2024.12.25
12月25日(水)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.191~空手部、大躍進!~
本日は、少し帰りが遅くなった。帰り道、少し暗いなと空を見上げると、月が見当たらない。東西南北、どこを探しても月がない。どおりで暗いはずだ。
月の話をするのは秋が多いが、それも過ぎ去りし9月のこと。11月に月の話など季節外れではあるが、当然ながら、年中月はある。一日ぐらい月の話をしてもバチは当たるまい。ご存知の通り、月は自ら発光することはないが、太陽の光を反射させて地球をも照らす。街頭のある都会はさておき、月明りの下を歩くほどロマンチックなことはない。
奇しくも、今日の授業見学は2年生の言語探究で、夏目漱石の「こころ」が教材。いわゆる三角関係が題材の一つであり、その夏目漱石こそ「I Love You」を「月がきれいですね」と見事に訳された粋な人である。
一方、プロ野球もと南海ホークスの野村監督は、当時、花形プレーヤーだった読売ジャイアンツの王貞治選手や長嶋茂雄選手を『ヒマワリ』、自らを「月見草」と例えたが、それぐらい『月』は太陽に比べて、日陰の印象が強い。が、先の夏目漱石が『月』をメジャーにしたように、今も月の存在はとてつもなく大きい。「月の砂漠」や「月に変わってお仕置きよ」などの名フレーズを始め、「満月」「望月」「十五夜月」「十六夜月」「三日月」「月の船」「朧月」など、月の豊かな表現は枚挙にいとまがない。それほどに、月は人間にとってかけがえがなく、気になる存在なのだ。
そして、いうまでもなく「月」は女性を表す言葉でもある。「月」の姿が見当たらない今宵、「月」の存在感をこれまで以上に大きく感じた静かな夜である。リスペストとともに・・・合掌。
欠けずとも 欠けても月の 魅力なるかな