8月26日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.335〜伝え方さまざま〜
最近、柄に似合わず、ドラマ『ちはやふる』にハマっている。高校生が主人公だが、なかなかの熱い戦いで、たかが歌会と侮れない。毎回、百人一首の詩にちなんだ登場人物の様子が描かれるのだが、その一首に含まれる一つの言葉の意味を、深く、丁寧に掘り下げる。事bに込められた思いをたどることで、時代を越えて、人と歌とがつながる様子が心に響き、恥ずかしながら、涙ちょちょぎれてしまうのである。
さて、本日1限は「美術」の授業を見学。テーマは『自画像』。一人ひとりに割と大きな鏡が配置され、自らを細かに観察して描いている。生徒に聞くと、取り組み始めて3時間目にあたるらしい。皆、すでに下書きが終了し色を塗り始めている。それでもスピードには結構差があり、一通り全体が完成しつつある生徒もいれば、まだ輪郭を辿っている生徒もいる。当然、力量にも表現方法にも差が見られ、見た瞬間、目を見張るような作品もあるし、デフォルメが激しくイラスト風に描いているものもある。それも個性と見ていて楽しい。私が見回るのみ気にせず、一心不乱に真面目に取り組んでいるのが素晴らしい。出来上がりが楽しみだ。
放課後の中庭では、各自文化祭に備えて練習をしている。有志のダンスグループは、場所を見つけて窓ガラスに映る自分たちの動きを確認しながら、どのグループも真剣そのもの。教室で勉強している姿も真剣なら、イベントへの取り組み方も真剣だ。何事も熱中することで何か気づきが生まれるだろう。
目線を帰ると、同じく中庭で書道部が書道パフォーマンスの練習にチームで励んでいる。普段静かな部屋で一人で集中して取り組むことが多い書道部だが、文化祭では、部員それぞれのパートを、心を込めて文字で表現する。作品は当日のお楽しみだが、一人ひとりの真剣な表情が良い緊張感を生み、全員の思いのこもったメッセージが完成された。当日は、きっと観客の皆さんに、その思いが伝わるに違いない。
それぞれの想いをそれぞれの表現で。Make it Kozy!魅せよう、高津生!
この想い 私は何で 伝えよう


8月25日(月)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.334〜準備期間の使い方〜
本日より、文化祭準備のため、終わりの1限カットの短縮授業。さて、各クラスはどんな状況かと教室を覗いてみるが、生徒たちで話し合っているクラスや買い出し班を待っているクラスなど、まだ具体の作業に入っているクラスは少ない様子。
そのなかで、車輪だろうか、ある部品を作り始めているクラスも。あえて何かは聞かなかったが、皆一生懸命作業している。また、廊下で段ボールを広げてものづくりしているクラスがある。これだけたくさんの段ボールを収集するのも大変だが、すでに済ませているのは素晴らしい。「何を作るんかな?」と聞くが、「それは当日のお楽しみです」と焦らしてくれる。まぁ楽しみにしておく。
昔と違って、教室に空調が入ってからは、8月後半から授業が開始される。授業日数・時数の確保は進学校にとって大切なことだが、一方で勉強ばかりに偏るのは人づくりという点で歓迎できない。時間の使い方や物事の優先順位を考えるのは、社会に出てからも上手く生きていく必須条件。9月5日・6日の文化祭までの二週間をどう過ごすか。勉強以外にも中期目標は存在する。Make it Kozy!先を見て行動、高津生!
想像は 創造のため 生きる術
9月5日(土)6日(日)は、本校文化祭。今年度の記念祭(体育祭&文化祭)のスローガンは『One for KOZU!KOZU for One!』。中学生は生徒証持参で入場可。6日(土)はぜひ、高津高校の「自由と創造」を体感してください!

8月22日(金)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.333〜皆でスタート〜
本日より、あらためて全学年でスタート。全校集会では、久しぶりに全校生徒が体育館に集合した。これまでに頑張った部活動で表彰された生徒たちを披露し表彰した。結果がすべてではないが、やはり頑張った成果が出れば最高だ。
校長講話は、実に始業式以来だが、始業式終了後は、1・2年生の宿題考査があるため、時間が5分と限られている。話したいことは山ほどあるが、始まりにあたり、他にも多々連絡があるのだから仕方がない。そもそも空調があるとはいえ、この暑い時期に体育館に1000人以上を長時間滞在させるわけにはいかない。
講話では、先輩の本を紹介した。この夏休みに同窓会を通じて、『ひとりの商人』という本をご寄贈いただいた。著者は、伊藤忠商事会長CEOの岡藤正広様。日本経済新聞の「私の履歴書」に連載した内容を中心に、このたびまとめられたものである。
また、長宗我部久様より著書『マテハン革命』をご寄贈いただいた。「マテハン」とは「マテリアル・ハンドリング」の略語「物流」であり、最近では「ロジスティクス」と呼ばれるが、戦後の物流業界の発展、建設機械の開発に先陣を切ってご活躍された方である。
最後は、著書ではないが、(先程話した)日本経済新聞の「私の履歴書」に現在連載中の芸術家、森村泰昌様のエッセイの一節である。小学校の頃から絵を習っていたそうで、京都市立芸術大学卒業後、松下電工に就職するが3日で退職。その後、あらためて同大学の専攻科に入学したという。森村様は、ゴッホの自画像や女優に扮した写真で世間に名を知られるところとなった方だ。
御三方の著書、エッセイを読み、それぞれ生まれた環境や性格は違えども、何か変えてやろうという強い気持ち、それを実現する発想力や創造力を持っていらっしゃるのだと実感した。また、共通してあるのが、やはり「人との出会い」である。書きぶりが違うので、こちらで勝手にまとめると、ある方との出会いがなければ今の自分はないだろうという感謝の思いである。
還暦の私も全くの同感である。どれだけの方にお世話になったかわからない。目をつぶれば、お世話になった方のお顔が思い浮かんでくる。生徒たちにもこれからたくさんの人との出会いがある。その出会いを大切にしてほしいと伝えた。
最後に、夏休み明けのスタートに際し、3年生には「受験勉強最優先になるが、絶対に『一人にならないように!」と、2年生には「1年先?いや、10年先を見て、今やすべきことを!」と、1年生には「慣れるを良しとし、馴れるを良しとせず!」と伝えた。
暑い暑い、と言っても涼しくなるわけでなし、どうせなら日本の四季を感じて楽しむしかない。Make it Kozy!常にポジティブ、高津生!
先達の 道をたどりつ 創造す








