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8月15日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.102〜お盆の頃〜

 先日のハートの病(ええように言うな)は別として、昔から身体は丈夫な方だが、不思議なことに50歳まで、4年に1回39度ほどの謎の熱が出ていた。ただ、熱にも強い方で特に疲れもなく、一日経てば平熱に戻るという、まさに謎の熱で4年に1回の周期で発生するため、勝手に『オリンピック熱』と呼んでいた。が、50歳を過ぎて4年目にあたる年に、「ん?今年は熱が出なかったな」と意識して以来、『オリンピック熱』は鳴りを潜めている。まぁ、熱は出ないにこしたことはないのだが、これが若さを失ったことが原因であれば少し寂しい。

 と、勝手な思い込みはさておき、若さは失っても、4年に1回(TOKYOからは3年だが)実際に胸も目頭も熱くなる『オリンピック熱』は冷めることはないらしい。今年のパリ・オリンピックは、審判の判定や選手の競技後の姿、それに対する誹謗中傷など、物議を醸した部分も多かったため、純粋に一喜一憂できなかった部分はあるが、その中で金メダル数もメダルの総数も海外大会記録を更新したことや、今までその種目で日本が取れなかったメダルを取れたことは、日本が「内弁慶」ではないという立派な証なので、話題性も含めて、特別なオリンピックになった。

 そんなオリンピックを映像で見ながら過ごした期間が多かったが、閉庁日の5日間は特に遠出もせず、できた時間を積読(つんどく)の解消に充てた。ここ数年、私のイチオシの作家、今村翔吾氏の『幸村を討て!』に『蹴れ、彦五郎』その他、以前は仕事の忙しさに読みたい気持ちを抑えて本棚に締まっておいた作品を読んだが、やはり唸らせる内容であった。

 本日、まだお盆ではありながら、閉庁日明けということで学校へ。事務仕事を少し片付けた後は、校内を巡回。ピロティでは6日に大会を終えたダンス部が約40名の大人数で練習している。皆、先輩の見本や鏡を見ながら汗をかいている。水分補給の時間になったので、キャプテンに「こないだ(8/6)はどうやった?」と聞くと、「全然ダメでした」と一瞬沈んだ表情になったが、すぐに目を見開いて「でも、自分たちの中では今までで一番良かったです!」と自信の一言が聞けた。『自分史上、最高!』どこかで聞いたことがある気がするが、これまでのことは自分たちしか知らないことを思うと、事実そうなのだろう。一つ一つ自分史上最高を重ねていけば良い。

 転じて、体育館では、男女バレーボール部がどちらもいつも以上の大人数で試合をしている。聞けば、男子はOBが、女子は3年生がたくさん来てくれたという。どちらも、活気ある雰囲気で試合をして、笑顔でありつつも、真剣な目で練習に励んでいる。支えてくれる人がいることに感謝しつつ、頑張れ!

 相変わらず太陽が照りつけるグラウンドでは、ハンドボール部が練習している。見学に行こうとしたが、終わった様子。その時、横のプールからバシャバシャと水をかく音がするので、これ幸い、プールは初めてだと、世転び勇んでプールに参上。お盆で数名が休んでいるそうだが、キャプテンのハキハキした指示にいい返事を返しながら、ガンガン泳ぐ。タイムを連呼するキャプテンが、「校長先生も泳ぎますか?」と誘ってくれた。思わず、服を脱ぎそうになったが、当然水着は持っていない。いや、その前に手術したばかりで、このまま永久にプールに浮かぶのも迷惑をかけてしまう。ドラえもんに扮した経験はあるが、さすがに土左衛門は洒落にならない。「きょうはやめとくわ」となんの面白みもない返事で断った。

 ふと、視線の向こう、テニスコートで女子テニス部が数名活動している。では、少し喋りに・・・と、向かったが、ここも練習終了とのことで、整備の様子をパチリ。2年生部員に「大会は?」と聞くと、「予選の決勝まで行きましたが、第1シードに負けました」という。「それはなかなか頑張ったのではないかい?次はさらに頑張ってな」と、激励と期待の言葉をかける。

 練習を終えたと思っていたハンドボール部が「これからトレーニングです」とトレーニングルームに入っていくので、これまた幸い、トレーニングルームも初めてだと後に続いて入室。各自で、ウエイトトレーニングを始める。またまた、自然と「私もトレーニングしたい・・・」という気持ちがムクムクと湧いてくる。学生時代、現在の科学的理論を何も持たずしてベンチプレスとスクワットばかりやっていたために、極端な体つきになってしまった経験も忘れたゴリラは、やはりゴリラたる所以で、バーベルを目にすると、ウッホウッホと心が踊るのである。ただ、ここもなんとか術後の冷静さを取り戻し、プロテインを作っているマネージャーと言葉を交わす。顧問のポケットマネーで飲むプロテインはさぞかし美味しいことだろう。ぜひ、私とは違ってバランス良く筋肉を整えてほしい。

 夕方、校内もゲリラ豪雨の影響を受けたが、一瞬だったので、少し涼しくなった。本日、「巨大地震注意」の呼びかけが解除されたが、本当の状況は地震に聞いてみないとわからない。自分の身は自分で守る、が前提だが、人として弱気を助く気持ちを持ち合わせたい。

 来週からは授業も始まる。できる限りの準備を整えたい。何事も自分から。Make it Kozy!頑張れ、高津生!

  太陽も 雨もどちらも 遠慮して

2024.08.15

8月9日(金)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.101〜『学校閉庁日』を前に〜

 「夏休みの方が忙しいっすわ・・・」本校のある先生のつぶやきである。

 高津高校は、文理学科であり、GLHS(グローバルリーダーズ・ハイスクール)であり、SSH(スーパーサイエンス・ハイスクール)でもある。それぞれの『看板』を背負っているので、これまでも述べてきた通り、授業はもちろん、それ以外の活動の種類も多種多様であり、カレンダーにはびっしり予定が詰まっている。

 生徒たちは、必須の取組に加え、自分たちの興味・関心や教養やスキルを高めたいという意欲に基づき、選択し取り組む。あれもこれもと欲張りな生徒は、気がつけばそこにいる。

 当然、先生方はそれぞれ担当の活動を充実させようと、時間を惜しまず準備し、指導・助言する。ゆえに、夏休みといえど、活動が止まらぬかぎり仕事がなくなることはない。

 課外活動の充実はもちろんだが、言うまでもなく、それ以前に大切なことは「学習」だ。正規の授業に加えて、土曜講習に放課後講習と普段からプラスアルファの学習にも工夫を凝らし、生徒の学習意欲向上と学力向上をサポートしている。普段から、それほど精を出しているのだから、夏休みくらいは・・・と思うのだが、皮肉にも夏休みには十分な時間があるため、指導にもさらに熱が入る。実際、生徒たちも自分の成長のためだと自覚しているため、嫌々参加している様子はなく、帰り際に、友人同士で変える姿を見ると、一日の充実感がその背中に現れている。そこに主体性を感じて、私は一人ほくそ笑んでいる。

 生徒にとっては、これほど幸せなことはないし、私としても、先生方が意欲的に取り組んでくれることは嬉しく、心から感謝しているが、休んでほしい、というのも正直なところだ。

 かくいう私も、毎日、基本的に朝7時から夜8時半まで勤務、土日は部活動指導と忙しい時間を過ごしてきたが、特に「しんどい」とか「疲れた」という感覚を持たずにここまで来れたのは、自分的には「うまく休んだ」からだと思っている。また、学校の先輩や後輩に恵まれたこともかなり大きい。

 現在は、「早く退勤する」という、究極のミッション・インポッシブルを完了すべく取り組んでいるが、先生方一人ひとりの動きは、担当する業務によって様々であり、一斉に休むのは難しい。ゆえに、私の立場で叱られるのを承知で言うと、それぞれでワークライフバランスを整えながら、「うまく休んで」ほしい。

 ということで、明日から『学校閉庁日』。休むために努力するというのは本末転倒だが、「積極的休養」という言葉もある。夏休み後も生徒へのサポートを充実させるためにも、ぜひリフレッシュしてほしい。Mkae it Kozy!先生も「自由と創造」に満ちた時間を!Mke it Kozy!Let’s take a rest!

  休息で 自分を整え 殻破る

 

※皆様へ

昨日発生した、宮崎県日向灘を震源とする地震を受け、政府は「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表しました。あくまでも可能性が高いという知らせではありますが、「起こったときの行動」を念頭に入れてお過ごしください。

2024.08.10

8月8日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.100~勝ち切るチカラ~

 個人的な堅い余談はさておき、高津高校の夏休みは、今日も元気だ。

 体育館からまとまった応援の声がするので様子を伺うと、男子バスケットボール部がU-18大会を開催。高津高校は公立の強豪八尾高校と対戦中。第3ピリオドで、得点は45-30。これはいけるかも!と、せっかくなので最後まで観戦。第3ピリオドは10点以上差をつけて終了したが、やはり、向こうも必死。徐々に追い上げられ、残り3分で逆転された。その後も、必死に食らいついたが、相手チームの逆転いた勢いを止められず、追いつけなかった・・・残念!

 誠に惜しい試合だったと、純粋に思ったが、考えてみれば、今回のパリ・オリンピックの日本男子バレーボールチーム然り、柔道混合団体日本チーム然り、そして、本日の男子卓球団体チーム然り(張本選手の負傷?が心配だ)、さらに、昨日の甲子園第3試合の岐阜城北高校、遠くは1989年の日本シリーズの近鉄然り・・・、それぞれ負けた理由は異なるだろうが、あと1点、あと1アウト、あと1セットで勝てるという試合を落とすと、その後、大逆転されることは決して珍しいことではない。悔しいが、上記の例の場合、その試合、その瞬間は逃しても、その後、何度も勝利を手に入れるチャンスはあったはずだが、強い流れがあってそれができない。誰もが思う、「勝ち切るチカラ」を身につけたい。 

 一方、グラウンドでは、硬式野球部が旧5学区大会で山本高校と対戦。学区制が撤廃されてからも、少しでも大会の緊張感を味わえる試合をさせてあげたい気持ちから、関係者で継続しているそうだ。やはり練習試合とは部員たちの目の色が違う。

 グラウンドから戻ると、吹奏楽部がトラックに楽器を積んでいる。そう、今日は、先日中地区で金賞を受賞し出場権を得た府大会本番である。会場は、「フェニーチェ堺」。学校からは遠いが、堺在住の私には願ってもない場所で申し訳ないくらいだ。演奏は、本日の大トリとなる17時20分から。会場の空気に少し圧倒されたか、演奏開始時は、素人目(耳?)にも少し緊張を感じているようだったが、静から動になると一転、漲るような迫力が伝わってきた。個人的には、いわば「大逆転」の演奏だと感じたが、結果は如何に?楽しみだ。

 あ、そうそう、あるクラスの数名が、グランドから少し離れた一角で、何やら大きなモノを製作していた。聞くと「〇〇です!」という。何と!?発想自体はそこまで飛んではいないが、目標達成には時間のかかる壮大な代物。ネタバレになるので、答えは言わないが、出来上がりが楽しみだ。「先生も〇〇〇くださいね」と言ってくれた。ありがとう!ぜひ!

 それぞれに、それぞれの想いあり。Make it Kozy!次の理想を追い求む、頑張れ、高津生!

  目に見えぬ 「勝ち切るチカラ」を 纏わんと

2024.08.09

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