11月8日(金)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.160~秋の夜長に~
暗くなるのが早くなった。昨日も今日も午後5時半過ぎに部屋を出たら、外は真っ暗。中庭の電灯のもと、女子バレーボール部がボールを上げている。男女バスケットボール部も短距離ダッシュやミーティングをしているし、いつもピロティで練習しているダンス部も一部の部員がフォーメーションを意識して、練習に励んでいる。
一人に、「いつの発表会のための練習?」と聞くと、「12月の芸術文化発表会です!」と言う。その何たるかをまだ知らぬ私だが、「楽しみにしとくわー!頑張りやー!」と励ます。グラウンドへ向かおうと歩き始めると、「危ないです!!」と女バレ部員の声と同時に、私のすぐ横にボールが落ちる。焦った顔で「すみません!」と、そのボールを使っていない部員までが謝ってくれる。その悪びれる姿に逆に申し訳なさを感じたが、そこは昭和親父のいちびりが収まらない。「狙ったのに残念、惜しかったな(笑)」といらん一言を言うと、生徒がお情けでニコッと笑ってくれる。勉強に一生懸命でリラックスできる時間も少なく見える生徒たちには、こういうくだらない時間が大切だと思う。
グラウンドでは、野球部が個人練習に励み、テニス部がワイワイと初心者も含めて楽しくボールを打っている。サッカー部がミーティングをしているそばで、つい最近3年生が引退あいたラグビー部が新チームとして活動を開始している。体育館や格技室からは掛け声が聞こえるし、いつもは西の校舎から吹奏楽部やアンサンブル部の音色が聞こえてくる。
静かに勉強に集中する時間はもちろん大切だが、授業でペアワークでワイワイ意見や感想を話し合っている時間も、主体的で対話的な貴重な時間だ。生徒たちには、そういう「静と動」の両方の時間を上手く過ごしてほしい。好きなこととやるべきこと、どうせやるなら前向きに積極的に貪欲に過ごしてほしい。
・・・と、急に寒くなったため、秋を感じたのか、ゴリラに似合わず、つい感傷的になってしまった。良い季節を良い時間に。Make it Kozy!頑張れ、高津生!
何の秋? さしも夜長を 心ゆくまで