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7月11日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.79~星に願いを~

 紹介が遅れたが、校舎廊下のボードに所狭しと七夕の短冊が貼り付けられている。自治会の「七夕企画」で、昨年から実施されているらしい。好きな願いを自由に書いて貼っているようだが、それぞれ面白い。「彼氏、彼女がほしい」「成績が上がりますように」「進路決定できますように」といった純粋な自己祈願もあれば、「おいしいものいっぱい食べて&やせる」と少し欲張りな願いもある。一方で「みんなが楽しい高校生活を送れますように」「世界平和」といった自分以外の幸せを願うものもある。「高津高校に入学できますように」は不思議だが、弟か妹か、それとも親戚か友人か、いずれにしても、入学をねがうのは、本人が高津高校を良しとしている証なので嬉しい。目についたのが、「宮内庁が箸墓古墳の調査を認めますように」「〇墓古墳への侵入及び採掘を宮内庁が許可してくれますように」と、筆跡からすると、おそらく別人であろう二人が同じ願いを書いているのが興味深い。何年後かには、調査員の一人として活躍しているかもしれない。

 「七夕企画」ということで、達成を祈って『願い』を書くことはロマンティックで楽しいが、本気で目標を達成するためには、やはり「言い切り」が望ましい。「海賊王に、俺はなる!」に代表されるが、「なりたい」では、どこか他力本願的な要素がぬぐいきれず、「なる!」と言い切る方が良い。…と、偉そうに言うのはやめよう。七夕ぐらいロマンティックでいいではないか。「大谷選手のように上手くなりたいなぁ」とか「あのアイドルみたいに可愛くなりたいなぁ」とか、何事もその純粋な憧れから始まるし、当然、世界平和は一人ではできないので、まずは「願う」ことから。

 「のび太くんを選んだきみの判断は正しかったと思うよ。あの青年は人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね。彼ならまちがいなくきみをしあわせにしてくれると、ぼくは信じているよ。」

 『ドラえもん』で、しずかちゃんのお父さんが、のび太くんとの結婚前夜にしずかちゃんに話す名台詞である。いつも笑顔で、楽しい明日を願おう!Make it Kozy!高津生!

2024.07.12

7月10日(水)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.78~高津「LC探究」~

 本校では、「課題研究」について、学校設定教科「創造探究」として、1年次から3年次まで、「高津LCⅠ」「高津LCⅡ」「高津LCⅢ」を開講している。

 「LCⅠ」では、教科横断型授業とし、課題発見から論理的思考で物事を考える姿勢や、研究の作法を学び、「LCⅡ」では、自然科学系をはじめとして,人文科学系・社会科学系・芸術系と多様な分野の中から、生徒はテーマを設定し、研究を行う。特に自然科学系分野の課題研究をSSH事業として位置づけるとともに、すべての教科の教員が関わってGLHSとしての重要な取り組みともなっている。年に2回、研究成果の発表会があり、優秀な班には、学校を代表して大阪サイエンスデイやGLHS合同発表会で発表し、表彰される可能性もある。今年2月に開催された令和5年度GLHS合同発表会では、「食堂の予約アプリ」を開発したグループが最優秀賞を受賞した。受賞自体も嬉しいが、日頃の疑問や気になることを解決する、自分たちだけでなく周りの人のストレスを軽減するために、研究、解決するその行動力が素晴らしい。ちなみに「LC」は、本校の校風である『自由(Liberty)と創造(Creativity)』の頭文字である。

 本日は、SSH(スーパーサイエンス・ハイスクール)事業にご支援いただいているJST(国立研究開発法人科学技術振興機構)の担当の方が来校され、課題研究の授業を見学された。特に、SSH事業に沿った理科系、情報系のテーマについて見学したが、シャボン玉にセルロースを混ぜて、いかに長時間割れないようにするか実験をしたり、レモン果汁で香水を作成したり、染色をテーマに草花を熱湯で熱したり、様々な試行錯誤を重ねていた。

 専門的なことは詳しくわからぬが、生徒一人ひとりが実験に熱中する姿は、授業だから仕方なく…という義務感ではなく、自分たちの仮説が正しいのか、それとも思ってもみないことが起こるのかという「知的好奇心」で見え、ワクワクしているように感じた。素朴な問いは、次の問いを生む。Make it Kozy!より主体的に、より深く。頑張れ、高津生!

  実験も 仮説も議論も 自由なり

2024.07.12

7月9日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.77~GLHSとSSHと~

 本日も、午前はGLHS10校の、午後は第5地区のと、別の校長会へ。昨日もそうだが、校長会にも様々な所属があって、各所属における情報の内容も当然異なる。前任校でも、普通科、理数科、英語科の3学科があり、普通科で集まる機会はそれほどないが、理数科、英語科それぞれで集まる機会は多かった。
 高津高校は、GLHS(グローバルリーダーズハイスクール)とSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の二枚看板を背負っているため、それぞれの目的に応じて、特色ある教育活動を効果的に進めている。
 同じ看板を背負う仲間で情報交換し、協力しながらも、校訓や校風が異なれば、具体的な活動も異なる。例えば、本校の国際交流には、GLHS10校合同のサンフランシスコ研修に、本校独自のシンガポール研修、オンライン交流など、多様な形がある。生徒たちはそれぞれ自分にあったものを選択する、前者2つの研修は希望制で選考があるため、残念ながら参加できない生徒もいる。こちらとしては希望者全員行かせてあげたいが、安全安心確保のためにはそうもいかない。その君たちには、留学生と交流したり(GULS)、他国生とオンラインで交流したりと、国内での交流を勧めている。他にも1年生全員必修の英語漬け研修(KITEC)もあり、英語の重要性を伝えている。
 国際交流以外にも、理数系の発表会やコンテスト、コンクールに参加して、お互い切磋琢磨している。校内だけでなく、他校や大学、企業との連携も行っており、外の世界を知る機会も多い。いわゆるネットワーク拡大中でもあり、今後ますます楽しみな高津高校である。Make it Kozy!伸び代ありあり、高津生!
  GLも SSHも 欲張りて 多忙な日々を 青春と呼ぶ
 今日も、東から昇る強い朝日に打たれながらも、生徒たちの表情は明るい。携帯扇風機と日傘は、男女関係なく、現代の必需品のようだ。鞄に扇子を忍ばせる昭和男の気持ちまでわかれとは言わないが、自分の手でエネルギーを発生させる大切さも知ってほしい気がする。
  「自由」良き 「自動」は歓迎 せぬ想い

2024.07.09

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