2025.07.11
7月11日(金)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.308~働くとは~
さて、関東では恐ろしいほどの大雨に見舞われたところもあるようだが、その梅雨も明け、ここ数日猛暑が続いている。どうやら本格的な夏が訪れたようだ。ただ、肌で感じる日射しは強いし、屋外に出た瞬間のムワッとする熱気もまた夏のものに違いないのだが、何か今一つ「夏感」「夏さ」が足りない。
と思っていたら、すぐに答えが出た。「蝉の声」である。ジージージーとうるさいが少々押さえ気味にアブラゼミが鳴いていた一昔前と違い、ここ十数年は都会の木々を大方制圧したクマゼミがシャンシャンシャンと止まることなく鳴いている。
聴覚に強く訴えるその声がないことに、無意識に「夏さ」が足りないと感じている。出勤した際、「おはようございます!暑いですねー」と声をかけてくれる先生に、「ほんまに暑いねー」と返しつつも、「夏やねー」という台詞が出てこないのはそういうことか、と妙に納得した。しかし、セミはいつ鳴き始めるのやら・・・。
このような余談はさておき、エネルギッシュな高津生たちは、夏感よりもやっぱり『暑さ』が勝つらしい。「片手に、ピストル♪心に、花束♫」とは、ジュリーこと沢田研二の『サムライ』だが、令和の高校生は「右手に、日傘に♪左手、自動扇♪」というところか。今朝など最新のクネクネ曲がる扇風機を首に巻いたうえに、手持ちの扇風機で正面から風を当てている。見事な「3点固定」である。この生徒は「時間の3点固定」をしっかり守っているのだと信じている。
今はテスト真っ只中。日傘や扇風機の代わりに単語帳やプリントを離さない生徒もいる。それぞれの朝であるが、周りには十分に気をつけて。Make it Kozy!頑張れ、高津生!
待ち遠し 独りごちたる 蝉の声