1月16日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.200〜巳年記念〜
本日2回目のブログ。今日は、先日紹介した「初釜の日」。誘われて浮かれていたが、いざ当日になると、仕事で考えることも追われることも多く、今朝の段階では、(今日の午後4時は「初釜」!)とわざわざ確認したはずが、気がつけば17時。茶道部の生徒が「先生、初釜やってます!」と私を呼びに来た。「すまん!!!!!」と、何とも自分の薄情さを嘆きつつ、平謝り。そんな私を優しく包み込むように、「大丈夫ですよ」と一言くれた生徒が天使に見えた。駆けつけると、他の部員たちも歓迎してくれ、静かに和室に通される。ここは我慢の正座、と、到底正座とは呼べない「膝立ち」で、一人入ってきた生徒がお茶を立ててくれるのを眺める。部活動指導員の先生が静かに入室し、緊張が増す。正直、「膝立ち」もどうかと思いつつも。一般的に正座と呼ばれる格好を保とうとしていたところ、私の心の内を知ってか知らずか、「どうぞ足を崩してください。気になさらずに胡座でも何でも結構ですよ。」と神様のような一言をくださった。「そうですか・・・」と、足を崩す。
しばらくして、和菓子が出されて促され、口にする。(美味しい・・・)。出してくれた生徒が、「授業が終わってすぐに買いに行きました」と言う。ますます申し訳なさを感じていると、「どうぞ」とお茶を出された。見ると、今年の干支にちなんで、「み」の字になったへびのデザインのお茶碗。先生の話では、わざわざ自宅から持ってこられたという。言うまでもなく、今年還暦を迎える私は「巳年」。ありがたさこの上ない。
さて、お茶碗を回すことだけは知っているが・・・とお茶碗を持って見つめていると、先生が「お好きに召し上がってください」と、神様の二言め。一口で飲むのは失礼極まりないと思い、そーっと、4口、5口で味わった。静かな「和」の時間を堪能したが、スマホを忘れたので、取りに戻ってあらためて様子を写真に収める。床の間にある掛け軸には、先生の流派が大切にされている一首「足ることを 知るこそ人の 多加ら舟 ものの加寿加寿 積みおかずとも」とある。
今日は実に美味しく、いい勉強になった。Make it Kozy!おもてなしに言葉はいらぬ、すべては態度に現れる。静かに成長、高津生!
膝立ちぬ 初釜に触る 巳年かな
1月16日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.199〜留学のすすめ〜
一日遅れだが、昨日は、月1回の同窓会主催「クリエイトラボセミナー」。63期生で、学生時代にオランダと韓国に留学された方から、留学のきっかけから現地での経験、現地で感じたこと、そして、夢が一つ叶ったことや現在の状況などを語っていただいた。
韓国への留学の動機は、単純にK-POPが好きだったからとおっしゃるが、聞くとやはりそれだけではなく、国際政治に興味があり、生徒たちにこれという本を紹介してくださった。
また、例えばオランダに留学しても、当然そこにはオランダ人だけでなく、様々な国の留学生がいて、それだけたくさんの国を越えての交流ができるとは思ってもみなかったとのこと。
「留学までにやっておくべきことは?」との問いには、「語学の勉強はできればできるだけやっておいた方が良いが、やれることにも限界がある。やっぱり現地で生活することで、語学力も身につく。例えば、いくら英単語を覚えて行ったとしても、手を洗おうと思って目の前の『蛇口』を見て、これは英語で何と言うのだろう?と調べて、あー『タップ』か、というふうにして覚えるという感じ」と。
音楽一つ取っても、その国の政治による制限で自由に作詞作曲ができなかったりする。そういう日本ではあまり実感しない社会の現実を肌で感じることができる、と留学の良さを語る。奨学金の種類がありすぎるほどあるので、とにかく探してほしい。考えるよりとにかく行ってほしいと。
さきほどの夢の一つとは、本を書くこと。それが叶ったということだ。実際、毎日新聞の記者として勤めていたのも本を書きたいという動機から。そのあたりにも、「とにかくやってみる」という精神が生きたのだと感じ入る。習うより慣れよという。考えるより動けということか。Make it Kozy!初めてを楽しめ、高津生!
先輩の 何を盗むか 高津生
1月15日(水)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.198〜科学の発展に向けて〜
大統領が逮捕されるという非常事態が心配だが、その韓国から、恒例となっている斗山蓮崗財団「科学教師学術視察団」が高津高校に来られた。この訪問は、2012年に開始されて以降、コロナ禍を挟んで継続されてきた。今年度、韓国において科学教育及び科学文化拡散の業績を認定され、今年の「科学教育賞」を受賞された小中高の先生方24名が日本を訪れ、科学教育の現場を体験、日本文化をも学ぶ機会となっている。
開会式でご挨拶を交わした後は、課題研究の授業を見学し、その後、物理・化学・生物・地学の各専門分野に分かれて本校教員との座談会。通訳の方も6名ということで、それぞれのグループで細かなコミュニケーションもとれ、会話も弾んだ様子。
本校科学部の生徒4名も代表で日頃の活動等を紹介。司会の方が、「質問をどうぞ」と言うと、どんどん手が上がる。「勉強や研究で難しいこと、困ったことは?また、どうやって克服した?」の質問に、「好きなことをやっているので、楽しいことばかり。まったく苦はありません!」と答えると、皆さん拍手。もう一人に「一番楽しかったことは?」「文化祭で、科学部として来場者に実験を行ったこと」と前向きな回答が続出。生徒が素直に答える姿を見て、皆さん笑顔になって、とても和やかな空気に。生徒たちもよい刺激を受けたことだろう。
学校訪問は、高津高校のみ。先進校として高く評価していただいていることに感謝。明日から京都、東京を回られるという。本校教員にも刺激を与えてくださった。今後も交流を深めたいと思う。斗山蓮崗財団「科学教師学術視察団」の皆様、どうもありがとうございました。道中お気をつけて、いい旅を!
共にある 学びの意識 高めつつ