9月5日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.117~ザワつく木曜日~
さぁ、明日明後日は文化祭。ということで、本日は40分×4限授業で、午後は最後の仕上げに集中。
さて、と、さっそく午後イチに教室の装飾を見学に向かったが、いやいや、机と椅子を移動している真っ最中。聞くと、各パーツの準備はできているが、教室全体の環境整備、装飾はこれからだと言う。つい先ほどまで授業をしていたのだから当然だ。先走ったのは私の方かと反省。校長室に戻ると、1年生3人が「椅子を一つ貸してください」と来た。すでに3年生に3脚貸すことになっているので、「あのな、実は物を借りるためには『借用証』っちゅうのがあってな…」と、自分も最近知った手続きを偉そうに説明する。「はい!わかりました!」と、元気よく返事して消えたと思ったら、すぐに『借用証』を持ってきた。さすがにやることがわかれば動きは速い。「その椅子5万円するから気ぃつけや。」と適当にプレッシャーを与えておく。
中庭ではテント作り。ここぞとばかり、運動部員が持ち前の体力と自己犠牲の精神?で一生懸命テントを立てている。なぜかマネージャーも駆り出されて一緒に汗を流している。選手でもないのに体力を期待され、暑い中大変だなと見ていると、意外や本人たちは前向きな表情で精を出している。何か知らぬが、微笑ましく温かい気持ちになった。
しばらくすると、男子2名が「校長先生、僕たち漫才するんですけど、K-1(KOZU-1グランプリ)の審査員お願いできませんか?」と依頼に来る。「はい、喜んで!」と二つ返事で答える。どうやら毎年年末のM-1の審査員として、お茶の間(言い方が古いな)で採点している経験を活かすべき時が来たようだ。
学校に貢献すべきことの一つに、校長としてできる限りの文化祭のPRをしなければと思っていたが、それ以前に本校のSNSは大盛況!InstagramにX、YouTubeとあの手この手でビジュアルもキャッチフレーズも、各クラス、各部活、各有志に強者ありきで事が進む。盛り沢山の出し物があるので、時間的に全部は回れない。来場する方は、ぜひInstagram等で予習をしてからお越しください!
ただ、商売人の家系出身の校長として、私からも一つお願いがあります。それは、『大阪教育ゆめ基金』へのご協力のお願いです。『大阪教育ゆめ基金』は、応援したい大阪府立高校を指定して寄付していただける制度です。以前は、大阪府への寄付でしたので、役所が全体を考えて、執行してきたのですが、昨年度からは、学校を指定して寄付ができるようになりました。「母校応援ふるさと納税制度」と呼ばれ、高津高校の卒業生はもちろん、それ以外の方や地域として応援したいという方ならどなたでも寄付ができます。「ふるさと納税制度」の一つとして扱われるので、個人だけでなく、法人の皆様からの寄付も可能ということで、実に伝統校にはありがたい制度です。詳しくは、「大阪教育ゆめ基金」のHPをご覧いただきたく存じますが、ぜひ、高津高校の応援をよろしくお願いいたします!
本日、生徒が下校したのち、関係教員で、各クラス展示を回り、人権的な問題はないか見回った。それぞれ創意工夫した展示で、一足先に楽しんだが、さて、明日はどれだけのお客様を楽しませてくれるのだろうか。実に楽しみである。Mkae it Kozy!個性爆発、高津生!
上町の 文化の香りを 明日纏う
9月4日(水)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.116~文化祭間近でも・・・~
文化祭まであと2日。明日は、開催前日ということで、午前授業で午後は最終準備。生徒たちも和気藹々と準備を進めている。各部活動も大会中、あるいは大会間近という所も多く、放課後は練習に励まねばならないこともあり、限られた数時間でクラスや有志の時間を過ごす。勉強も行事も全力で臨む姿はまさにアオハル。…と、高校生が使えば「粋」なフレーズも、親父が使うとなぜか無理をしている空気になるのはこれ如何に?
さて、そんな賑やかなムードにあっても、教員の立場でいえば、授業は授業でしっかり進まねばならぬ。そして、校長としての大きな仕事として、その教員たちの授業を見学するという任務がある。任務の目的は、授業改善、授業力向上。教員である限り、最大で最低限の仕事は「授業」。いくら人柄が「良い先生」でも、授業が上手くできないと生徒の信頼は得られない。教員は、授業アンケートを参考に自ら改善に努めるのだが、自己満足に陥らないためには、他の先生にも授業を見学してもらい、その感想や意見をもとに改善に努めることも必要だ。自分が授業をしていた当時は、授業アンケートなどなかったが、自分で紙を配付して生徒たちに感想を聞いて参考にしていた。が、どこまで本音を書いてくれていたかは定かではない。そういう点では少し残念ではある。さぁ、約70名の授業見学。時間的には相当かかるが、講義や実技、実験、実習もあって、生徒目線でワクワクしている。見学される方には申し訳ないが、何事も楽しむのが性分なのでお許しを。
本日は、「化学」の実験と「公共」の授業を見学。実験は、1時間きっかりできちんと終わる見事な時間配分。生徒の躓きも想定しての進行。「公共」は1単位(週1回)のため、少ない授業時間を踏まえてのスピード優先。授業を楽しみたい気持ちを抑えつつも、『好き』がこぼれるのはご愛敬。生徒の席に座る私を巻き込んでの授業は楽しかった。
さて、今の授業スタイルは、「アクティブ・ラーニング」が推奨されて以来、ひと昔前の1対40に留まらず、ペアワークやグループワークが導入されてきた。が、昨日の日記にも書いたが、それもあくまでもカタチに過ぎず、大切なのは生徒の「主体性」だ。ペアワークに慣れ過ぎて、対話している”つもり”の生徒も多い。教員には、そこを見極めてタイミングよくヒントを与えることが求められる。
語るとキリがないので、無理やり切るが、1対40の授業でも「アクティブ・ラーニング」は可能だということ。教員として、見た目に左右されず、本当に生徒が主体的に深く学ぼうとしているかを意識しながら授業をすれば、必ずその姿勢は生徒に伝わり、『良い授業』につながる。手前味噌だが、高津高校の教員は、生徒と良い距離感で、授業自体を楽しむ教員ばかりだ。自然、『良い授業』につながっている。
ますます期待、高津高校。Make it Kozy!安定と個性の絶妙なバランスを、頑張ろう、チーム高津高校!
何よりも 「謙虚」が「自信」を 創り出す
9月3日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.115~変化大歓迎!~
昨日の放課後、夏休みに実施された「GLHS(グローバルリーダーズハイスクール)サンフランシスコ海外研修」に参加した生徒たちと話ができた。
3名とも1年生で、英会話が達者であり、普段接していても、あまり物怖じしない性格だと感じていたので、さぞ、初日から積極的にコミュニケーションをとっていたのだろうと思っていたが、意外や意外、GL10校から30名が集まった初日は、なかなか話しかけづらく、とても緊張したという。それでも、「チームGLHS」で動き出し、数名のグループに分かれての行動が、気持ちの変化をもたらし、最終的には「一生の友達ができた」と言っていた。レベルの高い校内選考もあり、参加叶わずの生徒もいたが、参加した生徒たちがそうした貴重な経験をしたと言うのでほっとした。
担当から使える英語を身につけていると聞いていたので、現地の方々との会話もスムーズだったようだが、やはり、大学や企業での専門用語、業界用語には苦戦したようだ。が、その反面、さらなる英語上達への意欲も生まれたとのこと、それは誠に良き。さらに、口を揃えて言うことには、日本との授業形態の差であり、意見や質問が言いやすい雰囲気。日本でも最近はペアワークやグループワークが主流だが、それも一種の決まったカタチであり、米国の生徒の自主、自由な学習形態とは異なる。教師はティーチャーではなく、コーチであり、サポーターである。あくまでも主体的な生徒たちの学習を支える役割のようだ。その分、生徒たちの自己責任が重く、成長にもその差が顕著に出る。私もオーストラリアとニュージーランド、台湾の学校に行った際に感じたことだ。
「何か自分の中で変化はあった?」との問いには、「アメリカの大学への進学を考えるようになった」「どんどん積極的に意見を言うことが大切だと感じた」「少々失敗しても仕方ない、ぐらいの感覚で起業するので、日本とは違う刺激を受けた」など、とてもポジティブな答えが返ってきた。何事も結果は誰にもわからない。まずは、挑戦したいという気持ちが伝わってきた。
君たちの青春は今始まったばかり。目の前にあること、周りから感じること、今の君たちには、見え方が違うと思う。その見え方、感覚に従って、思う存分吸収してほしい。Make it Kozy!頑張れ、高津生!
渡米後は 我スポンジと なりにけり