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9月20日(金)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.128~異次元、lol~

 It’s Showtime!と言うにふさわしい本日。ドジャースの大谷翔平選手が、前人未到の「50-50」いや、言うてる間に「51-51」(ホームラン51本・盗塁51個)を達成した。周りが達成できるのかできないのかを話題にする間もなく、その想像を超える数字を叩き出す大谷選手。昨年のワールドベースボールクラシックでの優勝の記憶も新しく、結婚などプライベートも含め、世の中が大谷選手の存在を忘れる時間を与えないところが本当に凄い。

 ドジャースに移籍したのも、エンゼルスへの想いはありながらも、地区優勝やワールドシリーズでの優勝、要は一番をめざすための移籍で、その一年めにそれを実現しようとしていることも凄い。野球で言うと、元近鉄バファローズの野茂選手や言わずと知れたイチロー選手も、その時代その時代におけるレジェンドであったが、それをさらに超えまくる、これぞまさに「異次元」である。そういえば、ちょっと前に「異次元の何とか対策」という言葉があったな・・・。

 また、この記録達成に、MLB公式Xには、「51/51 lol」と、たったこれだけを投稿した。文末の「lol」は「エルオーエル」と呼ばれるネット上のスラングらしく、日本でよく見る「笑」や「www」「草」に当たるらしい。それくらい一つ一つの記録に真面目に感動するのが笑えてくるほどだ。

 大谷選手は、インタビューで「一生忘れられない日になる」と話していたが、これまでにそんな日がいくつあるのだろう。大谷選手は、まだまだ先があるので、これからもいくつそういう瞬間を味わうのだろうか。いやいや、あんたには関係ないがな、と言われそうだが、そういう成功や達成には感動を覚えるし、何かおすそ分けをいただいた感覚がある。レベルやハードルの高さは違えども、同じような感覚、小さな幸せを日々感じたい。そのためにまた頑張ろうと思えるのだ。Make it Kozy!夢見て励もう、高津生!

  憧れが 背中を押して ジャンプする

2024.09.21

9月19日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.127~期末考査~

 2学期制の本校は、本日から前期の期末考査。決して長くはない夏休みを挟んで、これまで積み重ねてきた範囲がしっかり身についているかの確認。言わずもがな、成績に直結するテストなので、自然、力も入る。これまでもお伝えしてきたが、ここ一週間の放課後20時までの自習室は大盛況。毎日100名以上、日によっては約200名の生徒が一生懸命自習に励んでいる。その後ろ姿はやる気に満ち溢れている。

 さて、生徒たちがテストに対してどういう意識で臨んでいるかというと、やはりその一言目は「ヤバいです・・・」。100点が取れそうで「ヤバい」のか、勉強が足りないから「ヤバい」のかは一目瞭然だが、感覚では3人に2人は「ヤバい」という。

 ただ、今朝の登校時は、表情を見る限り、エネルギッシュで、「勉強しました!」と少々の自信も垣間見える。安心と期待の高津生だ。

 その一方で、気になったのは、近くの真田山小学校に通う1年生のH君。いつもより5分ほど遅く正門付近にやってきたが、いつもの小学校の帽子もかぶっていない。いつも通り「おはようございます」と言ってくれるがやはり元気がない。「おはよう!帽子はどした?」「忘れた」「忘れた?珍しい」「今日は遅刻する。もう間に合わへん」時計を見ると8時23分、「何時に始まるん?8時半か?」頷く彼。「まだ、頑張ったら間に合うやん、頑張って行き。慌てたら危ないから、ゆっくり急ぎや。」と訳のわからぬ昭和親父の言うことに、「うん、わかった」と応えて進み始めた。見ると、私の言った通り、ゆっくり急いでいる。理解力のある本当にいい子だ。

 彼とは夏休み前からの付き合い。正門前での挨拶から始まり、プールの日は楽しいと笑顔で話し、暑い日は汗をかきかき、重いランドセルを背負っている。今日が最後のプールの授業だという時は、いつもより3分ほど彼の寂しい思いを語ってくれた。でもその翌日、「今日は近所のスイミングに行くので嬉しい」とも語るユーモアある子でもある。そして、「10年後、ここ(高津)においでや!」と言うと、照れ笑いする実に素直な子である。

 高津生だけでなく、明星の生徒や小学生とも仲良くなれる。朝は出会いの宝庫だと一人ほくそ笑む昭和ゴリラであった。高津生よ、この素直な後輩のために、君たちが輝いている姿をみせてくれ!Make it Kozy!大きな虹を架けよう、高津生!

  小さくも 高津の未来 拓く人

2024.09.19

9月18日(水)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.126~読書のすすめ~

 今朝の新聞に、「読書 月ゼロ冊」6割、という大きな見出しがあった。読書離れ、活字離れが久しく叫ばれていたが、ついにここまで来たか…という感じである。

 学校図書館には、教育課程上、学習に必要または有効な教科や科目に活用できる図書や、知識や教養を身につけるための本、大学受験に生きる本の他、詩や小説など、人間を知る本など、高校生が読むべき、あるいは、読んでほしいものを棚に並べている。が、実は、私たちが想像する以上に、今の生徒たちは本を読んでいない。というか、これは今の大人も同じで「読む人」と「読まない人」の二極化が激しいのだ。

 「なぜ働くと本が読めなくなるのか」(三宅香帆著)では、現代日本の働き方にあまりにも余裕がなく、本を読む時間がないということ、ピンポイントで得られるネットの情報に比べて、読書からの情報には「ノイズ(偶然性)」があるので、現代人はネットに頼るという。

 かくいう私自身も、忙し過ぎて、読書量は格段に減っている。ふと、部屋の本棚に読まずに眠っている本を見て、なぜこの数冊に手がつけられないのだろうと思う瞬間があり、これはアカンとそのうちの一冊を鞄に入れる。

 年代や内容は異なるが、それは高津生も同じであろう。高いレベルで大学進学をめざす現実と、高津高校でしか経験できない体験学習や部活動との両立から、目の前の課題に取り組むことに時間がとられて「本を読む時間などありませんよ!」と怒られそうだが、それでもせっかくすぐ近くに無料で借りられる本が山ほどあるのだから、自習ついでにでもいいから、図書館に寄って、そこで少しでも興味あるタイトルの本を借りれば良いと思う。だが、実際は読書というものは、短い時間にむさぼるように読むものではなく、余裕のある時間にゆったりと言葉の文化を味わうものなので、急いで読もうとしていること自体がある意味仕事の延長になってしまうので、そういう意味では、本来の『読書』とはかけ離れたものになってしまう。

 とはいうものの、SNSで他人事にしょーもない内容を書き込む時間があるなら、ちょっとは作家の美しい言葉や人を優しくするフレーズに触れればいいのにと心底思う今日この頃である。高津生、うちの図書館には、めっぽう1冊の値段が高くなった最新の本がたくさんある。ぜひ、1冊手にとってページをめくってみよう!さらに、自分のことは棚に上げて言う。Make it Kozy!心に余裕を持って、高津生!

  すぐそこに 読まな損損 あれやこれやと 

2024.09.19

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