7月22日(月)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.88~ツースリー今はスリーツー~
野球で、ひと昔前は「ツーストライク・スリーボール」「ツースリー」と言っていたが、ワールドベースボールクラシックやオリンピックなど、国際大会で日本が活躍するようになって、ボールを先に言う「スリーボール・ツーストライク」「スリーツー」になった。これが、ピッチャーやバッターにどのような心理的変化や心理的優位性を与えるかの分析は知らぬが、ツースリーよりはスリーツーの方がボールの数を先に伝えられる分、ピッチャーは「あと一つボールを投げたらフォアボールですよ」と強く言われたような気がしてプレッシャーがかかるのではないかと素人ゴリラは思うのだが、皆さんはいかがか?
実は、高校も、順番から言うと「スリー・ツー」の時代で、一般的に3学期制が多く、夏休みと冬休みを挟んで3つの学期に分けられている。これまでもそれが一般的で、外部の方からすれば当たり前になるが、本校を含め2学期制にする学校も増加している。
これは、授業日数が多く取れるのと、単位数の少ない科目などを半期認定できるというメリットがある。しかしながら、多くは3学期制のため、府大会や学校間交流においてスケジュールが合わないということで、2学期制を検討したが諦めたという学校も少なくない。
と、話したところで、お気づきの方は、(2学期制なら、夏休みも授業をすればいいじゃないか)と思われるかもしれないが、実は学校にはいろいろ規則があって、「管理運営規則」というもので、例えば、三学期制における「第一学期は、四月一日から八月三十一日まで」とされており、「夏季休業日は、七月二十一日から八月三十一日まで」と定められている(すべて”漢数字”という点がお堅い公的規則やね)。現在は、多くの学校が一週間ほど前倒しで2学期を開始しているが、こういう場合、学校は教育委員会に届けなければならない。
というわけで、2学期制の高津高校も今週から夏休みに入ったが、英語漬けの「KITEC」に、25日からはシンガポール研修と語学力アップとリーダーシップ育成に励む。8月に入っても、台湾サイエンスツアーの事前学習に、SSH生徒研究発表会と、時間に余裕のある時期だからこそ集中してできる活動に励む。貴重な体験としてほしい。
一方で、講習や自習室の開放など、普段のリズムを変えない配慮もある。とはいえ、生徒たちには、せっかくの夏休みなので、リズムは保ちつつも、どこかで友人やご家族と非日常を味わってほしい。その時間のやりくりも含めて、良い夏を過ごそう!Make it Kozy!時は戻せない、有意義に、高津生!
日常と 非日常を 織り交ぜて ひと回り大なる 夏休みかな
私自身は、2学期制に初めて身を置いたが、変わらぬ日常に違和感はまだない。ただ、終業式がないので私の出番はない(今回はもともと私は不在)。ゴリラが寂しがり屋だということはあまり知られていないらしい・・・合掌。
7月20日(土)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.87~熱い熱い夏の一日~
本日の「キャンパスツアーでは、部活動見学もあり、休日ではあるが、本校の空気を感じ取っていただけたかと思う。
体育館では、男子バレーボール部が本校を会場に数校が集まって公式戦を開催。私も、説明会の合間に応援に。マネージャーに聞くと、対清水谷高校で、すでに1セットめを勝利しての2セットめ。このまま2セットめも取ってほしいが、10-12で少々劣勢。両者、得点を重ねるが、追いつきそうだが追いつけず、逆転しそうで逆転できずでゲームが進む。残念ながら、2セットめは相手にとられる。このまま3セットめも応援したいが、説明会へ走る。次に体育館に戻った時は、3セットめで、12-18とまたもや劣勢。何とか逆転をと応援するも、残念ながら追いつけず。元気な部員たちだが、力及ばず。ホームでの試合だったので、OBの方やご家族も応援に来られていたが、残念無念。次の目標に向かって頑張ろう、高津生!

その後、午後1回めの説明会の挨拶を終えたあと、硬式野球部の応援へ。初戦は行けなかったが、見事勝利して応援のチャンスをいただいた。相手は佐野高校。久宝寺球場に駆け付けると、保護者の方も、先日お会いしたOBの方もたくさん!そして、嬉しいことに3年生の男子も30名ほどが、ベンチ上の席を陣取って座っている。
予定より約1時間遅れで開始、暑さも少し和らぐ曇り空。ノックでは、相手のショートの選手(仮にA選手とする)の動きの良さが目につく。案の定、初回先頭のA選手にいきなり2塁打を打たれ、ランナーを出すが、後続を断つ。ホッとしたのも束の間、2回にはA選手にタイムリー2塁打を打たれるなど、2点を先取される。
1回、2回と点を取れない部員たちに少々しびれを切らした3年男子応援団。3回、一人が声をかけ、全員立っての熱い応援を始めた。実は、試合前にも、相手からエールを送られたが、元々うちにはスタンドに部員はいないため、応援団がない。エールを送られっぱなしは申し訳ないと、3年男子が即興で「フレ―!フレ―!サ―ノー!」とエールを返してくれた。誠に良い奴らだと感心したが、その彼らの熱い応援のおかげか、高津高校は四球や相手のエラーで1点を取ったあと、さらにエラーとタイムリーヒットで2点を取って何と逆転!やはり応援のチカラは素晴らしい!
その後、5回にはA選手を四球で出してしまい、ヒットで同点、7回にはようやくA選手を抑え、何度もゴロを打たせるが、野選やエラーが重なり逆転されるが、その裏に、高津高校もヒットとゲッツ―崩れで同点にする。両チームどちらも自分たちのペースに引き込めそうで引き込めない状況に応援団もハラハラドキドキ。しかし、最終回、A選手が出塁すると、四球、野選と続いた後にタイムリーヒットを打たれ2点を取られる。その後も、傾いた流れを止められず4失点。よく頑張ったが、3年生の夏が終わった。

故野村監督の有名な言葉に「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」があるが、冷静に見れば、両チームの失策は5個と4個。どちらが負けても不思議の負けではなかったとは思う。ただ、経験上、一言言わせてもらうと、強い私学は別として、普通の公立高校は球場で試合をする機会がほとんどなく、それがいきなりたくさんの観客のいる球場でプレーするのだから、例えば、内野ゴロを取って、一塁へ投げる時の距離感の違いは実は大変大きいのだ。まして、投げる目標の後ろに大勢の観客が目に入るのだから、突然緊張してしまうのである。夏の大会で捕球ミスより送球ミスが目立つのはそういう理由もあるのである。
昭和親父のいらぬ解説はともかく、1年生投手を始め、部員たちは皆集中してよく頑張った。今日の頑張りも悔しさも、間違いなくこれからの人生の糧となる。試合後、3年生が「明日から勉強やー!」と叫んでいたのが印象的だった。チームは育つ。それぞれの次の目標に向かって、Make it kozy!頑張れ、高津生!
球投げて 試合は投げず 夏の空
※ちなみに「野選(=フィルダースチョイス)」とは、「本来、一塁に投げれば打者走者をアウトにできるのに、前の走者をアウトにしようとするプレーのこと」で、その結果、アウトにできなかった場合に「Fc」と記録されます。実は、ダブルプレーも「野選」の一つなのですが、アウトにしているので記録されないだけです。
7月20日(土)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.86~体感が一番!~
昔の私があまりにも高校選びに無関心であったからかもしれないが、昭和の時代、私たちが中学生時代にはなかったイベントの一つに、いわゆる「オープンキャンパス」がある。私の知る限り、現在は、すべての学校で実施しているのではないかと思うが、やはり選ぶ側からすれば、一度高校を見ておく、体験しておくことは重要だ。HPや学校の先生や塾の先生など、多くの情報は得られても、それだけで入学しては、ミスマッチが起こる可能性がある。それよりは、実際に校舎のつくりやグラウンド、体育館や食堂など、学びの場をしっかり自分の目で見て、入学後の生活をイメージする。加えて、生徒の動きや表情、挨拶や先生との話す様子を見て、自分に合っているか合っていないかを肌で感じる。そういう総合的な空気感が、学校選びの大切な部分だと思う。
一方、僭越ながら、高津高校は、いわゆる「人気校」。昨年は、志願倍率1.56倍と、豊中高校の1.57倍に続く府立高校2位。中学校の卒業生者数が減少する中、本当にありがたい話である。ただ、考えてみれば、倍率が高いということは、当たり前だが、不合格者も多くなるので、受験する側を思うと、誠に心苦しい。それこそ昭和の時代の公立高校は、並べて、どこの学校も倍率は1.0?倍で、数%の生徒が滑り止めの私立高校に進学するという構図だったが、今は、どちらかというと、私立高校の専願が増加したこともあるが、「行ける高校より、行きたい高校へ!」という感じでチャレンジする。傾向にある。そういう点で、倍率が髙くても高津高校を受験してくれるということは、「高津高校に行きたい」という気持ちを強く持ってくれている証であり、ますます感謝するのである。
という状況で、7月13日(土)の第1回に続き、本日は、第2回高津キャンパスツアーを開催。本当に暑い中、たくさんの中学生、保護者の方にご来場いただいた。学校説明会も盛況だっただが、自治会役員が案内する「キャンパスツアー」はさらに好評。高津生と直接接していただくことで、本校の良さを感じてくれれば最高だ。来年の春、皆さんの入学を待っています!
百聞は 一見に如かずと 楽しまむ








