4月9日(水)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.242〜現在地を知る〜
昨日の入学式の余韻もそこそこに、本日は高津高校オリジナルの中期目標の一つ、アチーブメントテスト。
「アチーブメント」とは達成、成功、業績、功績の意だが、その言葉通り、高津高校の各学年の段階として、ここまでは達成していてほしい、との願いを込めて作成された節目のテスト。本校公式Instagramでも進路指導主事が熱く語っているように、2月の後期期末考査から、高校入試もあり、春休みも含めて実は3ヶ月弱もテストのない期間を過ごす。高津生としての自覚のもと、自学自習に励んでいるとはいえ、やはりテストがないと甘えが生じるし、何より自己分析が必要だ。ということで、今年度の始めに、今の自身の達成度を測るために中期目標の一つとして実施している。ここで何ができて何が足りないかを確認、己を知って新学年のスタートを切る。一日テストは疲れるが、長時間のテストに慣れておく必要もある。頑張った後にはある種の達成感を感じるはず。それも一つのアチーブメントか。
元気な声が聞こえるので、ちらとグラウンドを見学。中庭では男子バレーボール部が二人組でボールを打ち合っている。「こんにちは!」と元気な声。この13日(日)に部別大会が開かれる(会場:高津高校)ため、勝利をめざす。
グラウンドへ出ると、サッカー部とラグビー部が必死でボールを追っている。「こんにちは!」とこれまた元気な声。1年生も体験入部していたとのことで、少しでも部員が増えてほしい。
そのままテニスコートへ行くと、女子硬式テニス部員が顧問の打つボールを連続で返している。「こんにちは!」と温かな声・・・・・・ん?今日は挨拶の距離が長いぞ?そう、これまでは割と距離が縮まって、こちらが挨拶をすると、返してくれることが多かったが、今日は私の姿を見るなり、遠くの生徒の方から挨拶してくれる。良い・・・、実に良い!これよ、これこれこれ!昨日の始業式で「良い挨拶をしよう」と話し、生活指導部長からも「挨拶は大切だ」と話したこともあろうし、春の陽気に誘われたこともあろうし、一斉校歌の相乗効果(決して洒落ではない)か、アチーブメントテストからの開放感か・・・ということさまざま理由はあるだろうが、気持ちの良いことは確かだ。実に良い空気感。
やけに心地よい時間をもらって得をした。Thank you!高津生!
春が増す やる気と汗と 良き挨拶
4月8日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」校長ブログvol.241~始まりはいつも桜【其の二】~
桜舞い散る中に忘れた記憶と~♪君の声が戻ってく~る♪吹き止まない春の風あの頃のま~まで♪…と、ついつい20年前も前の曲を口ずさんでしまいそうな晴れの日。新入生360名と保護者の方が入学式のため来校された。13時30分開始にもかかわらず、11時30分過ぎには、正門の看板とともに写真を撮影。次は私の晩、長蛇の列になる。その様子をちらと見ようと、玄関を出ると、件の桜の木の下で3年生が写真を撮っている。「校長先生!」と呼ぶので、「一緒に写真撮りましょ!」と言われるのかと思いきや、「写真撮ってください!」と来た。ガックリした気持ちは顔には出さず、「よっしゃ、撮ったろ」と見栄を張る。スマホの画面に映る、8名ほど生徒の笑顔を見ると、落ち込んだ気持ちはどこへやら、とても幸せな気分になる。
「ありがとうございました!」の声を救いにし、正門の様子をちらと見る。すると、さきほどの生徒と似たような場所でご両親が息子さんを撮ろうとしている。今日はカメラマンと決めた私は「3人で撮りましょか?」と言う。「ありがとうございます!」と3人で並ぶ。実にいい景色で、カメラマンの腕など関係なし。数組の親子の写真を撮って、何やら良いことをしたと良いように思いこみ、いざ、体育館へ。
来賓を案内すると、すでにアンサンブル部が演奏で空気を和やかにしてくれている。保護者の方々の大きな拍手を受け、吹奏楽部にバトンタッチ。万博開会も近いことから、三波春夫の「世界の国からこんにちは」をアレンジして演奏。果たして、当の吹奏楽部員はEXPO70を知っているのだろうか・・・。
新入生入場!の声とともに担任に導かれて1組から入場する。初々しい姿にほとんど祖父目線で、卒業式でもないのに勝手に感動している。すでに先週3日には校内での元気な様子を目にしているのに、この子達は明日からどんな成長を見せてくれるのだろうか、なにか悩みにつまずくことがあるのだろうかと期待と不安が交錯する。が、新入生起立!の声に全員がサッと反応、起立する姿を見て一安心。大丈夫、そう確信する。
式辞には、今朝までは予定になかった午前の3年生学年集会の空気を伝えることにした。年度の始まりにふさわしい雰囲気であったし、話をされた先生方の冷静な中に熱い想いが込められていたので、新入生と保護者の皆様にぜひ伝えたくなったからだ。「高津高校の先生は、本気です」と。
「誓いの言葉」を述べた代表生徒が正面の階段を照れくさそうに上がってくる。よろしくお願いします、とその目が語っている。こちらこそ。自治会長が「歓迎の言葉」を堂々と述べる。「創造するために、自由があります」名言である。
本校校歌『朝霧』をアンサンブル部の演奏で音楽選択者が歌う。いい歌だ。新入生諸君、君たちには素晴らしい先輩と先生がそばにいる。これからの3年間、安心して高津高校を満喫しよう!Make it Kozy!頑張れ、高津生!
ワクワクと 桜くぐりて 夢に触れ
4月8日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」校長ブログvol.241~始まりはいつも桜【其の一】~
寒さに耐えた正門そばの桜の木。時期を過ぎれば、その存在さえ忘れてしまうが、寒さが続くと、その横を通り過ぎつつ、春よ来いと願ってしまう。三寒四温の間中、そろそろ咲くか、いよいよ咲くかと期待する人の気持ちをもてあそぶかのように、静かに佇んでいる。そして、ようやく満を持して、つぼみを綻ばせ、一気に花を咲かせる。その美しい存在感はやはり日本の象徴でもある。外国の方々がわざわざ遠いところから、その姿を一目見ようと日本に来るのだから、それを日々鑑賞できる私たちは感謝すべきだと実感する。
いうまでもなく、桜は生きている。花を咲かせずとも、次の春までじっと耐え、いや、寒さなどへっちゃらさ、とつぶやいているかもしれないが、とにかく変わらない姿勢で立っている。そして、春に新生活を迎える新入生を素晴らしい姿で迎えてくれるのである。あらためて感謝。
さて、今日は午前に2・3年生の前期始業式、午後は入学式の2本立て。数少ない校長講話だが、だからこそいろいろな話をするよりも大事な話をできるだけ繰り返す。本日は「あいさつ」と「学ぶこと」について伝える。よく「あいさつはできて当たり前」と言うが、「当たり前」と言えるほど、世の大人もできていない。言葉に出すだけなら誰でもできるが、相手を幸せにする「良い挨拶」となると難しい。ちなみに、今もその笑顔と声で毎日私を幸せにしてくれる生徒がたくさんいる。残念ながらあいさつで気に生徒もいるが、そういう人を幸せにできる生徒もたくさんいるので、プラマイ相当幸せだ。
もう一つの「学ぶ」ことについては、千利休の教えが基になる「守破離」について話した。この話をすると、聴く方はどうしても自分らしさに魅力を感じ、「離」が記憶に残ってしまうが、実は、この教えの大事な点は、「守」であり、基礎基本を忘れるなということ。そして、別の歌に「はぢをすて 人に物とひ 習ふべし 是ぞ上手の 基なりける」とあり、『謙虚に人にものを問う』ことが大事だと述べている。「我以外皆師也」という言葉もあるが、やはりいくつになっても謙虚に学ぶ姿勢が大切だということだ。
入学式の話をしようと思って書き出したが、長くなったので、別の章立てとし、今日は2本立と行こう。一年間、挨拶で学校を明るく!謙虚に学び、機を見て挑戦!Make it Kozy!よろしく、高津生!
学ぶとは 真似つつ時に 盗まんと
今日の校歌は、なかなか良かった…、一つになろう、高津生!












