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7月2日(水)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.301~新しい環境を選ぶ~

 テスト最終日、終わった解放感からか、放課後の部活動にも活気がある。考査前でしばらく活動停止期間だったため、身体も少々なまっている。いきなり全開では熱中症が心配だ。とはいえ、柔な身体では何事も成さざる。

 誰が言ったか、スポーツは知力、勉強は体力。両方を身につけてこそ、目標は達成する。どちらも一朝一夕では成らず、長期的な視点、計画が必要。今の時代、いろいろ誘惑もあるだろうが、ブレずに取り組む精神力も体力も必要だ。

 話は変わるが、昨日今日と中学校に高津高校の説明に行ってきた。どちらも最寄り駅から距離は変わらないが、かたや学校まで信号のない長閑な場所、かたや信号が6つもある都会のど真ん中。対照的な環境だったが、保護者の方々の熱い視線はどちらも同じ。本校以外に4校程度の学科の異なる高校が順に説明する。お子さんの希望の学校はもちろんだが、初めて高校受験を経験される方もいるので、どんな学校だろうと興味津々。私もその熱量に負けじと熱く語ってきた。

 高津高校を選んでくれれば嬉しいが、大切なのはマッチング。その学校で、生徒本人が3年間充実した高校生活が送れるか、めざす進路を実現できるか、それを叶えるに適した環境であるかが重要。学科の違いは当然だが、同じ学科でも校訓や校風、教育方針には違いがあり、具体的には教育課程や学校行事、授業時間や課外教育活動、部活動への取組に現れる。

 高津高校の校風は、言わずと知れた『自由と創造』。言葉は美しいが、これを高いレベルで実践するのは簡単ではない。『自由』を都合良く理解して何でもありと取るのは間違い。まして、人に迷惑をかける行為などもってのほかである。学校生活を送ること、社会で生きるということは、常に周りに人がいて自分一人の基準で行動するわけにいかない。それぞれの場所で少なからず何らかのルールや制限があり、常識やマナーが必要となる。『自由』なゆえに『自分で考える』範囲が多い。受け身な姿勢、指示待ちの態度では『創造』は難しい。

 高津生には、ぜひ人の先行くグローバルリーダーをめざして、何事にも真摯に、主体的に、ポジティブに取り組んでほしい。Make it Kozy!頑張れ、高津生!

  自由とは 周りとともに ある姿

2025.07.02

7月1日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.301~「G」を楽しむ~

 前期中間考査も明日が最終日だが、生徒は明るい。デストの出来を問う私に多くの者は「できてます!」「何とか・・・。」「まぁまぁです。」と照れくさそうに答える。「欠点だけは大丈夫です。」と答える3年生は、受験勉強との両立に踠いているのだろうが、何より表情が明るいのがよい。

 もう少しすると夏休みに入るが、3年生はある意味受験勉強一色になる。本番は現役生だけでなく、浪人生も加わるので勝負は熱い。不安も大きいだろうが、受験というのは避けられない通過点であり、自分の努力や実力を発揮する機会であり、特に今後の人生の扉を開くチャンスである。そんなプレッシャー、「G(重圧)」をぜひ楽しんでほしい。私自身は浪人組だったので、「宅浪」として逆算し、自宅と図書館を行き来しつつ予定通り合格した。逆算と言うなら現役の時に逆算したら良かったではないかと言われそうだが、そもそも浪人も私の人生計画に入っていたので仕方がない。

 さて、高津高校は、授業はもとより、講習や補習、自習室など、学習環境は十分に整っているので、生徒たちには学校中心の生活を推奨している。生徒たちも先生との信頼関係のもと、学校中心の生活を送っている。

 が、たまには図書館の自習室に行って、他校生や浪人生の必死な姿を横目に勉強するのも良い。様々な学生がそれぞれのペースで頑張っていたり、それこそ終日勉強している人もいるので、良い刺激になる。

 いずれにしても「今できること」として、目の前のテストを一つ一つクリアしていくこと、積み重ねが大事であることは間違いない。今日も全力!Make it Kozy!明日に繋ごう、高津生!

  大海を 知りて蛙の 高志成る

2025.07.01

6月30日(月)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.300〜暑さと夏さ〜

 さて、関東では恐ろしいほどの大雨に見舞われたところもあるようだが、その梅雨も明け、ここ数日猛暑が続いている。どうやら本格的な夏が訪れたようだ。ただ、肌で感じる日射しは強いし、屋外に出た瞬間のムワッとする熱気もまた夏のものに違いないのだが、何か今一つ「夏感」「夏さ」が足りない。

 と思っていたら、すぐに答えが出た。「蝉の声」である。ジージージーとうるさいが少々押さえ気味にアブラゼミが鳴いていた一昔前と違い、ここ十数年は都会の木々を大方制圧したクマゼミがシャンシャンシャンと止まることなく鳴いている。

 聴覚に強く訴えるその声がないことに、無意識に「夏さ」が足りないと感じている。出勤した際、「おはようございます!暑いですねー」と声をかけてくれる先生に、「ほんまに暑いねー」と返しつつも、「夏やねー」という台詞が出てこないのはそういうことか、と妙に納得した。しかし、セミはいつ鳴き始めるのやら・・・。

 このような余談はさておき、エネルギッシュな高津生たちは、夏感よりもやっぱり『暑さ』が勝つらしい。「片手に、ピストル♪心に、花束♫」とは、ジュリーこと沢田研二の『サムライ』だが、令和の高校生は「右手に、日傘に♪左手、自動扇♪」というところか。今朝など最新のクネクネ曲がる扇風機を首に巻いたうえに、手持ちの扇風機で正面から風を当てている。見事な「3点固定」である。この生徒は「時間の3点固定」をしっかり守っているのだと信じている。

 今はテスト真っ只中。日傘や扇風機の代わりに単語帳やプリントを離さない生徒もいる。それぞれの朝であるが、周りには十分に気をつけて。Make it Kozy!頑張れ、高津生!

  待ち遠し 独りごちたる 蝉の声

2025.06.30

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