6月10日(月)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.57~「問う」ということ~
昨日は、山口県立徳山高校の理数科40名が高津高校を訪問。SSH指定校の交流の機会として、クリエイティブ・ラボにて、オーラル発表やポスター発表を開催した。その後、質問し合ったが、本校生も自分たちの研究を見つめ直すとともに、環境の異なる地域の1年生の研究意欲に大いに刺激を受けた。
徳山高校は、前日にも滋賀県の膳所高校と京都大学を訪問し、そこでも様々な刺激を受けた状態で本校に来たこともあり、本校の発表後、司会が「では、質問をお願いします」と促した瞬間に数名の手が上がるという理想的な質問タイムとなった。
普段の講演のみならず、探究や研究の発表会の質問タイムにおいて、なかなか手が上がらないこともある。心が動いていない証拠でもあるが、研究者に必要なのは、気づきや疑問が常に生まれること、そして、相手をうならせる「質問力」だ。何もなければ、一般的な質問でもよい。質問は、発表者に対する敬意を表すツールでもあるし、自分を高めるチャンスでもある。要は、発表会では、質問してナンボなのである。お互いが刺激を受けて、質問のやり取りで、自分の理解も相手の理解も深まり、新たな「問い」が生じるのが理想である。
切磋琢磨するというが、聞いているだけでは、切磋琢磨など程遠い。そういう意味では、昨日の発表会は素晴らしかった。相手が1年生で、こちらは2年生も3年生もいたが、研究の世界で、学年などどうでもよい。共通の疑問や興味・関心を分かち合えるほど幸せなことはないのである。いわゆるオタクのオタクたる強みを出せる場であればあるほど、きっとさらに問いは深まる。時間を忘れて、遠慮なく没頭できる、そんな環境が羨ましい。ちなみに、還暦前だというのに、「〇〇オタク」と自慢できるモノがない。あー情けなや。Make it Kozy!問い続けよ、高津生!
のめりこむ 周りが見えぬ 幸せよ