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7月25日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.91~今日はてんこ盛り!~

 今朝7時過ぎ、いつものように出勤すると、ピロティに何やらペッタンコの衣類が干してある。何だろうと写真を撮りつつも、ははーん、これはダンス部の衣装に違いないと確信。午後、同じ場所を訪れると、案の定、上着にあたる衣装に色をつけている。聞くと、8月6日にグランキューブ大阪(立派な会場だ!)でコンテストがあるらしい。「応援に行けないけど、頑張れな!」良い結果を期待したい。

 校長室に向かう途中、早くも複数の生徒を見かける。どこの部活かと、しばらくしてグランドへ行くと、ラグビー部が練習を始めている。外部指導者が来られていたので、ご挨拶すると、何と昨年前任校で薬物乱用防止講話をお願いした方だった。もと高津高校で教鞭をとられていたという。ラグビー部の向こうでは硬式野球部が練習前のグラウンド整備をしている。

 

 その後、午前は訳あって病院で身体のメンテナンスへ。学校へ戻り、一息ついて驚いた。いや、本来驚くことではないのだが、何と今日は午後の予定がない。正直、4月から初めてと言って良いかもしれない。これまで休む間もなく次から次へと事務仕事を片付けていたので、急に我が身のやり場に悩む。そうだ、今日こそは高津高校を満喫するのだ!

 どういうこと?と思われる向きも多いだろうが、これまでゆっくりと生徒たちと向き合う時間がなかった。隙を見つけて、教室を覗いたり、グラウンドや体育館を一瞬覗いたりというのはあったが、「向き合う」ことなど全くできなかった。

 これ幸いと、校長室を出ようとした途端に電話が鳴る。「先生、今からご挨拶に伺ってよろしいでしょうか?」と、丁寧なご連絡。こういう場合は、やはり相手ファースト、「はい、お待ちしています!」と返事する。よし!来られるまでに何箇所かは回れる、と、さっきまでゆっくり向き合うと決めていたことを忘れて校長室を出る。

 サッカー部が元気に練習をしているので、顧問と少し会話。「1年生の3クラスがKITECで抜け、2年生2人がシンガポール研修に行ってます」と、いつもより人数は少ないが、とはいっても、2年生が19名、1年生が18名と、本校でも多人数なので、ゲーム形式の練習ができる。大会までにはまだ日があるということだが、今のうちに力を蓄えてほしい。

 

 体育館棟の1階、格技場では剣道部と空手部が熱気ムンムンで素早い動きを見せている。剣道部は、この土日が3年生最後の大会。自分たちの力を精一杯発揮してほしい。暑い中、マネージャーも温かい視線で見守っている。空手部は、外部指導員の方のご指導で、経験者、初心者を問わず上達している。型が基本だが、グローブをつけて組手の練習をしている部員もいる。一つ間違えば大怪我をするかもしれないという緊張感が漂っている。どちらも集中力の大切さを体感する。

 食堂兼クリエイト・ラボには、4名の吹奏楽部員が自主練習をしている。15時半からの全体練習の前にすこしでも上手くなろうと頑張っている。良いことだ。

 2階体育館では、女子バスケットボール部と女子バレーボール部が練習。女バス部も8名と少ない部員数のうえに2名がシンガポールに行っているので、6名で練習。こちらも大会までは日があるので、一つ一つ丁寧に練習に励んでいる。一人ひとりのスキルアップが課題だという。

 

 女バレ部は、全体練習を終えた後の居残り練習とのこと。1年生の初心者の部員が何とかみんなについていこうとマンツーマンで練習に励んでいる。プレーをしないマネージャーもお付き合い。何とも微笑ましい。2年前、何かの拍子に校長兼女子バレーボール部の監督を務めたこともあるので、ついつい顧問と部員の間に入り、セッター役を務めた。「ここにきちんと返そう!」と突然現れたゴリラに戸惑いつつも、1球1球しっかりと返してくる。顧問が「3本決めたら終わりにしよう」と言ったので、そこは私もスポーツマンシップに則り、きちんと決めるまでダメ出しをして、ラストは素晴らしいサーブカットに満足。楽しいひとときだった。

 ふと時計を見て、慌てて校長室へ。お客様をお迎えし、20分ほど応接した後は、校舎内の文化部を求めて歩く。3階音楽室では、先ほど自主練をしていた4名が加わって、吹奏楽部が全員で音を合わせている。来週30日にはコンクールがあるため、気を抜けない。合わせ始めてすぐに音が合わないと、顧問の檄が何度も飛ぶ。微妙な音のズレは採点に響くのだろう。部員たちも真剣だ。ぜひ本番は聴いてみたい。

 

 隣の部屋では、アンサンブル部の2年生が練習。2階の1年生の練習とはまた違う緊張感だ。卒業した先輩方も協力いただき、一音一音確かめながら演奏する。こちらは、日曜日の全国大会壮行会の練習だが、来週には、岐阜で開催される全国大会に出場。誇りを持って演奏してきてほしい。

 書道部もパフォーマンス書道の練習。ネタバレ禁止のため、撮影禁止だが、活気を感じる豪快な書が横たわっていた。見せられないのが残念!

 というわけで、様々な部活動を見学できて、相当、高津高校の時間を満喫できた。こんな幸せな時間はなかなか確保できない。次はいつになるかわからぬ、あまり期待しないで待つとしよう。好きなことを全力で、貪欲に。Make it Kozy!高津生!

  何よりも 目の輝きが まぶしくて

2024.07.25

7月24日(水)校長ブログ「Mkae it Kozy!」vol.90~知ってか知らぬか~

 夏休みに入って校内は何やらほんわか落ち着いた空気が流れているのに、私の外部への出張は残念ながら留まるところを知らない。一昨日は講演会で、昨日は校長会へ。今朝は人権教育研究会に参加後、学校に戻って健康診断。午後は団体の理事会と場所は近くだが、またもや学校へ戻らねばならなかった。このくそ…いや、もとい、異常に気温の高い中、移動するだけで、汗が吹き出る。野球部の応援で日に焼けたが、それがある種日焼けの基礎ができたとのごとく、短時間陽を浴びるだけで皮膚を焦がす。サーフィン焼けとか登山焼けなら嬉しいが、出張焼けなど片腹痛い。

 移動は、専ら学校所持の電動自転車だ。マラソンやトライアスロンにハマった時期もあったので、自転車自体は苦にはならぬが、電動自転車はもう私の中ではバイクと同じ。ペダルを漕いでいる感覚以上に地面を滑っているという感覚が強い。まだまだ価格はお高いが、間違いなくお値段以上の価値がある。おかげで市内であれば、ほとんど電動自転車を利用している。旅費もいらないので、一石二鳥だ。

 話が逸れた。今日は結果的に17時半ごろ帰校したが、その際の生徒たちの反応が面白い。当然ながら、帰宅する生徒たちと学校へ向かう私はすれ違うわけだが、彼らの頭の中では、校長がこんな時間に学校に向かっているはずがないので、すれ違う直前になってようやく私に気づき、「あ、こ、校長先生・・・。こんにちは、あ、さようなら。」という反応になる。なかには、早くに気づいてくれる生徒もいて、「さようなら!」という爽やかな声に、一日の疲れが飛んでいく。ただ、こちらから何もいわなければ、気が付かずに通り過ぎる生徒もいて、まだまだ認知度の低さを実感する。

 ただ、私にとっても、こういう状況は学校の近くだからこその話で、少し学校から離れて、鶴橋や谷九など、駅の近くまで来ると、皆私服のため、逆に私が生徒を認識できない場合がある。人数上の確率として、私は知らないが向こうは知っているというケースの方が高く、私が挨拶しないと、「校長は、日頃は挨拶せぇと言ってるけど、自分はせぇへんやん!」と、マズイことになるので、実は、その人の服装や仕草、持ち物から、高津の生徒であるかどうかを古畑任三郎並みに必死で推理している。これという決定打はなくても、おそらく生徒だと見ると、(んー、あなたは高津生のようですね)と心の中で古畑任三郎になり、「(んー、)さようなら」と声をかける。生徒なら一瞬怪訝な顔をするが、「あ、さようなら」と返してくれる。周りから見れば、普通のやり取りだが、実は、私にしてみれば、(生徒でなかったら、どうしよう)と思いつつ声をかけているので、内心ほっとしている。まぁ、万が一間違ったところで、人違いだろうと思われるだけなので、校長は挨拶をしないと思われるよりマシだ。というより、もう少し認知度が上がれば、向こうから挨拶をしてくれるだろう。まだまだ精進が足りぬようだ。挨拶は遠慮なく、コミュ力は宝。Make iti Kozy!人生に広がりを、高津生!

  目が合って 笑顔に変わる 幸せよ

2024.07.24

7月23日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.89~自分越えの日々~

 生徒たちの様子を見ようと、4階へ上がると、視聴覚室の中に、何やら熱気を感じる。近寄ると、窓から部屋いっぱいの3年生が目に入った。皆、真剣に机に向かっている。大学受験に向けた3年生の夏期講習が行われているのだ。窓から写真を撮影するが、皆、一心不乱。約200名を収容できる視聴覚室が満室である。そりゃぁ、熱気も感じるはず。自分のために、仲間と切磋琢磨して頑張れ、3年生!努力は嘘をつかないという。正直、実らないこともあるが、「勉強」はその中でも最も実る可能性が高い努力であることは確かだ。得意を伸ばすか苦手を克服するかをしっかりと計画して取り組むように。それと、「夏を制する者は受験を制す」というが、最近のトレンドは「朝を制する者は受験を制す」である。1年の学年集会でも話があったが、「朝方人間」になることが大切。朝が苦手な生徒は多いが、少なくともアニメの妖怪人間が人間になるよりは簡単だ(古!)。朝日を浴びて目が覚める。本能に従おう!

 さて、同じ4階のHR教室や3階のHR教室では、1年生必修の「KITEC」の基礎編が本日より開始。6~8人が1グループとなり、ネイティブティーチャーとオールデイ、オールイングリッシュで過ごす。うんうんとうなずいている生徒の横で、ぽかんとしている生徒も。英語力に差はあるが、日常でそんなことも言っていられないので、一生懸命耳を傾けるしかない。ちなみに「KITEC」を何と読むのか私も最初はわからなかったが、正式名称は「Kozu Intensive Training of English Communication」で、略称は「カイテック」と読むとのこと。

 休憩時間に教室に入り、「どや、理解できてるか?」の問いに、「はい、なんとなく」「いえ、意味不明です」「一生懸命聞いて、空気だけでも感じています」と千差万別。多くの先生は、日本語もできるようで、あまりにも通じない生徒には、ほんのちょこっとだけ日本語でヒントを出す。それにすがるように生徒も必死に答える。

 日本語も危ういゴリラが言うのもなんだが、今後の社会で英語は必須。今は英語が話せることがアドバンテージになる社会だが、あと10年も経たぬうちに、英語を話せないことがディスアドバンテージになる社会になる。それを抜きにしても、英語を話せることでどれだけ自分の世界が広がるかを知ってほしい。「デス イズ ア ペン」の昭和から「ペン パイナッポー アッポー ペン」の平成へ、そして、令和では「I’m wearing pants!」と、日本のお笑いもいよいよ国際的にメジャーになる時代。英語を話す勇気一つで世界が変わることは確かだ。とにかく聞くこと話すこと。すべては、良い意味で慣れることから。今の自分を越えよう、1年生!Make it Kozy!Do your best!

  右耳から 聞いた英語を 変換す 自然口から 英語飛び出る

 こんな芸当ができればいいのに・・・。

 余談で、生徒に「夏休みはどこかに行く?」と聞くと、「島根に行きます!前に住んでいたので」という。「それは良いね」と言うと、隣の生徒も「私は、この間、島根に行きました」とのこと。「いやいや二人とも良いなぁ。私も出雲大社に一度行ってみたくて・・・」すると、「絶対行った方がいいですよ」と言うので、私も「景観の素晴らしい、足立美術館もあるしなぁ」と、しばらく行けそうにないくせに、なぜか近々行くような雰囲気だけは出してみた昭和ゴリラであった。と、せっかくなので、4階窓から見えたハンドボール部の練習風景を1枚。

  校舎内 涼しい場所から 卑怯にも 熱いハンド部 1枚パチリ(謝)

 

2024.07.23

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