7月11日(金)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.308~働くとは~
かねてから熱望している蝉が本格的に鳴き出した。多くは約7年地中で過ごし、やっと地上に出て羽を伸ばしても、たった一週間でその命を終える。人間は、人生80年から90年時代に変わろうというのに・・・少し分けてあげたい気もする。
いやいや、それはそれで誠に失礼。何年であろうが、天から与えられた命を精一杯生きることが大切だ。あと10年か20年か、今のところ終わる気配がないのが救い。明日だけでなく、数年先を見て生きられる幸せ。その分、使命を果たさねばならない。その使命とは言うまでもなく、「働く」こと。校長職として自分のできることはしっかりとやらねばならない。能力は足りずとも、一生懸命やるしかない。
その「働くとは」をテーマに、今週1年生は職場訪問を実施し、得た気付きや知識をグループで議論し、現時点でのテーマの答えを見つけ出す。一昨日のプレゼンテーション資料の作成に励んでいる姿はなかなか立派。さぼる者もなく、自分の役割をしっかりと果たしていた。そのスライドをもとに、昨日はクラス発表。クラスメイトだけでなく、保護者の方にもご覧いただき、少々緊張するも自分たちの主張を丁寧に伝えていた。どのクラスもそれぞれ他班の発表について、しっかりと話し手の目を見て、耳を傾けていた。
そして、本日は待ちに待った「全体発表会」。クラス代表として9班が発表する。さすがに各クラスで選ばれし1班。どの班もスライドの仕様、言葉のチョイス、背景やイラストの表現の多様さなど、やはり令和の高校生、というのが第一印象。驚くのは、その見栄えだけでなく、発表内容。訪問した企業の業種や組織の大きさ等に関わらず、そこで働く方々の大切にしていることやモノについて真剣に受け止めて考えたということが十分に伝わる内容であった。
ある班は、「第2の青春」と呼び、ある班は「最後の学校」という。ある班は「幸せを得るため」と言い、ある班は「身近な人を幸せにする手段」という。「価値を生み出すこと」であり、「対価を得ること」であるという。「視野を広く持ち社会とつながる」「幸せを作る」「自分の未来をつくるもの」と訴える。
そして、「働く」までに高津高校で過ごす日々について、「何事にも全力で取組み」「挑戦」し「失敗」し、それでも、「逃げずに向き合い」「今を精一杯生きる」。「人とつながり」「視野を広く、周りを見て」その「周りとともに高い目標」を持つ。3年間でできるなら、「留学し、思いっきり遊ぶ」
1年生の代表班の『答え』をつなぐだけで、素晴らしいストーリーが出来上がる。まさに、高津生の魂。本日は、発表者も素晴らしかったし、それに傾聴し反応する聴者も素晴らしかった。今日の会場の空気を作ったのは、生徒たち一人ひとり。チーム高津がますます楽しみになってきた。Make it Kozy!百歩前進、高津生!
語り手を 心地よくする 熱視線
働くとは 働くとはと 熟考し 答え一つに ぐっと絞らん
※講評者として座っていたため、写真は撮影できず・・・(謝)。







