4月6日(土)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.6~旋律に魅せられて~
着任初日の4月1日に顧問の先生からお誘いのあった、アンサンブル部の定期演奏会。最上級生としての今年一年は受験を控えているため、早々とこの日を部活動の引退と定めてる77期生。部長たちのその一生懸命な挨拶に、見てもないのにこれまでの頑張りが目に浮かび、まだあったばかりというのに、涙ちょちょ切れる。
次期部長の緊張感ある挨拶を含め、代々引き継がれてきたアンサンブル部の伝統を感じる。ホールいっぱいの観客の皆様も、演奏を楽しみにしているのがよくわかる。
モーツァルトの「ディベルティメントinF」の柔らかな演奏に始まり、演奏者全員がファントムの仮面を着用しての「オペラ座の怪人」。おなじみの重厚な響きが会場を包み込む。
パート紹介では、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス。楽器が大きくなるにしたがって音域が低くなるのが良くわかる。それぞれの特長と、その特長がより生きる曲を演奏する。横で、他の部員が曲に合わせてパフォーマンスを披露して会場を盛り上げる。演技は慣れぬ部員たちのちょっとしたはにかみがのぞいて、新鮮だ。
第1部の締めは、Jpop、髭男の「Laughter」。皆が笑顔になるようにと願いを込めての演奏で観客を魅了した。
休憩後、新2年生の一年間の努力が目に浮かぶ、テレビ番組「ビフォアーアフター」のテーマ曲『匠』の演奏をしっかり聴いたところで、残念ながら私は仕事へ。
アンサンブルの高音、低音の幅のある演奏の醍醐味を知るとともに、生徒たちの好きなことに一生懸命取り組む姿に惹かれたし、その集中力が勉強にも生きるのだと感心した。Make it Kozy!高津生!
耳で聴き 胸で味わう 弦の春


4月5日(金)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.5~もう会えた!~
本日は、入学式前にして学力診断調査。新入生が登校して午前中にテストを受ける。
一段落した昼休み、グラウンドそばにいくつかあるベンチが新入生で埋まっている。皆、お弁当持参に横並びで楽しく食べている。ちょっと様子を見ようと、それとなく近寄る。と、そのうちの一人が「何か校長先生、変わったらしいで。東から来たんやって。」と発言。(ん?それはまさに私のことではないか)。「えっ?東ってどこ?」などと会話が続きそうなので、こんなところでいきなり余計な発言が出るのも不安なので、こちらから口火を切る。「もしかして、今、僕のこと喋ってた?」と言うと、皆一斉に私の名札を確認し、「え、校長先生ですか?」と驚く。「そやで。東高校から来ました。よろしく!」「よろしくお願いします!」と、自然な反応が嬉しい。「テストはどうやった?」「難し過ぎました」「最初やからそうかもしれんな。これからが勝負やな、部活には入るの?」「はい、運動部に入ります」と、まだ決めてはいないが、入部する事だけは確からしい。充実した高校生活を送るためにも、ぜひ入部を勧める。
隣のベンチでは、向い合わせで、こちらもすでに仲良くなって話が弾んでいる。箸が転んでも笑える年頃らしく、笑いが止まらぬようだ。対面で笑い合えるのは良いことだと思っているが、私たちの想像以上に、彼ら彼女らは合格直後からSNSで繋がっているらしい。対面はある意味友人関係の仕上げなのかもしれない。
今どきの 初めましては ちと早い
玄関入ってすぐに、お知らせや案内用のモニターが設置されている。明日は、硬式野球部の春季大会1回戦。会議のため、観戦はできないが、頑張ってほしい!頑張れ、高津生!

4月4日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.4~卵は大切に~
今日は午後から校長会総会。年度始めの大切な会にも関わらず、準備もままならず。さらに学校では、職員会議もあり、早速の私の役目も果たさねばならぬ。言い訳満載の仕事ぶりに自己肯定感が下がりつつも、周りの方々に助けられつつ、時が過ぎる。
力及ばずの校長を横目に、校務の主体は若き教員集団。概ね例年の流れに身を任せるが、生徒のこととなると話は変わる。一人ひとり丁寧に情報を共有する。事情を抱えた生徒に不利が生じないように全員で気を配る。細かな疑問にも反応し、確認する。「自由と創造」の名の元に、齟齬があっては高津の名がすたる。
先生方一人ひとりの、環境や経緯もあるが、一人の生徒に対する想いに差はない。
数ある高等学校の中から高津高校を選んでくれた生徒。想いをぶつけるに不足はない。
迎えるは 未来の卵 割らぬよう 殻を破るは 自らの手で







