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11月6日(水)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.158~偉大なる月~

 本日は、少し帰りが遅くなった。帰り道、少し暗いなと空を見上げると、月が見当たらない。東西南北、どこを探しても月がない。どおりで暗いはずだ。

 月の話をするのは秋が多いが、それも過ぎ去りし9月のこと。11月に月の話など季節外れではあるが、当然ながら、年中月はある。一日ぐらい月の話をしてもバチは当たるまい。ご存知の通り、月は自ら発光することはないが、太陽の光を反射させて地球をも照らす。街頭のある都会はさておき、月明りの下を歩くほどロマンチックなことはない。

 奇しくも、今日の授業見学は2年生の言語探究で、夏目漱石の「こころ」が教材。いわゆる三角関係が題材の一つであり、その夏目漱石こそ「I Love You」を「月がきれいですね」と見事に訳された粋な人である。

 一方、プロ野球もと南海ホークスの野村監督は、当時、花形プレーヤーだった読売ジャイアンツの王貞治選手や長嶋茂雄選手を『ヒマワリ』、自らを「月見草」と例えたが、それぐらい『月』は太陽に比べて、日陰の印象が強い。が、先の夏目漱石が『月』をメジャーにしたように、今も月の存在はとてつもなく大きい。「月の砂漠」や「月に変わってお仕置きよ」などの名フレーズを始め、「満月」「望月」「十五夜月」「十六夜月」「三日月」「月の船」「朧月」など、月の豊かな表現は枚挙にいとまがない。それほどに、月は人間にとってかけがえがなく、気になる存在なのだ。

 そして、いうまでもなく「月」は女性を表す言葉でもある。「月」の姿が見当たらない今宵、「月」の存在感をこれまで以上に大きく感じた静かな夜である。リスペストとともに・・・合掌。

  欠けずとも 欠けても月の 魅力なるかな

2024.11.06

11月5日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.157~日々、継続~

 本日は、2年生の「異文化理解」という授業を見学。シンガポールについて学ぶのだが、当然ながら英語の授業。ずらっと並ぶ長文の応酬に、生徒たちが立ち向かう。
 流れるような英単語の一斉の発音練習は生徒たちの声も大きくやや圧倒される。いただいたプリント教材の英単語と意味を確認しながら何とか聴き取る。生徒たちにすれば、いつものことと涼しい顔をして取り組んでいるが、慣れないこちらからすれば、約50個の英単語が脳内に一気に詰め込まれるので、消化不良・・・。
 それでも一つ二つと知っている単語が出て来ると、つい安心して顔がニヤける。もし、高校生、いや、中学生まで戻れるなら、とにかくもっと真剣に英語の勉強がしたいと思う。英語学習のアプリが、いくら安くてお得であろうが、学校の授業がどれだけ大切か、わかっていることとはいえ、大人になると実に染みてくる。
 そんな2年生と1年生が授業を受ける中、3年生は今日明日と実力テスト。模試も含めて、何度もテストに臨み、自分の実力と不足を確認。また、時間的な配分も体感し、本番に備える。人によって、模試などの捉え方は様々だが、結果に一喜一憂するよりも、しっかりと自分の今を確認し、その結果を受けて「やるべきこと」を見出すことが大切だ。
 授業もテストも、一つの目標を達成するための通過点。今日できなかったことは、次に出来ればよい。成功体験はしっかり記憶して、失敗したらNEXT!だ。地道な努力は、ある日一気に開花する。Make it Kozy!焦らず継続、高津生!
  高3の 伸びはそれこそ 半端なし

2024.11.06

11月3日(日祝)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.156~壁に風穴一つ~

 昨日と今日は、天候に大きな違い。昨日は、季節外れの大雨と0ったが、1・2年生の進研模試を実施。さて、来年以降の入試を見据えてどこまで伸びたか、個々の実力を探る。

 一方、本日は秋晴れの快晴。まさに晴耕雨読とも言うべき2日間。その快晴の青空の下、私学隆盛の高校ラグビー界で、公立の意地を見せたい高津高校を応援。

 場所は、常翔啓光学園ラグビー場。前回の土のグラウンドとは違って緑一色の芝生グラウンド。開始早々、トライを献上。悔しいが、やはり強い。ラグビーやサッカーほか、ボールを取り合うスポーツは、基本平等に攻撃のチャンスがある野球とは異なり、強い弱いでボールの占有率が全く違う。ボールを奪えなければトライのチャンスも生まれないという現実。

それでも、我が高津高校は、自陣地で攻められながらも何度も耐えて凌ぐ。その執着心は、人数の多少とは関係のない、魂の塊だ。前半は4トライ2ゴールだったと思うが、後半に希望の持てる内容だった。

 その予感が的中したのは、後半15分過ぎ。中央付近から相手の隙をついてボールを繋ぎ、ゴールライン右隅に飛び込んで見事なトライ。そして、その後のゴールキックを託されたO君。サイドラインぎりぎりの一からで、相手キッカーも外していた距離。祈る応援団の想いを乗せて蹴ったボールは、真っすぐに飛び、ポールの間を美しく通り過ぎる。見事なゴールキックだった。高い壁に、一つの風穴を開けた。感動!

 しかしながら、時間が経つにつれ、疲れも見え始め、結果は66-7で悔しい敗退。それでも、あと数分しかない時間帯に、「まだ行くぞ!」「顔上げろ!」「高津行くぞ!」と大きな声で鼓舞しあっている姿は、最後まであきらめない気持ちが現れていて、見ている者を感動させた。

 応援団も、私が着いた頃には、3年生の友人たち約30名に、担任団の先生方、保護者の皆様の声援が飛んでいたし、前校長先生も応援に駆けつけてくださっていた。3年生は、多くの部活動が6月7月に引退する中、この時期まで懸命に汗を流したことは人生のいい経験になったと思う。こういう頑張りや集中力が、次の目標である大学受験の糧になるのだ。ぜひ、3年生には、ぜひ次のステージで勝ち切ってほしい。また、3年生が抜けると、部員が15人を切ってしまうが、1・2年生部員は来年の入学性に期待して、「今できること」に一生懸命取り組んでほしい。公立の雄として、どんどん風穴を開けてほしい。Make it Kozy!頑張れ、高津生!

  秋空に キックで飛行機 雲を描く

2024.11.03

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