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4月9日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.8~朝も早よから~

 昨日、始業式、入学式と、始まりの儀式を終え、ほっとした。また、鶴橋駅からの通勤にも少し慣れてきて、自分のリズムができてきた感じがする。先週は、「裏門」と呼ばれている場所を全く目にすることなく、過ごしていたが、せっかく「正門」より鶴橋駅に近いのだから、昨日、「裏門」から学校に入ってみることにした。朝早いので、近所の方も裏門周辺には誰もいない。恐る恐る入ると、左側に自転車置き場があり、『3年』という大きなサインが貼ってある。が、当然無人で、自転車は1台もない。裏門正面のビル前の華やかな桜の木とは対照的なため特に無機質な場所に感じる。正門まで回るよりは、ただただ近い、という一点で、朝の出勤は裏門に確定する。

 校長室のカギを開けて入室した際、玄関に人の気配を感じた。見ると、一人の男子生徒が登校してきている。「早いなぁ。勉強か?」「はい。」「いつもこんな早いんか?」「いえ、いつもはもう少し遅いです。」「頑張ってるな、3年生か?」「いえ、2年生です。」「おー、まだ2年生か。意識高いな。どこの大学志望や?」「大阪大学です。」「そうか、今から頑張ってるんやから合格するわ」と会話する。志望校を聞いたときに、「いえ、まだ…」ではなく、躊躇なく目標を言える生徒に感心するとともに、必ずや合格すると確信する。コツコツがコツ。「Make it Kozy!」高津生!

  彼の目に 炎が見えて 太鼓判

2024.04.09

4月8日(月)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.7~始まりはいつも雨…ではなかった~

 今月1日に着任し、早や一週間。高津高校の作法を知らぬ私は、何が何やらわからぬうちに日が経った。

 とにもかくにも、本日は、いよいよ始業式と入学式。これを無事に終わらせねば、気持ちが落ち着かぬ。一番の心配は天気だが、自称、思い込みの激しい「晴れ男」。なんとか雨は持ちそうだ…持ってくれ…きっと持つ。

始業式について。新2、3年生は、私にとって高津の先輩たちだし、新入生は同級生だ。還暦前の親父が何を殊勝にと思われるが、事実。いつも生徒たちには「自ら主体的に考えよ」と講釈を垂れてはいるが、学校のことは聞いた方が早い。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」と、ことわざはやはり都合が良い。

  始業式では、初めましての挨拶と、私の想いを伝えた。これまで先生方ともゆっくり話す機会がなかったので、生徒だけでなく、周りの先生方にも高津高校に対する想いを私なりに伝えた。

 一つは、私の夢である「日本一、ポジティブな学校にしたい!」ということ。「高校生の伸び代や成長は、ハート次第」というのが、私の教育の結論。いかに、やる気に火をつけるか、大きな火がつけば、生徒は(言い方は悪いが)勝手に成長する。もちろん、その火をつけるために様々な仕掛けが必要なのだが。

 話のテーマは「KOZUの『G』」。GLHSの『G』は「Global」の『G』だが、高津高校では、付加価値として『Great』の『G』でありたい。どうせめざすなら、周りから「凄い!」と言われる『Great Leadar』をめざしたい。

 もちろん、『Great』になるためには、いくつか条件がある。その一つが、「『G』を楽しむ」こと。『G』とは、重力(正確には、大文字の『G』は重力加速度をさす)のこと。何かというと、「重力」すなわち、自分にかかる「重圧、プレッシャー」のこと。勉強や部活動など、学力やスキルを上げるためには、時には厳しくしんどい練習や反復も必要だが、そのつらさをつらいと感じるのか、越えねばならぬ試練として楽しむのかで大きな差になる。しんどいけど面白い、つらいけど楽しい、という気持ちが心を強くして、少々のことがあってもへこたれず、次に進もうとする意欲の向上につながる。ぜひ『G』を歓迎し、楽しんでもらいたい。

 もう一つは、「与えられる勿れ、自らつかみ取れ!」ということで、高津高校で生徒にとって様々な有益な教育活動が準備されているが、決して与えられるという感覚ではなく、自らの意志で選択しているのだという実感を持ってほしいということ。それも『Great』になる必須条件。

 最後は『TEAM KOZU』。校風「自由と創造」のもと、外見も中身も個性やオリジナリティにあふれる生徒たちだが、個の強さだけでは『Good』止まりの可能性がある。高津の個の強さが、いざというときに一つの『TEAM KOZU』になることによって生まれる爆発力はこうして話している私の想像を超えると思っている。想像を超えることを想像しても仕方がないので、あとは期待するのみ。エネルギッシュですでに心に火がついている先生方に任せれば、高津宮が後押ししてくれる。

 待ちに待った入学式は、近鉄電車の遅延により、15分繰り下げての開式。吹奏楽の迫力ある華々しい演奏で、前を向いて力強く入場する新入生は、どこか誇らしげ。高すぎる入試倍率を突破しての入学は、これからの高校生活に対し、不安よりも期待が上回っているはず。保護者の方の笑顔が花を添える。

 今日を境に、大人へと成長していく新入生に対し、心がけてほしいことを述べた(式辞はコチラ⇒令和6年度入学式式辞)。

 さぁ、新しいワクワクが始まる。爽やかに、貪欲に。Make it Kozy!高津生!

  桜の木 雨よ待てよと 手を広げ

2024.04.09

4月6日(土)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.6~旋律に魅せられて~

 着任初日の4月1日に顧問の先生からお誘いのあった、アンサンブル部の定期演奏会。最上級生としての今年一年は受験を控えているため、早々とこの日を部活動の引退と定めてる77期生。部長たちのその一生懸命な挨拶に、見てもないのにこれまでの頑張りが目に浮かび、まだあったばかりというのに、涙ちょちょ切れる。

 次期部長の緊張感ある挨拶を含め、代々引き継がれてきたアンサンブル部の伝統を感じる。ホールいっぱいの観客の皆様も、演奏を楽しみにしているのがよくわかる。

 モーツァルトの「ディベルティメントinF」の柔らかな演奏に始まり、演奏者全員がファントムの仮面を着用しての「オペラ座の怪人」。おなじみの重厚な響きが会場を包み込む。

パート紹介では、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス。楽器が大きくなるにしたがって音域が低くなるのが良くわかる。それぞれの特長と、その特長がより生きる曲を演奏する。横で、他の部員が曲に合わせてパフォーマンスを披露して会場を盛り上げる。演技は慣れぬ部員たちのちょっとしたはにかみがのぞいて、新鮮だ。

第1部の締めは、Jpop、髭男の「Laughter」。皆が笑顔になるようにと願いを込めての演奏で観客を魅了した。

 休憩後、新2年生の一年間の努力が目に浮かぶ、テレビ番組「ビフォアーアフター」のテーマ曲『匠』の演奏をしっかり聴いたところで、残念ながら私は仕事へ。

 アンサンブルの高音、低音の幅のある演奏の醍醐味を知るとともに、生徒たちの好きなことに一生懸命取り組む姿に惹かれたし、その集中力が勉強にも生きるのだと感心した。Make it Kozy!高津生!

  耳で聴き 胸で味わう 弦の春

2024.04.09

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