10月16日(水)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.143~高津に来て良かった!~
高津高校は、月水金が7限授業で午後4時に終了。しっかりと授業に集中したあとは、バシッと切り替えて部活動に勤しむ。それでも4階教室では、さらに自習に励む強者もたくさん。いずれにしても、自らのやるべきこと、やりたいことに集中していることに変わりはない。
あちこちで、それぞれの活動に励む中、校舎をぐるりと一回り。すると、4階の閉めきった狭い部屋から割りと大きめの声が聞こえてくる。部屋の窓には「文芸部」と書かれた紙が貼ってあるが、文芸部がそんなに大きな声を張り上げるわけがないと、興味本位でコンコンコンとノックして扉を開ける。
まさか文芸部?と尋ねると「いえ、演劇部です!」と口を揃える。確か以前、別の部屋で活動していたはずだが、さらによく見ると人数が多い。「部員増えた?」「はい!」と嬉しい一言。2年生4人に1年生が5人入部したらしい。先ほどから、台本の読み合わせをしているそうで、「変な台本見つけたので、どうぞ見ていってください!」と言う。
「変」は、言い換えれば「個性的」と言うのだよとの私の言葉はスルーされ、いきなり読み合わせが始まる。どうやら、クセの強い強盗と肝の座った女性のやり取りのようだ。スマホに保存された台本を読むのが、実に今時だ。二人のやり取りとそこに加わる女性との活劇は、単なる読み合わせを超えている。ぜひ、完成された舞台を見てみたいと思った。
好きなことを好きなだけ!Make it Kozy!表現の自由、高津生!
一時の 変身願望 叶えつつ
鶴橋駅への帰りの道中、ダンス部の3名と一緒になった。小2からダンスをやっていたとの話題から「もっと習い事やっておけばよかった」「水泳!」「体操かな」と、欲張りな彼女たち。「皆、自宅は近いのか?」との問いに、「堺東です」「岸和田です」「熊取です」と言う。「私も堺だが、皆結構遠いな」と、それぞれ自宅~高津高校間に、他の文理学科があるにもかかわらず、高津高校を選んだことに嬉しくなる。「絶対入りたかったんです」「楽しそうだったので」「ここしか考えてませんでした」と言い切る。思わず「高津に入ってよかったか?」と聞くと、「はい!良かったです!」と、3人揃って気持ちの良い答えが返ってきた。今日も満足の一日。明日も頑張れ、高津生!
10月15日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.142~ともに歩み、そして見守る~
本日は、3年生の保護者対象学年集会。お忙しい中、学年の約半数の保護者の方々にご参加いただいた。
現在進行形の皆さんの関心は、言うまでもなく、お子さんの大学受験。その合格に向け、どのようなことに注意し、我が子にどう接すれば良いか、などのヒントを求めてのご参加。学年主任も進路指導部長も、その辺りはわきまえたうえで、少しでも保護者の方の不安や心配を取り除くことができればと、3年生の顔を思い浮かべながら、想いを込めて語り合う。
「受験は団体戦」と言われるし、経験上、それは確かであり、学校全体の目標やその目標を共有できる空気が結果を左右することも事実である。
とはいえ、実際に受験するのは、当の生徒。野暮なことだが、受験に臨む心がけとして、大切なことをいくつか。
まずは何よりも、目標とする大学に絶対に合格するのだという「強い意志」。これがないと実力もブレる。ダメかもしれない…、勉強できていない…といった不安があると、その分だけ可能性も下がる。そこは自分を信じる。そして、周りも本人を信じるのみ。
加えて言うなら、「逆算」。合格に向けて、何を補えば良いかを分析し、その分析のもと、一つ一つ克服するのみ。克服する点が見えてこその頑張り。共通テストの広範囲に対応するには、得意を活かすか不得意を打破するかのどちらが得策かは要相談。自己評価と客観評価の確認。何にしろ、コツコツがコツと一歩ずつ進むこと。そのうえで、ある時、目から鱗。点と点が線となり、一気に開花する。そんな一人ひとりの開花を乞うご期待。
自習室に集まる生徒の表情、帰宅する直前の生徒の表情を見るたび、ファイト!闘う君の歌を~♪と口ずさんでしまう。君たちのストレスを少しでも和らげたい。そんな担任団の優しさが伝われば幸い。Make it Kozy!頑張れ、高津生!
自らの 努力を知るは 自分のみ 他者と比べず 我と闘う
10月9日(水)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.141~日々の学び~
本日も4つの授業を見学。「体育」は、朝までの雨でグラウンドの状態が悪いため、室内でのフットサルに変更。フットサルのボールは、サッカーボールより一回り小さく、跳ねないボール。遠くへ蹴るというよりは、足で上手くドリブルする方を重視する。初めて扱うせいか、サッカーボールとは異なる感覚に戸惑う生徒も多い。が、実はプレーよりも感心したのが、集合も整列も素早く、教員の指示、係りの生徒の声かけに即座に反応し、全員が積極的に行動に移る心がけ。運動が苦手な生徒もいるだろうに、それを伺わせない溌剌とした動きに楽しい授業への主体性が見える。いいね、高津生!
「英語演習」は、長文読解問題への挑戦。英語の長文は、目にした瞬間は少し怯むが、一つ一つの文を丁寧に読めば、コンプレックスも消えてゆく。今回も、欠席者の座席に座って隣の生徒とペアワーク。嫌がられるかと思いきや、自分から積極的に与えられた課題に挑戦し、躊躇なく私に解答を伝える。間違いもあるが、それこそが大事。あぁそうか、と自分の間違いとその原因に気づけば次に生きる。屈託のない生徒で心根が良い。楽しかった。
「言語文化」は、故事成語『臥薪嘗胆』を学習。臥薪も嘗胆も現代とはかけ離れた生き方、心構え。担当教員は、イラストを駆使して、生徒たちが知らぬ世界をできるだけ具体的にイメージさせる。人間、時が経てば感情も薄れ、いつまでも覚えていることは難しいが、絶対に忘れてはならぬという並々ならぬ覚悟の話に、生徒たちは何を思うか。
「現代国語」は、評論の読解と記述式問題への取組。読解に備えての音読のなかで、気になる言葉やフレーズに担当教員が想いを語る。教師も人間、教科書の教材については、好きか嫌いかも含め、教員の想いが自然と生徒へ伝わる。担当教員は、この著者の言葉の使い方が特に好きなようで、その想いがこぼれ出る。いい空気だ。
国語の勉強方法で、2つ挙げるなら、『言い換え』と『対比(対義語)』を意識すること、本日、「ランダム」を日本語でどう言い換えるか質問すると、生徒がすぐに「無作為」と答える。他には?の問いに、別の生徒が「適当」と答える。確かに「適当」には「いい(ええ)加減」という意味があるが、その逆の「ほどよいこと」や「当てはまる」「ふさわしい」という意味もあるので、この場合、適当ではなく、「任意」で良い。また、「対比」では、「異端」の反対は?の問いに「正統」と一発解答。さらに言い換えの「オーソドックス」も出てきた。語彙力を高めるには良い習慣だ。
言葉も行動も、引き出しを深く。Make it Kozy!高津生!
毎日の 成長曲線 右上がり