4月8日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」校長ブログvol.241~始まりはいつも桜【其の一】~
寒さに耐えた正門そばの桜の木。時期を過ぎれば、その存在さえ忘れてしまうが、寒さが続くと、その横を通り過ぎつつ、春よ来いと願ってしまう。三寒四温の間中、そろそろ咲くか、いよいよ咲くかと期待する人の気持ちをもてあそぶかのように、静かに佇んでいる。そして、ようやく満を持して、つぼみを綻ばせ、一気に花を咲かせる。その美しい存在感はやはり日本の象徴でもある。外国の方々がわざわざ遠いところから、その姿を一目見ようと日本に来るのだから、それを日々鑑賞できる私たちは感謝すべきだと実感する。
いうまでもなく、桜は生きている。花を咲かせずとも、次の春までじっと耐え、いや、寒さなどへっちゃらさ、とつぶやいているかもしれないが、とにかく変わらない姿勢で立っている。そして、春に新生活を迎える新入生を素晴らしい姿で迎えてくれるのである。あらためて感謝。
さて、今日は午前に2・3年生の前期始業式、午後は入学式の2本立て。数少ない校長講話だが、だからこそいろいろな話をするよりも大事な話をできるだけ繰り返す。本日は「あいさつ」と「学ぶこと」について伝える。よく「あいさつはできて当たり前」と言うが、「当たり前」と言えるほど、世の大人もできていない。言葉に出すだけなら誰でもできるが、相手を幸せにする「良い挨拶」となると難しい。ちなみに、今もその笑顔と声で毎日私を幸せにしてくれる生徒がたくさんいる。残念ながらあいさつで気に生徒もいるが、そういう人を幸せにできる生徒もたくさんいるので、プラマイ相当幸せだ。
もう一つの「学ぶ」ことについては、千利休の教えが基になる「守破離」について話した。この話をすると、聴く方はどうしても自分らしさに魅力を感じ、「離」が記憶に残ってしまうが、実は、この教えの大事な点は、「守」であり、基礎基本を忘れるなということ。そして、別の歌に「はぢをすて 人に物とひ 習ふべし 是ぞ上手の 基なりける」とあり、『謙虚に人にものを問う』ことが大事だと述べている。「我以外皆師也」という言葉もあるが、やはりいくつになっても謙虚に学ぶ姿勢が大切だということだ。
入学式の話をしようと思って書き出したが、長くなったので、別の章立てとし、今日は2本立と行こう。一年間、挨拶で学校を明るく!謙虚に学び、機を見て挑戦!Make it Kozy!よろしく、高津生!
学ぶとは 真似つつ時に 盗まんと
今日の校歌は、なかなか良かった…、一つになろう、高津生!