8月20日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.105~素晴らしき哉、先生!~
本日も昨日に引き続き、近畿地区高等学校長協会連絡協議会。白熱した協議が進むなか、会長同士では教育界の将来に話題が及ぶ。ブラックな面が表に出てばかりの教育界だが、学校現場で生徒のために汗をかいている教員を想うと、その情熱や熱意、努力と工夫に頭が下がるし、少しでも報われればと垂れた頭をかきむしる。
いやいや、教師というのは、生徒の笑顔や「先生、ありがとう」の一言や、できなかったことができるようになった瞬間や、少し大人びた受け答えや、一生懸命取り組む姿や、それこそ卒業式の晴れ姿を見るだけで、(教師をやっていて良かった)と、それまでの努力や苦労、生徒との衝突や何気に傷ついた経験や、上手くいかなかった授業や、言わなくて良かった一言など、全てを一瞬忘れてしまえるほどの感動を得ることができるのだが、実際はこうした教員たちの情熱に頼り切っているのが現実だ。
ただ、我々、戦後の昭和世代ならいざ知らず(実際、そういう待遇を受け入れてきた)、これからますます多様になる令和の時代に受け入れられるはずもない。先の短い昭和男など放っておいて、令和を担うこれからの教員の意見をしっかり聞いていただきたい。
と、紳士的なゴリラは真面目に呟きつつも、そんなことより、明朝、確実に登校してくる3年生たちと久しぶりに会えること、そして、明後日には、久しぶりの全体集会、いや、実は3学年全員が揃った集会は初めてで、その前で話ができるワクワクが優っていることに気付く。頑張ろう、罪なき教員集団!情熱に焦がれる優しき教員たち!周りからどう見られようが、目の前の生徒たちの未来づくりは待ってはくれない。ちと恥ずかしいが、やはり「素晴らしき哉、先生!」である。
明日からまた楽しみだ、高津生!Make it Kozy!夏休み明けも熱く、前に進もう!
ドラマにも 藁にも縋る 愛しさよ
8月19日(月)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.104~向き合う時間~
保護者様にはメールでお知らせの通り、今週で夏休みも終わり、授業が始まる。3年生の実力交差を皮切りに、まだまだ暑い夏をこじ開けるように、生徒たちはペンを片手に自分と闘うのである。
闘うのは生徒たちだけでなく、実は、教員も補習や部活動だけでなく、それぞれの研修や担当する説明会に参加し、知識やスキルを高めるのだが、その実態はあまり知られていない。当然だが、「私、寸暇を惜しんで勉強してますねん」と、自ら訴える教員はいない。担当している生徒には申し訳ないと思いつつ、必須の研修や出張にやむを得ず参加するのである。やむを得ずとは言いながらも、少しでも有意義な時間にするために、ムクムクと向上心を沸き立てて研修に臨む。
校長とて、それは同じ。本日と明日は、兵庫県尼崎市にて開催の近畿地区高等学校長協会連絡協議会に参加。高等学校、支援学校の校長先生方と現状と課題に向き合い、その解決に向けて、膝を突き合わせて議論するのである。校長という職は、日々孤独な一面もあるが、教職員という仲間に有形無形に支えられて一日を過ごす。それに加えて、同じ立場の同じ課題を抱える他校の校長先生方としっかりと話し合う時間が大切だ。学校によって当然課題も異なるが、ともに流れる「学校をよりよくしたい」という気持ちで議論する時間は、とても有意義で未来が開ける良いものとなる。
私の経験上、高津高校は『自由と創造』の校風のとおり、間違いなく柔軟で先駆的である。私の思うところで言えば、教育にとって何が大切かというと、社会に遅れをとらない、ということである。それは分かっていても、実際は世の中の動きを見てから、組織は動くので、総じて学校は遅れるのが普通だが、そのなかで高津はとても敏感である。そして、動きが速い。これは、生徒や保護者の方には伝わりにくいが、真面目にそう思う。
そういう点で、生徒たちは幸せである。日頃いろいろ指導されて不満に思うこともあるだろうが、そうは言わずについて来い。きっと幸せが待っている。今できることを全力で。Make it Kozy!チーム高津で、高津生!
灯台は もと暗しぜよ 信じるき
8月16日(金)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.103~夏の挑戦あれこれ~
7月下旬から夏休みに入ったが、ふと気づくと、蝉の声も遠慮がちになり、涼しいとは言えないまでも、一瞬の雨は朝夕の気温を少しは下げてはくれるらしい。これまでも述べてきたとおり、高津高校は夏休みに入っても、生徒たちの学習や課外活動は停滞せず、ますます盛んである。振り返れば、補習や自習、積み残しも少々あるが、さらなる深い学びへと、時間を見つけては仲間とともに協働して課題研究や創造探究事業に取り組んでいる。KITECでの英語漬けの学びは、今後必ず活きてくる。言わずもがな、3年生の受験勉強はやけどしそうなほど熱い。
校外の取組みとしては、串本のロケット打ち上げや台湾サイエンスツアーの事前研修にSSHの発表会、GLHSのサンフランシスコ研修、本校のシンガポール研修と多岐にわたる。これらは希望生のため、特に海外研修は希望したにも関わらず、参加できなかった生徒もいる。本来ならば、希望者全員に参加してほしいところだが、いかんせん、物理的な事情もあり、人数制限を設けざるを得ない。参加できなかった生徒たちよ、本当に申し訳ない。
その分、参加した生徒たちは、そのまたとない機会を十二分に、貪欲に吸収したようだ。夏休み明けには、GLHS研修、シンガポール研修に参加した生徒たちとゆっくり話す予定だが、シンガポール研修に参加した生徒たちに、オリンピックレスリング金メダルの日下尚選手ではないが、「この研修はどんな6日間でしたか?」と問うた際、次のような答えが返ってきた。
「一日一進な6日間」「刺激を受ける6日間」「過去一、頭を回転させた6日間」「知らないものに出会える6日間」「見方の変え方を学んだ6日間」「新たな発見ばかりの6日間」・・・etc。
皆それぞれ視点は違うが、日本ででは経験できない、今までになかった経験ができたことは確かなようだ。アンケートでの満足度も非常に高く、コロナ禍以来の新しいプログラムとして、語学研修だけでなく、リーダーシップやチームワーク、知識や経験の新しい扉を開くのには十分な内容だった。来年度以降も、さらに充実させたい。
部活動も、全国大会や府大会、地区大会に臨み、日頃の成果を惜しみなく出せたようだ。勝負事には勝ち負けがある。が、昨日も書いたとおり、日頃の自分たちを知るのは、やはり自分たちしかいない。自分史上最高をめざして頑張るのみ。22日の全校集会では、その成果を披露できる機会があれば嬉しい。
皆に平等にある夏休みだが、あっという間に感じたのは、きっと私や蝉だけではない。
「時間って命の一部なんですよ。今の時間を大切にできない人は、未来の時間もきっと大切にはできない。」元ラグビー日本代表の故平尾誠二氏の言葉である。時は戻せない。今を大切に。Make it Kozy!輝け、高津生!
耳にタコ? 明日やろうは 馬鹿野郎!