12月3日(水)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.408~勝ち運をつかむ~
校舎中央階段を上がると、3年生のホームルーム教室が並ぶ2階に「勝ちだるま」が鎮座している。背景は「勝尾寺」のもの。先日、3年担任団で合格祈願に行ってきましたとのこと。
箕面にある『勝尾寺』は、ご存知「かつおうじ」と読む。平安時代、清和帝が病に臥せっておられたところ、当山の行巡上人が無事を祈り、快復された。その効験に感銘を受けられた清和帝自らが「王である私に勝った」として『勝王寺』と命名された。寺側は「王に勝つなど、あまりにも畏れ多い」として、『王』を『尾』に差し替えて、呼び名はそのまま『勝尾寺』としたという(勝尾寺公式HPより)。それ以来、勝ち運がつくということで多くの参拝者が訪れているが、『勝つ』は他者に勝つことではなく、自分と向き合い、自分の弱い心に打ち勝つという意味に捉えられている。
他者と自分、まさに受験で言えば、テニスや卓球のように目の前の相手と直接対決するのではなく、目の前の問題に自分の力を発揮して何点取れるかという勝負になる。他の受験生の解き具合がどんな様子か見えないことで不安にもなるだろうが、焦ることはない。見えないのだから、自分と向き合って勝負するしかない。
あと約1ヶ月、逆算して今からできることに取り組み、勝ち運をつかんでほしい。だるまの右目もしっかりと前を見据えている。Make it Kozy!想いは一つ。頑張れ、高津生!
君の今 だるまの右目が 見つめてる

12月2日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.407~巳年も師走~
今年は巳年。3月に還暦を迎えたが、あっという間に「師走」となった。
「師走」は「四極(しはつ)」の音源説もあるが、一般的には「師(僧侶)が走り回る」説がよく用いられる。僧侶は、昔寺子屋の師でもあったことから、教師が走り回るという言い方もあながち間違いではなく、現在の教師も確かに忙しく走り回っている。ここ数日は生徒もテストで忙しいが、私的にも数日ブログが更新できないほど忙しい(笑)。
そんな師走に、毎年ふと目にとまるのが、JR各駅に掲示されている「旅」の広告。今年は、「〇〇旅」をテーマとし、「イルカ旅」に「国宝旅」を始め、「丼ぶり旅」に「城旅」、「発酵旅」に「貸切美術館旅」と。おまけに「建築旅」に「鉄道まみれ旅」まである。おそらくそれらを満喫するのだろうが、せっかくの企画なので、総選挙でもやってほしい。個人的には、想像可能な旅はさておき、少々レアな「一点もの探し旅」に興味がある。…と、行く暇もないのに想像だけが広がる。
ただ、この想像というものが捨てたもんではなく、心の安定に効果がある(あくまでも個人の見解です)。行きたいのに行けないというストレスを感じるか、想像して行った気になって納得するかは自分次第。世の中自分だけではどうにもならないことの方が多いが、それでも、自分次第でどうにでもなる。
広告のキャッチコピーは「動け、好奇心。」とある。最後が「!」ではなく「。」なところに私の好奇心が動く。さてさて、テストが終わった後の生徒たちの好奇心がどこに動くか楽しみだ。Make it Kozy!動け、高津生!

11月27日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.406~成功の影に・・・~
本日より後期中間考査が開始。3学期制の学校であれば、主にこの時期は”期末”考査が行われるが、前期・後期の2学期制の本校は”中間”考査となる。この時期、全校生徒がいるはずの学校も、登下校時を除き、実に静かだ。放課後も、学校に残っている生徒はテスト勉強や先生に質問をしているので、静かであることに変わりはない。
一方、逆に先生の方は、考査問題作成や採点等に追われて、普段と変わりなく忙しい。デジタル採点を導入してからはある程度負担は減ったが、生徒を評価することについての心的負担は変わらない。生徒の頑張りに対し、きちんと評価することでさらなる成長を促したい。
さて、1年学年集会にて、保護者の方に「これまでの子育て経験を通じての『成功事例』があれば教えてください」とお願いした。教員側としては、学校にいる間は、教員の責任で指導できるが、自宅の生徒までは手が届かない。やはり、学校よりも長い時間を過ごす家庭での生活リズムや細かな過ごし方が大きく影響する。何か参考になる事例があれば、皆さんで共有したい、という意図である。当然、家族構成やお仕事、接する時間帯など、それぞれ状況は異なれど、どうしたら子供が学習習慣を身につけ、希望の進路に進めるのかは、共通の悩み。たくさんのヒントの中から、子供さんに合う事例があれば。
全体的には、子供を信頼して見守る姿勢で接しているご家庭が多く、目に余るスマホの扱いには、物理的に距離を置く傾向があるようです。また、自習室の活用など、時間の3点固定に努めておられるご家庭も。皆さん、いろいろ子供さんのことをよく見ておられて素晴らしい。
ただ、個人的には即効性を求めず、じっくり長い目で見てやることが大事だと思っています。それと、持論ですが、高校生(だけではありませんが)は、やはり「ハートに火をつける」のが一番。ハートに火がつけば、恐ろしいほどの集中力を発揮し、想像以上の能力を発揮します。それは、ご家族の激励であったり、先生の一言であったり、友人の頑張りであったりします。憧れや共感を含め、自分は決して独りではない、ということを感じることが成長、伸長のきっかけになることは間違いありません。・・・え?、お前は何をするのかって?いやいや、全力で応援することしかできません、はい。Make it Kozy!頑張れ、頑張れ、頑張れ、高津生!
誰のため? 自分のためと まずは言い
ちなみに、私の両親は飲食業だったので忙しく、勉強や進学については全くの放任主義でしたが、とにかく3食がっつり食べさせてもらい、好きな野球をさせてもらいました。それだけで十分感謝に値します。







