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12月2日(月)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.173~目からうろこ~

 ついに、昨日から「師走」。今年は自身の人生の中でも一二を争うほど多忙を極めているが、これだけは知ったのに、年末に向けてまだ走れというのか・・・と、愚痴を漏らしている暇もない。あー忙し、忙し。

 と言いながらも、少し時間がある時は本屋に寄る。だが、最近は残念ながら気軽に「本屋さん」と呼べる本屋は消えていき、大きな「書店」が幅を利かせている。いや、幅を利かせて…というのは失礼で、国民全体の読書量が減少するなか、「書店」の域を越えて本以外の雑貨や喫茶スペースまで整えるなど、あらゆる工夫をして読書を勧めているのだから、そういう「書店」に対してはリスペクトする気持ちの方が実は強い。

 多くの「書店」で最初に目にするのが、平積みの新刊コーナーだが、そこで一つのタイトルに衝撃を受けた。『誤解されても放っておく』である。放っておく・・・??と一瞬、ん?となったが、思わず(そうだ、全くその通りだ!)とうなずいた。

 今まで、説明不足に言葉足らず、タイミングの悪さなどから数々の誤解を経験してきたが、そのあと少しでも自分はそんな意図ではないとして、少しでも人間関係を修復、回復しようとしてきたが、実は上手くいかなかった方が多い。考えてみると、正直相手が誤解しているのだから全て言い訳に聞こえるし、実際相手にとってはそれが真実なのだから、説明を重ねるごとに誤解が深まることの方が多い。

 それでも、何とか自分は悪い人間ではないのだと、一生懸命挽回しようとするのが人間の性だと思ってきたが、これも振り返れば、誤解されていたとしてもそこまでで、新たな話題やその誤解がどこまで自分の価値を下げるかは不明だし、実際価値が下がるようであれば、誤解がどうこうではなく、そのこと自体何か足りない人間なのだと精進すれば良いだけのことである。要は、その一つの誤解が自分の人生を左右するほどのものではない、と放っておけば、いらぬ不安や心配を抱え込むこともないのだと、このタイトルを見て納得した。感謝!

 ということで、今日はタイトルに救われたので、本は買わずに書店を出た。みんなは本を読もうね、Make it Kozy!カバンに1冊、高津生!

  タイトルが 決まり過ぎての 師走かな

2024.12.03

11月29日(金)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.172~応援される部活に!~

 後期中間考査も、本日で3日目が終了。生徒たちもそれぞれの出来を振り返って、あそこはこうだった、ここはああだったと友人と問いと答えを整えながら廊下を歩いている。自分の出来は自分が一番知っているはずなので、喋りながらも実は背中に汗をかいている生徒もいるのでは、といらぬ想像をする。そんな生徒がいたら、明日からの2日間の頑張りを上乗せして来週の残り2日に挽回してほしい。さてさて、今ある「生きる力」の発揮度はいかに?

 ということで、明日は土日ということで、短時間だが、運動部員集会を実施。月1回のキャプテン会議で各部のモチベーション向上と横のつながりを通して、「チーム高津」で部活動の活性化に努めているが、本日は、あらためて「周りから応援される部活動になろう!」というテーマで集まってもらった。

 担当から、普段の一生懸命な取組を称えたうえで、応援される部活動になるには、部活動の時間だけでなく、普段の行動も大切だと伝えた。「評価は人がする」とよく言われるが、やはり自分の好きなことだけを頑張っていても、周りからはなかなか評価されづらい。例を挙げるまでもないが、ドジャースの大谷選手にたくさんのファンがついているのは、プレイヤーとしての実績だけでなく、その愛すべき人柄と野球を離れたところでの振る舞いにある。もちろん発展途上の高校生にできることとできないことがあることは承知。大切なのは、その『姿勢』だ。

 私も少しだけ時間をいただき、「相手へのリスペクト」について伝えた。戦いにはミスはつきものだが、ミスした相手を必要以上に標的にするのは良くない。自分たちのチャンスが広がったことで盛り上がるのは良いが、そこには常に「相手へのリスペクト」があってこそ。それを忘れないでほしいと一言伝えた。

 日々忙しい中で、学業と部活動を両立する彼らなら、これからも引き続き、矜持を持って頑張ってくれるに違いない。Make it Kozy!高みをめざそう、高津生!

2024.11.29

11月28日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.171~「銭湯」徒然~

 今朝、朝の正門で生徒に聞く限り、昨日の考査の出来は悪くないようだ。皆、しっかりと勉強して持てる力を発揮できているようで安心する。

 さて、昨日は東京で用事を済ませた後、少し時間があったので、ふと銭湯に行こうと思い立った。ネットで近くの銭湯を探すと、丸の内から歩いて10分ほどに「銀座湯」といううってつけの銭湯がある。

 ワクワクしながら、向かうと、看板は光っているが、入口がない?そんなはずはないと、ちらと側面を覗くと入口がある。「男湯」と書いてある扉を開けて、入浴料550円(しばらく大阪の銭湯も利用していないが520円?)を番台に置く。入口が狭いなとおもっていたら、すぐに階段があり、2階に上がると男湯がある。おそらくだが、フロアの広さから考えると1階が女湯になっているようだ。

 入ると、懐かしい「ケロリン桶」が積み重なって、黄色の存在感を示している。その一つを手に取り、右の赤のお湯の蛇口を押す。が、想像より温い。左の青の水の蛇口が必要ないほどの温さ。まぁ、両手を使わずに桶にお湯をためられるので、それはそれでありがたい。

 身体を洗い終わって、さて、湯船に浸かろうと向かうが、何やら違和感を感ずる。その正体は何ぞやと思って、後で調べるとそれは湯船の位置。大阪の銭湯は湯船が真ん中にあり、東京の銭湯は湯船が奥にある。諸説あるらしいが、大阪は先にかかり湯をして湯船に使ってからあらためて身体を洗う。東京は先に身体を洗ってから湯船に浸かるという説が有力らしい。そういえば、以前、東京の銭湯を利用した時に、湯船付近に「かかり湯禁止」の札がかかっていて、禁止ってどういうこと?と疑問に思ったことを思い出した。要は、かかり湯程度で湯船に入るな、ということなのだ。

 考え方は人それぞれなので個人的な主張は置くが、実際、普段よく利用する自宅近くのスーパー銭湯では、ほぼ全員が入ってすぐにかかり湯をして湯船に浸かっている。なんなら、湯船の手前に「かかり湯」用の湯溜まりがあるのだから、どちらかといえば「かかり湯」を推奨している。

 これらは後からわかったことだが、いざ湯船に浸かると何ともお湯が熱い。さきほどの蛇口から出たお湯とは比べ物にならぬ。が、銭湯に来た目的は決して身体を清めることではなく、ゆっくり湯船に浸かることであるので、すぐに出るわけにはいかない。出たら”負け”である。

 そんなしょーもない意地を張りつつしばらく浸かっていると、一人の男性がその湯の熱さに身体を浸けることができず、繰り返し、何度も手で湯をすくっては身体にかけている。少し慣れたのか、足を少しずつつけたのち、次は腰までと挑戦を繰り返す。地元の人ではなさそうなので話しかけようかと思ったが、時すでに遅し。その男性は耐えきれず、風呂場を出て行った。

 十分に目的を達成した私がしばらくして出ると、その男性が地元の方と何やら会話している。実はその男性は中国人らしく、3分20円のドライヤーを使いたいが、50円玉しかない様子。私はすかさず、20円で外国の方を救えるなら、と横から小銭を機械に入れる。「アリガトウゴザイマス」と言って、ドライヤーを使う彼。どう見ても私と同じようなスポーツ刈りなので(ドライヤーいらないのでは?)と思いつつも、せっかくなので拙い英語で話しかける。聞くと36歳。彼女と旅行に来て、昨日まで大阪、今日は東京を観光、明日には福岡へ立つという。話の途中、急に慌てて1階に降りる彼。着替えた私も降りると、先に階段を降りた優しい彼が彼女のためにタオルを購入して、番台のおかみさんに「渡してほしい」と言っている。おかみさんは「彼女は自分で買ったよ」と言っているのだが、彼には通じていないらしい。私が彼に説明すると、オー!と言って安心したようだ。結局、彼と一緒に出ることになり、彼から「一緒にタバコはどうですか?」と聞かれたが、私は吸わないのでそのまま「See you!」と言って別れた。

 単なる思い付きの銭湯だったが、思いがけぬ楽しい時間となった。今は、高津生の何人がスーパーではない銭湯へ行ったことがあるだろうか。スーパーも良いが、老舗も良いぞ。人生深く、楽しく。Make it Kozy!出会い最高、高津生!

  ふいに知る 江戸・上方の お湯事情

2024.11.28

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