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7月14日(月)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.310~社会参画の第一歩~

 今週末は参議院選挙だが、18歳の高津生はどれくらい投票に行くのだろうか。せっかくの権利だから、高校生だからと遠慮せず、いろいろ情報を集めて投票に行ってほしい。
 2016年から18歳選挙権が導入されたが、これまで実施された参院選での10代の投票率は2016年こそ47%近くあったが、その後は32%、35%と平均より16~17%も低い。「公共」の授業や模擬選挙など、主権者教育の充実によって社会参画意識を高めているが、一方で情報がSNSに偏る傾向があるので心配。自分で意識して、客観的な情報を集めているつもりでも、自分以上に自分に詳しいAIが強引に情報提供してくるので、無意識にコントロールされているかもしれない。人を信用するという点で実に素直な彼らには、情報を鵜呑みにすることなく、得意の自主自律を生かし、自分で見つけた正しい一票を投じてほしい。
 ある大学教授の試算によると、若年世代の投票率が1%下がると、1人当たりの負担が47,480円増えるとのこと。さらに社会保障費についても、投票率との相関関係を調べてみると、若年世代の投票率が1%下がり、その差は30,072円拡大するという。合わせると、77,552円の損となる。これは大きい。そう考えると投票するだけの価値があると思う。ただ、私のこの情報もまさに受け売り。信じるか信じないかは、今後の情報収集による。常に客観的な視点を。Make it Kozy!権利を生かそう、高津生!
  今週は 「行けたら行くわ」は 禁句です

2025.07.14

7月12日(土)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.309~自ら動く、チャンスを活かす~

 本校近く、真田山にある三光神社は、大阪七福神の一人、寿老人を祀る由緒ある神社。私も数年前に大阪七福神を歩いて回り、各所でいただいた御朱印色紙を今も部屋に飾っている。

 今日はその三光神社の恒例のご祭礼。本校も立ち寄り所になっており、毎年子供神輿がやってくる。地域とのつながりも学校の大切なこと。私もジャージに着替えて運搬作業を手伝うので、スタッフと間違えられそうだ。

 皆さんが休憩している際に一人のお母さんがそっと寄ってきて、「先生ですよね?◯◯です」と言う。見ると確かに30年前の教え子である。中学生の娘さんと神輿に参加しているとのこと。ジャージ姿の私(だからこそかもしれないが)を「変わってませんね」と見つけてくれたのは実に嬉しい。現状報告に加えて昔の思い出も話してくれるので、当時のことが一気に思い出される。祭りの手伝いが思わぬサプライズになった。教え子が元気に頑張っている姿に大いに元気をもらった。

 午後は校内外の海外研修の事前研修に参加。まずは、いよいよ2週間後に迫った本校のシンガポール研修。22名の参加者が、現地大学生や企業の方と交流し、歴史や文化を知るとともに、講義やディスカッションを通して現代社会の課題や解決策を考え、グローバル社会で活躍するための知見、経験を得る。また、共に参加するメンバーと絆を深めながら、自己向上させる。保護者の方も含めて、ワクワクが伝わってきた。せっかくの機会を無駄にせぬよう、しっかりと準備して臨んでほしい。

 続いては、GLHS(グローバルリーダーズ・ハイスクール)10校のサンフランシスコ研修の事前研修の見学に天王寺高校へ。この研修は、10校で選ばれた3名、計30名で行うグローバルリーダー育成研修。本日は、2年前に参加した高津高校の3年生が自身の経験を踏まえて研修に向けた心掛けや心意気を語るということだ。

 彼女が大事だと伝えたのは、「①失敗から学べるので、失敗はOK!」「②今まで関わりのなかった人に自分から話しかける積極性」「②何かしたいことがあればできないとあきらめるのではなく交渉する交渉術」の3点。①失敗OKというのは、先週の「職場訪問実習」の全体発表会でも何度も出てきた言葉。この気持ちがあれば、成長する機会はさらに増える。②関わりのなかった人というのは国内外を問わず。チームのメンバーとの絆をより深める。③の交渉術は、自分たちで決めたことは責任を持ってやり遂げるということにつながる。大げさだが、たった一週間のその行動に帰国後の人生を変えられるチャンスがあると感じた。校内、校外問わず、選考で選ばれた生徒たち。選ばれなかった生徒もいるということを心に留めて、全力で取り組んできてほしい。Make it Kozy!チャンスを活かそう、高津生!

  もう少し まだ見ぬ自分と 出会う夏

 本日は、硬式野球部の2回戦。残念ながら、阪南大高校に0-7で敗退。3年生の夏が終わった。応援に行けなかったが、よく頑張ったと思う。次の目標に向けて前進!

 陸上競技部は、長居競技場での記録会。暑い中、自己ベストをめざして頑張ったことだろう。力を発揮できていれば最高!発揮できなくても、失敗OK!だ。人生は長い。これからもチャンスはそこら中にある。君たちはまだまだ自分を楽しめる。大空にきれいな線を描く、ブルーインパルスのように、まっすぐに突き進め、高津生!

※ブルーインパルスの写真はPTA会長提供です。高津高校公式インスタグラムには、高津高校から見えるブルーインパルスも掲載されています。

2025.07.12

7月11日(金)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.308~働くとは~

 かねてから熱望している蝉が本格的に鳴き出した。多くは約7年地中で過ごし、やっと地上に出て羽を伸ばしても、たった一週間でその命を終える。人間は、人生80年から90年時代に変わろうというのに・・・少し分けてあげたい気もする。

 いやいや、それはそれで誠に失礼。何年であろうが、天から与えられた命を精一杯生きることが大切だ。あと10年か20年か、今のところ終わる気配がないのが救い。明日だけでなく、数年先を見て生きられる幸せ。その分、使命を果たさねばならない。その使命とは言うまでもなく、「働く」こと。校長職として自分のできることはしっかりとやらねばならない。能力は足りずとも、一生懸命やるしかない。

 その「働くとは」をテーマに、今週1年生は職場訪問を実施し、得た気付きや知識をグループで議論し、現時点でのテーマの答えを見つけ出す。一昨日のプレゼンテーション資料の作成に励んでいる姿はなかなか立派。さぼる者もなく、自分の役割をしっかりと果たしていた。そのスライドをもとに、昨日はクラス発表。クラスメイトだけでなく、保護者の方にもご覧いただき、少々緊張するも自分たちの主張を丁寧に伝えていた。どのクラスもそれぞれ他班の発表について、しっかりと話し手の目を見て、耳を傾けていた。

 そして、本日は待ちに待った「全体発表会」。クラス代表として9班が発表する。さすがに各クラスで選ばれし1班。どの班もスライドの仕様、言葉のチョイス、背景やイラストの表現の多様さなど、やはり令和の高校生、というのが第一印象。驚くのは、その見栄えだけでなく、発表内容。訪問した企業の業種や組織の大きさ等に関わらず、そこで働く方々の大切にしていることやモノについて真剣に受け止めて考えたということが十分に伝わる内容であった。

 ある班は、「第2の青春」と呼び、ある班は「最後の学校」という。ある班は「幸せを得るため」と言い、ある班は「身近な人を幸せにする手段」という。「価値を生み出すこと」であり、「対価を得ること」であるという。「視野を広く持ち社会とつながる」「幸せを作る」「自分の未来をつくるもの」と訴える。

 そして、「働く」までに高津高校で過ごす日々について、「何事にも全力で取組み」「挑戦」し「失敗」し、それでも、「逃げずに向き合い」「今を精一杯生きる」。「人とつながり」「視野を広く、周りを見て」その「周りとともに高い目標」を持つ。3年間でできるなら、「留学し、思いっきり遊ぶ」

 1年生の代表班の『答え』をつなぐだけで、素晴らしいストーリーが出来上がる。まさに、高津生の魂。本日は、発表者も素晴らしかったし、それに傾聴し反応する聴者も素晴らしかった。今日の会場の空気を作ったのは、生徒たち一人ひとり。チーム高津がますます楽しみになってきた。Make it Kozy!百歩前進、高津生!

  語り手を 心地よくする 熱視線

  働くとは 働くとはと 熟考し 答え一つに ぐっと絞らん

 ※講評者として座っていたため、写真は撮影できず・・・(謝)。

2025.07.11

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