2月4日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.209~努力の証~
先週のブログで述べたが、1年生2名が、和歌山県開催の「第2回ドローンプログラミングチャレンジin白浜」二出場。強者揃いの8チームが出場し、プログラミングされたドローンを操って難解コースを制覇する。
本日、担当教員から嬉しい結果報告。何と2名の宣言通り、3位に入賞し、トロフィーを獲得。私は出張のため、本人たちには会えなかったが、トロフィーだけは拝ませておくれとお願い。校長室に届けてくれた。
昭和のトロフィーとは違って、実にお洒落で粋である。大きさに頼ることなく、ガラスの味わい深さを感じる立派なものだ。聞くと、大きさは1位の金も、2位の銀も同じとのこと。2つは見ていないが、3位の銅色もなかなかのものである。しばし見とれていた次第。また当日の様子を聞かせてもらおう。
2名は未だ1年生。ぜひぜひ、来年はさらに上をめざしてほしい。Make it Kozy!向上心にあふれる。頑張れ、高津生!
銅色も 炎に見えて ご満悦
2月3日(月)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.208~雪山の風景~
今朝、ワンダーフォーゲル部の顧問と挨拶を交わすと、「あ、先生、これ見てください!」と、スマホを触りだした。「これです。いいでしょう!」と差し出された画面を見ると、雪山の頂上で20名ほどが集合した賑やかな写真。実に、雰囲気のいい写真であり、山の頂上というロケーションが何より素晴らしい。
ワンダーフォーゲル部は、普段の活動自体をあまり目にすることがなく、土日を利用して登山を楽しんでいることを知るのみ。春や秋の季節の良い日は、当然気持ちよく楽しんでいるだろうが、冬の登山は、一つ間違うと命に関わることもある。幸い、天気に恵まれたようで、卒業生の先輩たちの心強い応援参加もあったので安心して登れたと聞く。しっかりと準備をして滋賀県琵琶湖の北、福井県との県境にあるマキノ高原へ。部員たちの達成感に満ちた表情が、その充実を物語る。
決して登山が趣味ではないが、15年前の夏に野球部員たちと富士山に登ったことを思い出す。夕方に出発し、山小屋で1泊して未明に登頂、日の出前の、いわゆるブルーアワードを満喫し、いざご来光。雲の上からこちらに向けて一筋の光が差し込み、その神々しさに感動!さて、あとは下山のみ、とたかをくくっていたが、実は下山の方が足に負荷がかかるため、大変だということを身体で知る。それもそのはず、登りの何尾もの時間をかけて坂道を下るのだから足に負担がかかる。翌日から数日は足がむくんだが、それも良い記憶。
頂上からの景色は写真でも見ることはできるが、頂上の風や匂いや何とも言えない疲労感は登った者にしかわからない。ワンダーフォーゲル部員たちも、その感覚が癖になっているのだろう。これからも一つでも多くの達成感を味わってほしい。Make it Kozy!山も頂上も逃げない。一歩ずつ、確実に、高津生!
てっぺんの 雪に足跡 つける夢
1月31日(金)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.207〜「問い」を深める〜
本日は、教育活動における最大のイベントともいえる、生徒研究発表会。いわゆる「課題研究」、本校では『LC』と呼ばれる「創造探究」の授業の成果を発表する全体発表会である。
1年次に課題発見から論理的思考で物事を考える姿勢や研究作法を身につけ、2年次にそれぞれの興味関心のある分野でテーマを自分(たち)で設定、「問い」を立て、仮説を立てる。「問い」の解決に必要な調査・研究を行い、その結果を分析、考察する。その一連の活動の中で試行錯誤を繰り返し、一つの正解を導き出す。その流れの中には、たくさんの失敗があり、やり直しがある。一年間という短い期間の中で、いつもいつも驚くような結果や発明が起きるわけではないが、素朴な疑問から始まる探究活動は、生徒たちの知的好奇心をくすぐり、学びを深めるものとなる。
発表会の午前は、基調講演と代表発表。基調講演は、本校の卒業生(19期生)で、現名古屋市立大学理事長の郡健二郎様にお越しいただいた。実は、高津高校に赴任して少し落ち着いた頃、校長室の本棚に『自由と創造』というタイトルを見つけた。早速手に取って見ると、著者である郡様からの寄贈本であった。本は郡様がご自身の半生を書かれたものだが、それこそ本校の「自由と創造」が軸となり、バックボーンとなるものであった。これは時機、と感じた私は、8月の全校集会で生徒たちにこの本を紹介し、君たちはそういう素晴らしい環境の中にいる、ぜひ、強く意識して、最大限満喫してほしいと伝えた。
この発表会を行うにあたって、担当教員から「基調講演を依頼したい」と話があり、依頼すると、「母校のために・・・」と快諾してくださった。現在もご活躍中であるが、学習・研究における大切なこと、医療界、社会を変えてこられた話など興味深い話を聞かせていただいた、また、「よき指導者」とは、『手』いわゆる先端技術や『頭』いわゆるアイディアを持っていることも大切であるが、なにより『心』人間性が最も大切であると語っておられたのが印象的であった。郡様、お忙しい中、本当にありがとうございました。
代表発表は、英語班、保健班、科学部に加え、招待校として泉北高校生にも発表してもらった。講評の先生方からは、「興味深いテーマ」「大学レベルの研究」「よく研究している」とどれも好評であったが、一方で、正確な用語や定義、誤解されないための文書作成など、研究を深めるために、また、正確に伝えるために必要な点をご指摘いただいた。
午後は、各教室に分かれての分科会。5~6班が順に発表。全109班のため、すべてを見ることはできないので教室を渡り歩く。シリアスなテーマで緊張感のある教室もあれば、質疑応答で和やかな空気になっている教室もある。一つのテーマを皆で共有し、様々な視点や考え方があることを知ることもとても大切なこと。
これまでの学習効果もあり、プレゼンテーションスキルが向上しているので、制限時間8分の発表も見ていて全く飽きない。来年の活動に向けて1年生も集中して聞いている。一年間で完結できないテーマもあるので、ぜひ興味のあるテーマがあれば、先輩たちのテーマを引き継いで研究を深めてほしい。社会に「問い」は転がっている。正解は一つとは限らない・・・だから世の中は面白い。Make it Kozy!研究を楽しもう、高津生!
「問い」の先 出口に見えて 分かれ道