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12月25日(水)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.190~学びの一日~

 本日は、教育センターで開催される「教育研究フォーラム」に終日参加した。午前は、学校の活性化と組織づくりがテーマ。管理職、校長としての心構えやなすべきことを、他校の実践報告や講師の方の講話をヒントに、情報交換も交えて学んだ。ひと昔前とは違って、「リーダーシップ」と一言で片付けられない一面もある。校長と言えば、テレビドラマによく見られるように、眉間に皺を寄せて難しい顔をして、何か相談すると、そんなことはできないとか、世間体が悪いとかで、なかなか事が前に進まないイメージが染み付いている。教頭にしても、ドラマでは、いつもあたふたしていて、その場合、どっしり構える校長がフォローしている感がある。令和のこの時代にいつまでそんなキャラを描いているのかと鼻で笑うしかないが、今の校長さんや教頭さんは、実にフレンドリーで、教員の相談は(できるかどうかは別として)オールウェルカムである。

 実際、今日の講話でも、昔はカリスマ的な偶像を皆で作り上げていた(実際にカリスマ的な存在がいたことは確かである)ので、教員の組織は、鍋蓋式とかピラミッド型と呼ばれたが、現在は、逆ピラミッド(管理職が教職員を支える)型が一つの理想であるとのこと。「リーダーシップ」も、一種旗振り役として先頭を切って進むというイメージだったが、そればかりだと、今は後ろを振り向くと誰もいないというケースもある。あくまでも部下の意見を傾聴しながら、ともに歩むというのが望ましい姿だという。いずれにしても、人それぞれ、個性ありきなので、自分に合う形、その組織に合う形を模索するしかない。高津高校でいえば、意欲ある教職員ばかりなので、チームとしてすでに駆動力、推進力はある。その力を止めぬよう、よりエネルギッシュに取り組めるような環境づくりに努めたい。

 午後は、リーディングGIGAハイスクール推進校の実践報告。他校の発表を聞きながら、あたらめてその面で高津高校は進んでいると感じた。本校首席の発表は、「1人1台端末をを使うことが目的になってはいけない」「大切なのは、自分のスタイルICTをトッピングすること」と、実践力を養うことを重視する。教員一人ひとりの個性を前提としてのICT活用が理想だ。

 今日は、自分自身の足りない部分、さらに取り組むべき部分が明確になった。実に有意義な研修であった。生徒が高津らしく振る舞うためには、こちら側もよりポジティブに失敗を恐れず、挑戦していきたい。Make it Kozy!高津らしく行こうぜ!

  ピラミッド 時代以上に 古き型 角度変えつつ 見方も変える

2024.12.25

12月24日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.189~Santa,Where did you go?~

 本校は二学期制のため、終業式はないが、本日で授業は今年最後。3年生はもともと特別時間割だが、今日は天王寺警察署の方に来ていただき、ご家族が特殊詐欺の被害に遭わないよう、また、自分自身が闇バイト等の加害者にならぬよう講話していただいた。特に「闇バイト」は、今後ますますエスカレートしていく可能性がある。たった一回のクリックで自分の意思とは関係なく、気がつけば悪の沼にはまってしまう例もある。

 また、世間ではSNSによる被害も後を絶たない。TikTokやX、Facebook等により、個人情報が駄々漏れ、自宅や行動が筒抜けになる。昔から生徒たちに伝えてはいるが、「悪い大人にかかれば、高校生ごとき簡単に騙せる」のだ。明日からの冬休み、特に年末年始はみんなが浮かれてしまう時期。心のどこかに引き締めた気持ちを持って過ごしてほしい。  

 と、3年生の集会に参加した。3年生のうち、320名超が年明けの共通テストを受験する。それを踏まえて明日明後日は、共通テストリハーサル。本番さながらの日程で実施する。要領をかます人間にとっては、各科目の休憩時間が長いので、本番ではないということで、遊び時間としてとらえるものもいる。確かに、集中力をコントロールするには、リラックスも必要な要素だが、皆初めての受験。電車の遅延やトラブルが起こらないとは限らない。それら全部を含めて、本番当日に何があっても大丈夫なようにリハーサルがある。

 親も放任、先生も放任で、(他の方は知らぬが)自分勝手に生きてきた昭和世代から見ると少々過保護と言われるかもしれないが、学校として、生徒の進路実現のためにできることは全部やる、という熱意は大したものとご理解いただきたい。なぜなら、その熱意は「受験は団体戦」につながる。同じ志を持った人間が多い方がその空気を作れることは間違いない。一人で試験会場に行くのといつものメンバーで行くのとは心の持ちようが違う。進路担当教員曰く、「来年の今、クリスマスを過ごすつもりなら、今年は我慢が必要。私もクリスマスはすでに横に置いてきた」とのこと。

 いずれにしても、人生は誰のためでもなく、自分自身のもの。自分が描いたストーリーを歩むために努力するのは当たり前。私頑張ってます、だけでは足りない。頑張りは人からの評価だが、それより何よりも、一人ひとりが今欲しいのは一つの結果。しんどい時期だが、今は頑張るしかない。

 私のできることはというと、応援のみ。Make it Kozy!普段通りに、高津生!

  サンタには 来年会おうと 伝えけり

2024.12.24

12月23日(月)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.188~国内外からの刺激~

 朝の通用門、3名の女子生徒が「M-1見た?」「見た見た!」と会話しながら登校する。「見た見た!」と私も横入り。「バッテリーズ面白かったですよね?」「おもろかったなぁ」と同意する。優勝はできなかったが、バッテリーズのエースは大阪府立高校出身。同じく府立高校に勤める私としても、府立高校卒業生の活躍は実に嬉しい。今後の大活躍を期待する。

 さて、そんなこんなで、気がつけば、12月23日。全く年末という感覚がない。そういえば、昨年の年末らしい記憶がないなと思って振り返ると、そうそう、昨年は前任校で台湾の高校との姉妹校提携とASEP参加のため、12月23日から一週間、生徒の引率だった。道理で日本の年の瀬の記憶がないはずだ。

 初めて行ったクリスマスの台湾は、ホテル近くの公園でクリスマスフェスティバルが開催されていたこともあり、想像以上に賑やかだった。それよりも何よりも驚いたのが、バイクの数。交差点で信号が青になるのを待つ間、平日の日中であれば、冗談抜きで50台以上のバイクがオートレースさながらにランダムにスタートを待つ。青になった瞬間、エンジンをふかす音とともに、横の車を置き去りに全員がスタートする。その後姿を車が追いかける、という感じ。歩道の一部もバイクの駐車場になっていて、交差点の端から端までバイクで埋まっている光景は、少々狭いが、圧巻でもある。また、姉妹校のPTA会長に、近くの屋台やマーケット、少し離れた光り輝く港に案内していただくなど、台湾の親日家の多さを実感した。

 さて、高津高校は、毎年、SSHの取組でとして「台湾サイエンスツアー」を開催。コロナ禍で一時休止したが、この25日(水)から四日間のスケジュールで実施。台湾第一高級中学と台湾女子高級中学と連携して、河川の調査を行う。台湾の生徒たちの学習意欲はとても高く、学ぶ姿勢は見習うべきところがある。参加する高津生には、他文化理解とともに、大きな刺激を受けて成長してほしい。

 一方、国内宿泊研修としての「種子島・屋久島サイエンスツアー」も明日24日(火)から三日間で実施。宇宙開発や生物多様性について学ぶために、種子島では日本最大のロケット発射施設を見学し、世界自然遺産の屋久島ではフィールドワーク、小型望遠鏡での星空観察を行う。こちらも、こういう機会がないと、自分たちだけではなかなか行けない場所。大いに刺激を受けて、充実した研修にしてほしい。

 選択次第で様々な刺激や学びが経験できる。これも高津高校の強みであると感じる。今しかできないことを、目の前にある経験を大切に。Make it Kozy!五感で学べ、高津生!

  異郷にて 五感をフルに 尖らせる

 ちなみに、今年の私は、日本の年の瀬を五感で味わう(味覚第一!?)ことにする。

2024.12.24

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