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12月18日(水)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.185~10年前の自分へ~

 本日は、月1回の「クリエイトラボ・セミナー」。本校同窓会のご協力を得て、ご活躍されている先輩方のお話を聴き、自らの学びとする。18時15分開始にも関わらず、いつも30~60名の生徒が参加している。同窓会の皆様には、誠に感謝するばかりである。

 本日の講師は、高校64期の村上雅哉氏。ご本人曰く、紆余曲折しての今年、合同会社「彼方此方(あちこち)」を設立された。本校教員にも同級生が2名して、セミナーに同席していた。学生時代は部活動の部長や生徒会長を務められたこともあるそうで、これも本人曰く、「あまり上手くはなかったけれど、先生や友人に勧められた」とのこと。やはり、その謙虚さが大切だと感じる。

 テーマは、「10年前の自分へ」。もともと理系を学び、大学もコンピューター系の学部に入学し、博士まで取得されたが、そのうえで、(やっぱり違うな)と、そこからベンチャー企業に就職されたとのこと。そこで開発したアプリが10億もダウンロードされたこともあり、ビジネスへの関心が生まれ、現在に至るとのことである。なかでも後悔されているのは「公認会計士」の資格を取っていればよかったということだが、高津生に真に伝えたいことは「自分の選択を、正解に変える!」ということ。まさに同感、である。

 そのような十数年の紆余曲折を通して、10年前の自分に向けて、そして、今からその10年を選択できる高津生に向けて、熱く語っていただいた。生徒は、そんな近しい先輩の話に何を思うのか。今からの選択に変化は訪れるのか。彼らの心のざわつきが実に楽しみである。Make it Kozy!刺激大歓迎、迷って当然、想像からの創造、高津生!

  後悔は 先に立たずと 言うけれど わからぬからこそ 人生楽し

 人生すでに60年。私自身、これまでその時々の自分の頭で懸命に出した結論なので、失敗はあるが、後悔はない。いつに戻れたとしても、当時の私には同じ選択しかできないなと、数々の失敗も含めてそう思う。

2024.12.19

12月17日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.184~朝の風景〜

 朝の挨拶は様々。こちらの「おはよう!」に対して、「おはようございます!」と、はっきり挨拶で応えてくれると最高。特に、最近はイヤホンやヘッドホンを外して応えてくれる生徒が増えた。あー常識をわきまえているな、と心の中で「いいね!」を押す。

 こちらの目を見て、ペコリと頭を下げる生徒もこちらへのリスペクトは伝わるが、それなら、もう一言「おはようございます」が欲しい。

 こちらの視線も声掛けも感じながら、目を合わさない生徒もいる。恥ずかしいのか、機嫌が悪いのか、コミュニケートできず不思議な感覚。まして、じっと目を合わせながら無言で通り過ぎる生徒の心の内はどうなっているのか、不思議を超えた思いもある。なぜなら、廊下で会うと、「こんにちは!」と会釈することもあるのだから・・・。朝は、昨日の疲れや眠気もあり、いつでも元気というわけにいかない。

 現役教員の頃は、挨拶はできて当たり前だ、何で挨拶しないのかと大きな声を無駄に張り上げて叱ったものだが、校長としてそのような振る舞いは適さない。ことほど寛容に見守る姿勢が大切である。

 以前勤めた学校でこんなことがあった。今と同じように、毎朝、門で挨拶をしていたところ、生徒会長に挨拶をしても、あまり返ってこない。ある日は、ニコッと笑って「おはようございます!」と元気に返してくれる時もある。なせだろうと思いつつも、毎朝、見えない会話をする。嫌われているのか、いや、挨拶してくれる時もあるから、そんなことはないはず?と、いろいろ思うところがあったが、そんな彼女が卒業式の答辞で、「校長先生が、毎朝、笑顔で迎えてくれて、毎日HPで私たちのことを書いてくれて本当に感謝しています。」と涙と共に謳ってくれた。

 私は不思議な気持ちと嬉しさと少しの戸惑いを覚えたが、これが若者だとも感じた。いろいろ心のなかで思いつつも、相手に伝える術を認識できていない、無意識に、結果的に本人が思っても見ない表現になっているのだと。

 今日もジーッと目を合わせながら無言で通り過ぎる不思議な生徒がいる。そして、その瞬間を楽しんでいる自分もいる。不思議で楽しい時間である。彼がどのような心持ちでいるのか、いつかわかるのか、定かではないが、それもまた個性。そして、いつもの朝の風景である。Make it Kozy!明日も幸せな時間を、高津生!

  時を越え 通じ合うのは いと難し

2024.12.17

12月16日(月)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.183~サイエンスデイ~

 一日遅れの報告になるが、昨日は、大阪府生徒研究発表会「大阪サイエンスデイ」の第Ⅱ部。SSH指定校を中心に各校の課題研究、探究活動を10月に天王寺高校で開催された第Ⅰ部で発表し、選ばれたグループが第Ⅱ部として、大阪工業大学梅田キャンパスでオーラル発表を行う。
 高津高校からは、2グループが発表。2グループと言っても、一つは一人での研究。数学分野において、コラッツ操作を用いた「連続する2整数の関係と総試行回数からのコラッツ予想の考察」がテーマ。一番大きな会場での発表にもおくすることなく、自然体で発表。審査員の質問にも、スピーディに反応し、わからないことはわからないとはっきりと答える素直さも持ち合わせている。終わって声をかけると、「楽しかったです!」と一言。普段から、数学の難問を解くのが楽しいと言い切る数学好き。また、科学のイベントには必ずと言っていいほど顔を見せる、なかなかの強者。今後のさらなる伸びが期待できる。
 一方、物理分野のグループは女子生徒5名での発表で、練習通り?のスムーズでわかりやすい発表。「宇宙線計測~Cozmic Watchを用いて~」がテーマ。Cozmic Watchを傾けて、宇宙船を計測するのだが、その計測方法にも限界がある。「宇宙線にロマンを感じた」というメンバーが集まって、何ができるか考えたという。計測する機会も計測の方法も先行研究をもとに決定したようだが、目に見えないものを計測するのは、本当に難しい。まだまだ改良の余地があると、審査員には私的されたが、それだけ興味を持っていただいたということ。引き続き、頭を悩ましつつ、自分たちの目標を達成できれば最高だ。
 探究は、それこそ目に見えないが、真剣に取り組めば、確実に思考力や論理力が向上する。多角的な視点やクリティカルシンキングも身につく。しっかりと計画的に取り組めば、自分なりの学習方法が見つかる。Make it Kozy!何事も深く学ぼう、高津生!
  コラッツを 知ったかぶりで 帰途につく

2024.12.17

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