3月11日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.229〜粘り強く〜
本日は、ご存知のように、東日本大震災発生から14年。今も記憶に新しく、津波の光景が目に焼きついている。復興の言葉を胸に、以前の姿を取り戻そうと、今も粘り強く頑張っている人たちがいる。地元を愛する方々の思いが一つでも多く実現することを願う。
さて、明日は府立高校一般入試の学力検査。中学生は、この日を前に緊張しているだろうが、受験生全員がこれまで頑張った成果を発揮してほしいと願う。
一方、高津高校3年生は各自が目標とする京都大学、大阪大学、神戸大学や大阪公立大学等の前期試験の結果が順次届いている。3年生の担任団は、事務室にかかってくる電話を待ちつつ、その報告に一喜一憂している。
結果は様々で、残念だった生徒もいるため、手放しでは喜べないが、全体の数字は昨年を上回る勢いだと聞いている。卒業式前にもたくさんの生徒が講習を受けていたので、その頑張りが報われたと見る。
思うような結果ではなかった生徒は、後期試験に向けて粘り強く頑張ってほしい。知った風な口をきくが、大学入試は後期試験まで頑張った生徒には、毎年想定以上の福が来る。最後に笑うのは自分だと信じて、チャンスがある限り、挑戦してほしい。Make it Kozy!今こそ頑張れ、高津生!
目睫は 逃げずに君を 待っている
3月7日(金)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.228〜Global Culture English Camp〜
昨日から、ホテルロッジ舞洲にて1泊2日で実施している『Global Culture English Camp』。今年度初めて実施する国際交流プログラムで、国際交流センターの協力により、留学生との会話、ディスカッション、プレゼンテーションやレクリエーションなどを通じて、英語力の向上だけでなく、表現力や発信力の向上を目的とする。
本日、朝のディスカッションを見学。本校からの参加は11名、インターナショナルハイスクールと生徒と共に、留学生のリードにより、積極的にコミュニケーションを取る。ダイアモンドの形でランク付けをする『DIAMOND RANKIG』。テーマは「Important things As a Global person」で、グローバル人材にとって何が重要か、どういう考え方が大切かを問う。「I try to understand how other people are feeling.」「I am as important as everyone else.」「I want to learn more about the world.」など、9つの考え方をランキングに表す。
まずは自分の思う優先順位をつけ、発表し合う。それぞれ微妙に優先するものが異なるのが面白い。その後、グループとしてランキングを決定するのだが、その際のディスカッションが実に良い。最初は、自分としてはこうとしか考えられないと思っていても、他の人の意見を聞くと、そういう考え方もあったのかと気づく。それぞれの考え方を知ることにより、自分の考え方が変わることもあるし、いや私はこう思うと強く述べることもある。ディスカッションを重ねることで、英語力、表現力の向上と内面的な成長も期待できる。会話する力はあっても、話す内容がないとよく言われるが、しっかり自分の考え方を述べられることは本当に大切なことだ。
国際交流センターの方からも「昨日も高津の生徒さんは、凄く積極的に手を上げて質問していたので感心しました」とおっしゃっていただいた。残念ながら、校務のためプレゼンやBBQには参加できずにロッジを後にしたが、参加生徒たちの”勇士”に私も刺激を受けた。
Make it Kozy!経験の積み重ね。いいね、高津生!
万博の 傍で構築 世界観
3月6日(木)校長ブログ「Mkae it Kozy!」vol.227〜学校があること〜
本日、府立島本高校の卒業式ならびに閉校記念式典に校長協会会長として出席してきた。実は一昨日の4日にも府立泉鳥取高校の閉校記念式典に出席した。たまたま府内北部と南部にある両校となったが、他にも工科高校など、少子化による府立高校の再編整備が着々と進められている。誠に複雑だが、府内における人口の地域差の影響が、志願者数の差にも現れている。さらに私学の無償化の波が静かに、そして一気に押し寄せてくる可能性もある。
と、客観的な思考はさておき、閉校式典への出席は遠慮なく主観が込み上げてくる。どちらも、最寄りの駅には店舗も少なく、カフェなど人が集う場所もあまりない。市内とは大きく違う環境だとあらためて実感する。通学時間等を考えると、遠くから通う生徒が少ないのも仕方がない。両校とも、私は初めて訪れるが、だからこそ地域に愛される学校であったに違いない。島本高校最寄り駅のショッピングセンターの2階部分に「ありがとう 島本高校 我が青春」と垂れ幕が掲げてあった。
式典は、各3クラス、2クラスの最後の卒業生の堂々とした校歌斉唱に心が動いた。旧職員の方々もたくさん来られていたが、アットホームな雰囲気に包まれた心温まる式典だった。また、同時に、地域から高校がなくなる、事の大きさを実感した。泉鳥取高校はりんくう翔南高校に、島本高校は阿武野高校に、それぞれ校旗を引き継いだ。受け継ぐ学校としても、その責任をひしひしと感じておられることだろう。
翻って、高津高校は市内の真ん中にある通学の便の良い学校であり、9クラスの大規模校である。たくさんの卒業生にも支えられ、本校の教育活動を理解し、大阪府全域から本校を選んで受験してくれる。大切なのは、規模は違っても生徒一人ひとりに寄り添い、目標を共有し、共に歩むこと。一歩先をゆきつつ、時に後ろから支える先生とともに前進する。高津高校の106年の伝統と歴史を継承し、発展させる。そして、地域に愛される学校でありたい。
昼過ぎ、鶴橋駅から学校までの道中、講習を終えた生徒たちが皆、「あ、校長先生、こんにちは!」と、実に爽やかで元気な声をかけてくれた。Make it Kozy!共に前へ前へ、高津生!
北風に 若人の声 温かく










