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6月19日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.296~『頑張る』ということ~

 毎朝、門に立って生徒に声をかけていると、起きたばかりの朝ゆえに生徒のテンションにも差がある。申し訳ないくらいにテンション高めの私に対し、眠そうに挨拶する生徒もいれば、「おはようございます!」と元気に挨拶をくれる生徒もいる。声は小さくても、これでもかというくらい口角を上げてくれる生徒もいる。もちろん元気で爽やかな挨拶には惹かれるが、これから始まる一日のしんどさを押し殺して、頑張らねば…という気持ちがにじみ出た「おはよぅ、ございますぅぅ…」もなかなか捨てがたい。

 考えてみれば、日々、自分のためとはいえ、6時間、7時間集中して授業を受けるのは簡単ではない。それが高津の当たり前ではあるが、当たり前と言われるものほど継続した『頑張り』が必要だ。言わずもがな、多くの『頑張る』は、すでにできることをさしてはおらず、まだ知らないことやまだできないことに取り組むことをさす。生徒たちは、授業によって新たな知識や技術を得る。部活動によってできないことができるようになる。課外活動によって、新しい気付きや発見を得る。そのために『頑張って』いる。

 ある人が『頑張る』は『顔晴る』だと言っていたので、私も「頑張れ!」と応援しながら心の中では『顔晴れ!』を思い浮かべている。朝の挨拶など、それこそこちらと目を合わせようと顔を上げるので、文字通り『顔晴っているなぁ』と思うのである。顔がむくんで腫れる「顔腫る」もご愛嬌だが、やはり『顔晴る』のが一番良い。

 毎日忙しくも充実した表情の高津生たちよ。この先もしんどい時のあと少しの『顔晴り』を期待する。Make it Kozy!顔晴れ、高津生!

  朝よりも 声のトーンが 上がる午後

 日中の廊下で「こんにちは!」と挨拶してくれる生徒が確実に増えている。外部から来られた方からも、常に「生徒の皆さんが挨拶してくれるので気持ちがいいですね」との声をいただいている。少々恥ずかしいが、最近廊下を歩くのがやけに楽しいのである。 

2025.06.19

6月18日(水)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.295~チームとして~

 本日は、アウィーナ大阪にて、大阪府立高等学校PTA協議会の総会が開催された。といっても、PTAの役員や学校管理職しかなじみがない組織かもしれない。各校にはPTAが存在し、年間を通して生徒のサポートや教育活動への支援、学校行事等の活性化に努めていただいており、誠に感謝しきりであり、また、ご家庭や保護者の皆さまと共に生徒の自己実現や進路実現に励んでいることも明らかであるが、大阪府全体としてもこのPTA協議会の会長はじめ役員の方々が、全国や近畿地区の同組織と情報交換や意見交換に参加して、府立高校のために汗をかいていただいている。

 その協議会において、昨年度本校PTA時報委員会で取り組んだ広報紙が高く評価され、府の「最優秀賞」に選ばれ、表彰された。このことは、PTAの方々の本校生に対する想いだけでなく、保護者の方もそれぞれが学校を通じて時間を共有し楽しんでくださっている証左だと感じている。実は誰にも言わなかったが、私自身は昨年度の広報紙が出来上がった際に、(これは府で表彰されるかも!?)と感じていたので、受賞の知らせを聞いて(やっぱり!)というのが本音だった。会場前には、本校を含め、受賞された各校の広報紙が並べられていて、参加校の方々にご覧いただけた。何事も表彰されるのは喜ばしいことであり、励みになる。今後も、「チームKOZU」として、まっすぐ進んで行きましょう!PTAの皆さん、ありがとうございました!

 さて、終了後、18時15分からは、月一回の同窓会にご協力いただいている『クリエイトラボ・セミナー』本日は、日本酒ブランド『十石』を手がける37期生、松山酒造の高垣幸男様から、そもそも「日本酒」とは?発酵とは?をはじめ、日本におけるアルコール業界の移り変わり、日本酒の立ち位置など、時代背景や飲酒人口の推移などを通じて、熱いご講演をいただいた。

 京都大学に入学された当時は、生物の勉強をされていたそうだが、「月桂冠株式会社」に就職、カリフォルニアで過ごし、帰国後、自分のお酒を作ることになったという。飲酒人口が増加した高度経済成長期やバブル期とは違って、今は様々なアルコール類が嗜好されている。今や「日本酒は『日本の酒』ではなく『世界の酒』」と話す高垣様の目は輝いていた。

 日本酒の話題ということで参加者は少なかったが、知らない世界がゆえの刺激はしっかりと受けたと思われる。知らない世界を知れたなら、セミナーの意義もあるというもの。高校生の進路については、「時代の流行りはその先どうなるかわからないので、自分の好きなこと、やりたいことを優先して考えてほしい」と話してくださった。次は、みんなが世界を変える番だ。Make it Kozy!頑張れ、高津生!

  日本酒の 味わかるまで 数十年 杜氏の想い しかと伝わる

 なお、民法上18歳で成人となりましたが、飲酒は20歳からです。20歳未満の飲酒は法律で禁じられています。

2025.06.18

6月17日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.294~リズムを整える~

 本日は、3年生保護者対象の公開授業と学年集会。視聴覚室がほぼ満席になるほどご参加いただいた。各授業内容や生徒の取り組む様子をご覧いただいた上で、集会では特に進路について、3年生の現状と保護者の方に心がけていただきたいことを伝えた。
 3年生全体としては「高志止まず」というところ。進学第1志望として、京阪神に最近とみに人気の大阪公立大学を加えた四大学を約80%の生徒が志望している。先日の模試の結果を見て、少し諦めかけている生徒もちらほらいるというが、これまでの経験から現役生の伸び方は、単なる比例直線ではなく、日々の学習が次々と繋がり、10月後半から11月を過ぎて一気に伸びる曲線。第1志望を諦めず、粘り強く頑張る。もっと言うと、入試の終わりは3月。前期がダメでも中期後期まで頑張り続ける意志と継続姿勢でまだ伸び続ける。大事なことは先を見すぎず「今できること」を一生懸命やること。結局それしかない。
 ただ、その大学に何をしに行くのか、その先どんな夢や目標、働く姿が見えているかどうかは、受験勉強以前に必要なこと。その想いや意欲の差が学習にもつながるからだ。目標を達成したい想い。これを忘れてはいけない。
 また、受験を経験した先輩のアドバイスにはこんな言葉がある。「受験は誰のものでもなく自分だけのものなのに、周りが全力で応援してくれる。こんな経験はほかにない」「終わってみれば、結果がどうであれ、頑張った自分のことを今より少しすきになれるはずです」等々・・・。ついつい涙ちょちょ切れる。
 そして、何より学習習慣を身につけるための「時間の三点固定」。起床時間、学習開始時間、就寝時間を固定して、リスムを変えないことが大切。時間固定とは少し違うが、秀才芸人として活躍する宇治原史規氏は「一日の学習量を決めること」を勧める。例えば、ある日までに一冊の問題集をやりきるために一日5ページ進むと決めたとする。ところが、ある日は調子が良いので7ページ進んだ。その時は良いが、逆にやる気がない時は2ページしか進めない。そうなるとやらない日が増えて結局予定日になっても終われない、と。
 それだけ普段の生活リズム、学習リズムが大切だということだ。一つの参考として、お知りおきを。さぁ、本番まで半年から9ヶ月。これからは「伸び」しかない。しんどい受験も見方を変えれば部活の試合や発表会と同じく、要は自分の力を発揮するSHOW TIME。Make it Kozy!G(重圧)を楽しめ、高津生!
  しんどさも 今しかできぬ 経験と 隣の友と 分かち合うなり

 保護者の皆様、本日はお忙しい中、また暑い中、ご来校いただきましてありがとうございました。生徒たちの気持ちや努力を共有しながら、温かく、そして熱く見守っていただけたらありがたいです。今後ともよろしくお願いいたします。

2025.06.17

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