10月18日(金)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.145~実物の重み~
本日は、1年生の化学基礎と、2年生の理数生物を見学。化学基礎は、mol濃度の話。アボガドロ定数や原子量、分子量など、昔習った計算式を思い出しながら聞いていたが、なかなかつまずくテーマである。が、そこを頭の中で整理してクリアすれば、そのあとが楽になる。と、知ったような口を聞いているが、半分も思い出せなかった。
理数数学は、塩基式、U・A・C・Gといった塩基結合について学習する。担当教員が復習も兼ねてどんどん口頭で問題を出していくが、ペアワークの強みか、即正解する生徒も多く、リズムよく授業が進む。時が進み、高津高校で飼っているショウジョウバエの幼虫とサナギをを観察(虫が苦手な方は写真をズームしないようご注意を)。生徒は一人ひとりしっかりと観察。実物は、説明をさらに深める。
午後は、外部の方に、たくさんの授業をご案内する。導入された電子黒板を活用する教員も多く、視覚への刺激に飽きない時間を過ごしている。力強く、たたみかけるように説明する教員のペースに巻き込まれるのもまた良し。じっくり小テストに挑むも良し。あの手この手で仕掛けることが、生徒への大きな刺激となる。
知らず知らずに、主体的に学んでいる生徒たちに安心する。今日は木曜6限までだが、7限の日は16時まで。長いと言えば長いが、集中すればするほど短く感じる。自らの集中力がどこまで続くか、それもまた楽しみだ。Make it Kozy!まずは、授業を大切に。頑張れ、高津生!
先生の 問いを先読み また楽し
放課後、校長室のそばを楽しそうに…いや、しんどさに負けじとバドミントン部が走っていた。ファイト、高津生!

10月17日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.144~~SWING BY 始まる~
本日の2年生ホームルームは「SWING BY はじまる…」がテーマ。4月に赴任した私は実はとても楽しみにしていた。が、何と急遽オンラインでの打合せが入り、あえなく不参加。終わって、体育館に向かったが、時すでに遅し。「SWING B~Y COME BA~CK!」と、往年の西部劇映画の名台詞を拾ってくれる人もなく、私の叫びは彼方に消えた。
が、しかし、である。今はなき西部劇に匹敵するかしないかはさておき、我が高津高校には、Instagramという秘密兵器、いや、兵器と言っては戦争肯定派と勘違いされる向きもあるので、奥の手とでも言っておこう。その今日のInstagramを見ると、誰がアップしたのか、わずか数時間ほどの間に、すでにアップされているではないか!これぞ高津MAGIC!
と、たいそうな前置きは抜きに、校長の私がInstagramを見て内容を知るという令和の不思議。それを恥ずべきは私個人として、SWING BYの真実を知れたことは大きい。
「SWING BY」を調べると、まず最初に「立ち寄る」という意味に当たる。が、もう少し突っ込んで調べると、JAXAや万有引力、重力という言葉に出会う。
高津高校の「SWING BY」はまさにそれ!ボイジャー1号2号や、はやぶさなどが実行した、惑星の引力を活用した軌道推進のことである。さらに、機体を推進する燃料が少なくても、加速してコーナリングできるという優れた技術である。その技術を高津高校2年生が、この時期に意識することで何が変わるのか。まさに重要な点はそこである。
一般的には、2年生の3学期はいわゆる「3年生のゼロ学期」と称して、3年生になる前に、学校全体で受験モードに意識を切り替えるのだが、高津では、その時期を待たず、さらに遡り、文化祭や修学旅行を終えたこの時期に『チームKOZU』で大学入試という闘いに臨むのである。
受験に対する考え方には、いろいろあるので、あくまでもより生徒の力を発揮できる考え方ということでご容赦願いたいが、現在、そのお手本となる大谷翔平選手がいるのだから、あながち空論ではない(大谷選手は特別だ、という意識のある方は、ここでページを閉じていただければありがたい)。
何かというと、要は「楽しむ」のである。大谷選手は、現在進行中のMLB地区優勝決定戦の数試合において、それほど調子も良くなく、チームも勝ったり負けたりしながらだが、感想を聞かれると「楽しい」と一言。そこに成功の全てが詰まっている。
高津生たちよ。誰のための頑張りか。合格して喜ぶのは誰だ?応援してくれている人はたくさんいるが、主役は君しかいない。受験期間、必死に勉強することは当然だが、それなら毎日合格後の清々しい自分の姿を想像しながらポジティブに勉強した方がいい。2年生なら、これからの一年間、こう過ごせば、晴れて未来の私に出会えると。高津高校の一員として、一人ひとりの私のために、みんなで「SWING BY」で加速しよう!Make it Kozy!ファイト!高津生!
重力を 味方につけて ひとっ飛び
10月16日(水)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.143~高津に来て良かった!~
高津高校は、月水金が7限授業で午後4時に終了。しっかりと授業に集中したあとは、バシッと切り替えて部活動に勤しむ。それでも4階教室では、さらに自習に励む強者もたくさん。いずれにしても、自らのやるべきこと、やりたいことに集中していることに変わりはない。
あちこちで、それぞれの活動に励む中、校舎をぐるりと一回り。すると、4階の閉めきった狭い部屋から割りと大きめの声が聞こえてくる。部屋の窓には「文芸部」と書かれた紙が貼ってあるが、文芸部がそんなに大きな声を張り上げるわけがないと、興味本位でコンコンコンとノックして扉を開ける。
まさか文芸部?と尋ねると「いえ、演劇部です!」と口を揃える。確か以前、別の部屋で活動していたはずだが、さらによく見ると人数が多い。「部員増えた?」「はい!」と嬉しい一言。2年生4人に1年生が5人入部したらしい。先ほどから、台本の読み合わせをしているそうで、「変な台本見つけたので、どうぞ見ていってください!」と言う。
「変」は、言い換えれば「個性的」と言うのだよとの私の言葉はスルーされ、いきなり読み合わせが始まる。どうやら、クセの強い強盗と肝の座った女性のやり取りのようだ。スマホに保存された台本を読むのが、実に今時だ。二人のやり取りとそこに加わる女性との活劇は、単なる読み合わせを超えている。ぜひ、完成された舞台を見てみたいと思った。
好きなことを好きなだけ!Make it Kozy!表現の自由、高津生!
一時の 変身願望 叶えつつ
鶴橋駅への帰りの道中、ダンス部の3名と一緒になった。小2からダンスをやっていたとの話題から「もっと習い事やっておけばよかった」「水泳!」「体操かな」と、欲張りな彼女たち。「皆、自宅は近いのか?」との問いに、「堺東です」「岸和田です」「熊取です」と言う。「私も堺だが、皆結構遠いな」と、それぞれ自宅~高津高校間に、他の文理学科があるにもかかわらず、高津高校を選んだことに嬉しくなる。「絶対入りたかったんです」「楽しそうだったので」「ここしか考えてませんでした」と言い切る。思わず「高津に入ってよかったか?」と聞くと、「はい!良かったです!」と、3人揃って気持ちの良い答えが返ってきた。今日も満足の一日。明日も頑張れ、高津生!








