取組となる、英語運用能力向上に向けた今年度入学生からの「TOEFL Junior」の一斉受験と大阪府立高校全体で進められている姉妹校交流事業を共有。「TOEFL Junior」の結果では、2級取得者の英語力に差があることも明らかになっている。中学時代に資格を取得した後、高校入試で活用できるため、少し英語の学習がおろそかになっているのではないかとの懸念が現実となって見えたところ。該当生徒については、入学以降の英語学習によって取り戻す必要がある。姉妹校交流事業は、これまでも交流と河川調査研究を協働で進めていた台湾第一高級中学と台湾女子高級中学、そしてフィリピンのアンジェリカム高校との交流を充実させる。今年度は、12月実施の台湾サイエンスツアー参加者を支援する。

 学校運営協議会は、外部評価委員として本校の教育活動や取組について、客観的な目線でご意見を頂戴する場。府立高校の現状を含め、高津高校の立ち位置や将来像について、たくさんのご助言をいただいた。高津高校のさらなる発展のため、いただいたご意見を咀嚼して尽力したい。

 協議会終了後は、自習室当番。生徒の様子を見に行くと、さすがに前期第2中間考査(26日より)前らしく、視聴覚室は大盛況。ざっと120人。図書館や別教室も含めると150人超の生徒が静かに勉強に集中している。「当番」は、18時半と19時半に利用人数を確認する事になっているが、18時半に154名だったのが、19時半になっても150名と4人しか帰宅していない。勉強に集中し波に乗ってきた証拠である。日頃の授業に対する向き合い方、集中力の賜である。

 20時に勉強を終え、下校する生徒たちに「しっかり勉強できたか」と尋ねると「はい思ったよりも進めました」「集中できました」の声。どうやら愚問だったようである。いいね、高津生!Make it Kozy!環境を力に、高津生!

  夏至こその 日没知らず 集中す

 

2025.06.23

6月20日(金)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.297~プチ公開授業~

 今週は、初任者研修、10年研修の一環として該当する先生の授業見学『プチ公開授業』を実施。「一週間のうち、いつでも良いので自由に授業を見学してください」とのフリーミッションにより、授業を見学し、ここが良かった、あそこはこうした方が良いのでは?と経験を踏まえてアドバイス。基本的にはそういう設定ではあるが、新採教員だけにプレッシャーを与えてはならぬと、ここは2年めから4年めの先生方も自ら公開授業を買って出た。

 私は時間の都合もあり、2年め、3年めの英語教員の授業を見学。どちらもすでに生徒との信頼関係が成り立っており、説明時の傾聴の姿勢から、指示、質問に対する反応までしっかりとメリハリがあり、脳も体も確実に活性化している。1年生の授業では、学習合宿で講習を担当したクラスでもあり、授業中に教室に入った瞬間、「Long time no see!」と叫んでくれた。英語脳になっている証と感じて嬉しかった。

 高津高校は、「自由と創造」の名のもと、校則も制服もないため、確かに髪の色も服装も様々だが、生徒一人一人は実に反応が良く、自分をしっかりと持っている。少々内気な生徒もいるが、こちらの話すことにきちんと耳を傾け、それに対して何らかの感想や意見を述べてくれる。声をかけてもノーリアクションというのがこちらとしても戸惑うが、そういうシーンがあまりない。授業においても同様で、先生が一方的に話すばかりでは仕方がないが、一つやり取りが始まればそこから主体性が顔を出し、確実に深い学びにつながっている。ペアワーク然り、こちらの働きかけによってこちらの想定以上に学びが深まり、広がっている。先週はたくさんの中学校の先生方や学習塾の方に授業を見学していただいた。

 その授業に関するアンケートの一端をご紹介したい。

・板書、清聴、グループワークの切り替えも早く、充実した授業であったと感じました。

・人の話を聞くときと、隣の人と話すときのメリハリが流石だと思いました。

・なにより生徒それぞれが自分の意見を気兼ねなく発信できる環境が素晴らしかったです。

・高津高校は髪の毛も自由でチャラチャラしているとの認識が我々中学校の教員にありましたが、授業に集中している生徒が多く、いい意味でイメージが違っていました。

とのことです。良い感想ばかり吸い上げているのだろうと思われる方もいらっしゃると思うので、

・寝ていたり、私語をしたりしている生徒がいた、とのご意見も1件いただいた。

 授業は生き物。生徒の集中力の問題もあるが、こちらの働きかけ次第のところもある。反省し改善しながら、一緒に素晴らしい授業を作っていきたい。Make it Kozy!頑張れ教員!頑張れ高津生!

  文字一つ 言葉一つに 心込め

 ちなみに、私が高津の授業を推せる最大の理由は、「教師自身が授業を楽しんでいること」。良い授業の根っこである。

 

2025.06.20

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