9月24日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.353~発揮力~
本日から後期期末考査。朝、裏門に立って挨拶していると、片手に単語帳やプリントを持っている生徒が多い。二宮尊徳の薪を背負いつつ読書する二刀流の姿は勤勉の代名詞となっているが、イヤホンで音楽を聴きながらの二刀流はいただけない。単語帳やプリントに集中すればするほど、急いでいる車や自転車利用者との衝突の危険度は増す。当たり前だが、命の大切さはテストの点数とは比較にならない。
さて、テストのための勉強も、試合のための練習もさまざま創意工夫を凝らし、科学的に、またより効果的に励んでいるのは、日頃の生徒たちを見ていてよく頑張っていると実感している。ただ、本番でどれだけ力を発揮するかは、その勉強量、練習量から来る自信としぶとい粘り強さ、思わぬ問題、予期せぬプレーが出た時の対応力や即興力が勝負を分ける。
英語力を例にとれば、いくら英語のテストの得点が高くても、実際に外国人と話せるコミュニケーション力がないと宝の持ち腐れになる。逆に私の教え子など、英語が赤点ばかりだったし、現在も専門的な単語はわからないのに、コミュニケーション力だけで(少し言い過ぎだが)世界一周し、現在は外国人ばかりを相手に仕事をしている。尊敬すべき人物だ。
ということで、結局は、何を知ったかでもなく、何がわかったかでもなく、生きていく中で、「何ができるようになるか」が大切。今日からの考査で、テスト勉強が生きるかは、当日の「発揮力」にかかっている。覚えたことだけで勝負しているうちは一皮むけない。本番に強くあれ!Make it Kozy!頑張れ、高津生!
作問の 意図を感じて ほどく脳
9月23日(火祝)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.352~明日に向かって撃て!~
つい最近まで「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉は死語になったかと思っていたが、なんとこの2日間で朝晩は涼しい風を感じ、日中も日陰に入ると驚くほど気温の低さを感じることちなった。まさに「彼岸まで」通りとなり、先人の学ぶ力、感じる力にあらためて感服した次第。
さて、明日から後期期末考査だが、本日、硬式野球部は秋季大会4回戦で八尾高校と対戦した。春季大会に続いての4回戦進出は来春の選抜につながる大会でもあり期待がかかる。部員たちは、この間、定期考査に向けての勉強と練習の二刀流をメリハリつけて続けてきた。
保護者の皆さんの応援する中、高津高校は毎回ランナーを出し、チャンスを作るがあと1本が出ず。守備では背番号7の先発投手が2回を6人でピシャリと抑え、序盤は高津のペースかと思われたが、3回、先頭打者を四球で歩かすと、盗塁、ヒット、盗塁で無死2,3塁。犠牲フライで先取点を奪われた。最少失点で抑えたいところだが、その後ミスもありこの回3失点となった。
その後も、相手にしぶとく打線をつながれ、5回で7失点。高津も流れを変えようと必死に食らいつくが、その後はなかなかチャンスが作れず、0−7で7回コールド負けとなった。悔しいだろうが、まだ新チーム。守備や走塁に課題はあるが、そこは大きな伸びしろ。冬を越して身体づくりとともに、ここぞの時の気持ちの持ちようと、考える力と先を読む力を身につけて、さらなる成長を期待する。
余談になるが、先日、懐かしの名作「明日に向かって撃て!」(1964年)の主役、ロバート・レッドフォードがこの世を去った。W主演のポール・ニューマンは2008年に亡くなった。中学生の頃から洋画にハマり、『大脱走』(1963年)のスティーブ・マックイーン(1980年没)とともにこの三人は私の憧れだった。ご冥福を祈る。
その『明日に向かって⋯』ではないが、高津生は、明日に向かって持てる知識を撃ち放て!Make it Kozy!勉強には体力が必要、スポーツには考える力が必要。両立あってこそ。頑張れ、高津生!
負けを知り 日々積み重ねて 明日を待つ

9月22日(月)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.351~SSHをどうぞ~
高津高校は、平成20年度にSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を受け、今年度は第Ⅳ期の3年め、トータル18年めとなる。本日は、年2回開催しているSSH運営指導委員会の第1回が開催された。このSSH運営指導委員会は、本校の取組、実績等について、外部の方々からさまざまなご意見を頂戴する機械であり、例えば校内で良かれと思って取り組んでいることも外部からの視点、客観的な視点から方向性を誤っていたり、もっと効率的で効果的な方法があったりと新たな気付きがあるかもしれないので、そのようなことを修正できる貴重な機会である。数年継続して委員を務めていらっしゃる方も多く、本校の取組について、深まった部分や変化した部分もよくご存知であり、奇譚のないご意見をたくさんいただいた。
現在の第Ⅳ期の大きなミッションの一つは、学校設定教科『創造探究』のさらなる充実である。校風「自由と創造」=Liverty&Creativityの頭文字をとって『LC』と名付けた課題研究。1年生から3年生の3年間、『LCⅠ』『LCⅡ』『LCⅢ』を実践する。1年生では、課題研究のいろはを学び、2年生で本格的に調査研究に取組み、発表する。そsて、3年生で論文としてまとめる。この一連の探究活動に取り組みながら、「主体的」に、「対話」を通じて、「深く」学ぶ。さらに、この活動を通して、進路意識の向上、自分の適性、学び方や興味関心の深まりを体感し、生徒自身の進路実現に結びつける。
そして、大きなミッションのもう一つは、この18年間で試行錯誤しつつ、しっかりとシステム化されてきた本校の課題研究を始めとするSSHとしての取組を、高津高校が地域の拠点校となり、他の高校に普及し、本校の取組をヒントにどこの学校のどの先生も課題研究の指導ができるようになること、そして、科学的人材育成の裾野を広げるために、小中学生にも科学実験講座や研究発表会にを体験してもらい、高津高校に入学し、卒業後も社会で活躍しながら、本校のSSHの取組に協力しれいただく。そのような持続可能な人材育成サイクルをめざしている。昨年度も実施していた科学実験講座も大好評で、参加者からは「理科がもっとすきになりました」「家に帰ってからも実験の続きをやっています」との声もあり、科学に対するハートに火がついたことを感じている。今年も12月に2回実施する予定。小中学生の皆さんはぜひ高津の科学を堪能してくださいね。
本日の運営指導委員会を通じて、高津高校の現在の取組に自信をもつとともに、さらなる充実と発展、生徒の成長に向けて、頑張らねばとの意欲が増した。生徒に負けじ。Make it Kozy!先生も頑張る、高津高校!
創造は 変化と挑戦 新世界







