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1月17日(金)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.201〜忘れてはいけない日〜

 本日で、阪神・淡路大震災から30年となる。当時、私は淀川沿いの学校に勤務していたが、朝の電車も不通のため、堺市から自転車で学校に向かった。道中、道路脇の電柱は傾き、電線がぶら下がっていたり、家の屋根瓦が今にも落ちそうであったり、大きな揺れは収まったものの、被害が現在進行形で広がっていることを感じた。

 学校に着くと、グラウンドは液状化、校内でガスの臭いがしたので、同僚と一緒に校内を回ったりもした。いつも通りに登校してきた生徒たちに、「今日は休校。家で家族と一緒におり。」と指示をした。尼崎の近くに住む生徒の家は全壊したと聞いた。

 しばらくして、学校裏の淀川の様子を見に行くと、堤防が崩れ、波打ったような状況だった。その光景はめに焼き付いて今でも忘れられない。その後は、スーパー堤防に改築され、今は自然が近く、対岸が見渡せる広々とした空間ができている。

 当然ながら、この大震災を今の生徒たちは経験してはいない。が、その映像は何度も見ているだろうし、毎年この日が来るたびに、被害を受けた方々の今のお気持ちや頑張っている姿を知り、その空気感をはじめ様々なことを考える機会となっていると思う。

 その後も、東日本大震災や熊本地震、能登半島地震など、直接、間接を問わず、地震の怖さは十分に理解しているはずで、いつ来るかもしれない南海トラフ地震に関しても、常に心の片隅に置き、防災の意識を持っていてほしい。

 震災の年、プロ野球神戸を本拠地とするオリックスバファローズがリーグ優勝して、勇気と元気を与えてくれた。それに応えて、地域の皆さんの頑張りで見事に復興された。東日本も熊本も能登も、まだまだ復興が追いついていない状況だが、頑張ってほしい。

 各震災でお亡くなりになった方々に哀悼の意を表すとともに、被災地域の復興と益々の発展を願っております。自分事として歩もう、高津生!

  朝5時の 眠気を覚ます 過去の揺れ

 本日、私は東京へ出張。都道府県高等学校長協会および全国高等学校長協会の研究協議会。高等学校教育の未来を話し合う有意義な会である。東京工科大学かつ日本工学院専門学校という立派な会場をお借りして、働き方改革をはじめ、教員不足解消や教育の様々な課題を解消するために議論する。そんな言葉だけが一人歩きしているが、結果として生徒の幸せにつながるためということを忘れてはならない。

2025.01.17

1月16日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.200〜巳年記念〜

 本日2回目のブログ。今日は、先日紹介した「初釜の日」。誘われて浮かれていたが、いざ当日になると、仕事で考えることも追われることも多く、今朝の段階では、(今日の午後4時は「初釜」!)とわざわざ確認したはずが、気がつけば17時。茶道部の生徒が「先生、初釜やってます!」と私を呼びに来た。「すまん!!!!!」と、何とも自分の薄情さを嘆きつつ、平謝り。そんな私を優しく包み込むように、「大丈夫ですよ」と一言くれた生徒が天使に見えた。駆けつけると、他の部員たちも歓迎してくれ、静かに和室に通される。ここは我慢の正座、と、到底正座とは呼べない「膝立ち」で、一人入ってきた生徒がお茶を立ててくれるのを眺める。部活動指導員の先生が静かに入室し、緊張が増す。正直、「膝立ち」もどうかと思いつつも。一般的に正座と呼ばれる格好を保とうとしていたところ、私の心の内を知ってか知らずか、「どうぞ足を崩してください。気になさらずに胡座でも何でも結構ですよ。」と神様のような一言をくださった。「そうですか・・・」と、足を崩す。

 しばらくして、和菓子が出されて促され、口にする。(美味しい・・・)。出してくれた生徒が、「授業が終わってすぐに買いに行きました」と言う。ますます申し訳なさを感じていると、「どうぞ」とお茶を出された。見ると、今年の干支にちなんで、「み」の字になったへびのデザインのお茶碗。先生の話では、わざわざ自宅から持ってこられたという。言うまでもなく、今年還暦を迎える私は「巳年」。ありがたさこの上ない。

 さて、お茶碗を回すことだけは知っているが・・・とお茶碗を持って見つめていると、先生が「お好きに召し上がってください」と、神様の二言め。一口で飲むのは失礼極まりないと思い、そーっと、4口、5口で味わった。静かな「和」の時間を堪能したが、スマホを忘れたので、取りに戻ってあらためて様子を写真に収める。床の間にある掛け軸には、先生の流派が大切にされている一首「足ることを 知るこそ人の 多加ら舟 ものの加寿加寿 積みおかずとも」とある。

 今日は実に美味しく、いい勉強になった。Make it Kozy!おもてなしに言葉はいらぬ、すべては態度に現れる。静かに成長、高津生!

  膝立ちぬ 初釜に触る 巳年かな

2025.01.16

1月16日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.199〜留学のすすめ〜

 一日遅れだが、昨日は、月1回の同窓会主催「クリエイトラボセミナー」。63期生で、学生時代にオランダと韓国に留学された方から、留学のきっかけから現地での経験、現地で感じたこと、そして、夢が一つ叶ったことや現在の状況などを語っていただいた。

 韓国への留学の動機は、単純にK-POPが好きだったからとおっしゃるが、聞くとやはりそれだけではなく、国際政治に興味があり、生徒たちにこれという本を紹介してくださった。

 また、例えばオランダに留学しても、当然そこにはオランダ人だけでなく、様々な国の留学生がいて、それだけたくさんの国を越えての交流ができるとは思ってもみなかったとのこと。

 「留学までにやっておくべきことは?」との問いには、「語学の勉強はできればできるだけやっておいた方が良いが、やれることにも限界がある。やっぱり現地で生活することで、語学力も身につく。例えば、いくら英単語を覚えて行ったとしても、手を洗おうと思って目の前の『蛇口』を見て、これは英語で何と言うのだろう?と調べて、あー『タップ』か、というふうにして覚えるという感じ」と。

 音楽一つ取っても、その国の政治による制限で自由に作詞作曲ができなかったりする。そういう日本ではあまり実感しない社会の現実を肌で感じることができる、と留学の良さを語る。奨学金の種類がありすぎるほどあるので、とにかく探してほしい。考えるよりとにかく行ってほしいと。

 さきほどの夢の一つとは、本を書くこと。それが叶ったということだ。実際、毎日新聞の記者として勤めていたのも本を書きたいという動機から。そのあたりにも、「とにかくやってみる」という精神が生きたのだと感じ入る。習うより慣れよという。考えるより動けということか。Make it Kozy!初めてを楽しめ、高津生!

  先輩の 何を盗むか 高津生

2025.01.16

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