9月28日(土)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.133~高津愛に包まれて~
本日も、昨日に引き続き、台湾・フィリピン・追手門学院の生徒たちとの環境フォーラム。大学の先生方にもご協力いただき、レクチャーと実習で学習しながら交流を深める。ランチタイムも仲良くワイワイ。いい時間を過ごしている。
水質の実験は、4種類の水について、薬品を入れてphを色で比較してどの水かを探る実験。簡単そうでも機器の扱いや薬品の量の調整など微妙な手さばきが結構難しく、生徒同士、ああでもないこうでもないと教え合っている姿は微笑ましい。3日間は短いが、より充実した時間を。


午後の私は、高津高校同窓会総会に出席。大阪会場には約100名のOB・OGの方々が集結。高津の卒業生ではない私としては、あらためて身が引き締まる思い。それに加えて、オンラインで東京会場ともつながっているので、さらに強い想いを感じる。
事業報告、予算等、議案についての説明が続くが、皆さん、パワーポイント資料も説明もとても分かりやすく、そういう点で私も勉強になった。また、皆さん、協力しようというお気持ちが素直に伝わり、名古屋かな雰囲気で素晴らしい。昨今の任意団体の例に漏れず、若手の参加が少なくなっていることについて、どのような工夫が必要か真剣に悩まれる様子も、高津高校のために、生徒のためにという想いの現れだ。
ち~さい頃~は~♪か~み様がいて~♬ふ~しぎに夢を~♪叶え~てくれた~♬
と、松任谷由実の「やさしさに包まれたなら」という私の好きな歌があるが、高津生たちが『高津愛』に包まれていることは間違いない。そして、私のできることは、現役生徒たちにこういう状況を伝えることである。
その後の懇親会前には、現役吹奏楽部が演奏。年配の方々もよくご存知の曲をメドレーで演奏するなど、部員たち自身でレパートリーを考えたという。同窓生の方々も、その想いを十分にくみ取って称賛していただいた。部員たちも、普段見えないところで自分たちが支えられていることを感じたことだろう。明日からの頑張りが、また楽しみである。チームKOZU、しっかりと進行中である。Make it Kozy!頑張れ、高津生!
世の中の 見えない部分を 知りて吉

9月27日(金)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.132~秋休みにて~
前にも述べたが、高津高校は、前期・後期と分かれる2学期制。3学期制は、夏休み・冬休みを境に1学期2学期3学期とあるが、2学期制は半年、すなわち4月から9月までと10月から3月までに分かれる。
2学期制のメリットは、授業日数がしっかりと確保できることと科目の半期認定ができること。テストの日数が少し減る分授業が行われるし、夏休みも少々少ない。その分、しっかりと学びの時間があるので、学力向上に効果はある。
私自身、2学期制の学校は初めて。今日から土日を挟み月曜までの4日間の『秋季休業日(秋休み)』は、なぜかちょっとフワフワしている。正規の授業がないだけで、生徒たちは、部活動やアジア高校生環境フォーラム等で、ほとんどの登校しているし、グランドや体育館からは元気な声が聞こえてくる。長く続いた猛暑が一段落したこともあり、涼しげな風が秋の到来を感じさせることもある。短期間だが、休みの空気を積極的に味わいたい。
そんな少し余裕のある(ように感じるだけで仕事は山ほどある(泣))空気の中、昨日、台湾から台南第一高級中学、台南女子高級中学が、フィリピンからアンジェリカム大学付属高等学校が到着した。昨年は18名が来阪したようだが、今年度は予算の都合もあり、各学校から教員、生徒各1名のみの参加となった。しかしながら、来校した生徒3名は意欲十分。しっかりと高津生とコミュニケーションをとっている。追手門学院高校からも8名の生徒が参加し、総勢40名ほどの高校生で、科学のレクチャーや実験を行った。午後は、市内を散策。高津生のほとんどは、12月の台湾サイエンスツアーに参加することもあり、この3日間で絆を深め、ツアーをより有意義なものにしたい。
グラウンドでは、サッカー部、陸上部、硬式野球部、ハンドボール部、ラグビー部が活気のある練習に励んでいる。プールでは水泳部が頑張っているが、昨日の考査終了後に練習を頑張りすぎて、体調を壊した部員が多いらしい。睡眠不足が祟ったようで、無理は禁物だ。テニスコートで女子テニス部が練習していたが、休憩に入ってしまった・・・。体育館には行けなかったので、昨日の女子バレーボール部、バドミントン部の写真でお許しを・・・。
生徒たちは、短い秋休みを好きなことに時間を使っているようだ。実に楽しそうだ。Make it Koyzy!仲間と過ごす時間は大切だ、無駄にせぬよう、高津生!
秋晴れに さらに映えるは 高津生





9月26日(水)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.131~負けてたまるか~
スマホをいじりながら、おそらく極々狭い視界しかない世界に集中しながら歩いてくる。こんな時、皆さんは、どうされるか?私は、場合によるが、肩が触れそうで触れない位置ですれ違うようにして、相手が私に気づき、ハッとなるのを待つ。例えば、大きな声で「コラッ!!」と一喝するのもありと言えばありだが、相手が驚いた拍子に線路に落ちても困るし、逆切れされて大きなトラブルになるのも困る。それでも、申し訳ないが、歩きスマホは危険だよということはわかっていただきたいので、いわゆる『ヒヤリハット』を経験させてあげる。もしかすると、私のような紳士ではなく、少々柄の悪い方にわざとぶつかられるかもしれないし、いきなりスマホを叩かれて落とすかもしれない。いやいや、そんなことはないだろうと思う向きもあるかもしれないが、事実、歩きスマホをめぐるトラブルを目にしたことは一度や二度ではない。それぐらい、歩きスマホは怖いのである。
では、自宅でスマホをいじるのは大丈夫かというと、そうでもない。こども家庭庁の令和5年度調査によると、高校生の平日のインターネット利用時間が1日当たり平均6時間を超えている(6時間14分)そうである。平日となると、学校の授業が6時間に部活動が2時間、通学時間が片道1時間とし往復2時間、朝食、昼食、夕食で約2時間、入浴30分に、一応、友人と喋る時間を1時間として、合計13時間半となる。そこに、スマホ使用の6時間を足すと、合計19時間半となる。その場合、寝つきがよい高校生でも、睡眠時間は4時間半、寝つきが悪い生徒は4時間に満たない計算になる。そのうえ、毎日睡眠不足でぼーっとして集中できず、授業中は居眠り、課題は後回し。それでもスマホ依存で、これだけはやめられない。睡眠不足や毎日の疲れが溜り、体調を崩す。そんな状況になっても、なぜか、自分だけは大丈夫だ、とスマホをいじり続けて、ドツボにはまる。一度下がった成績は元に戻すこともできず、その焦りが今度はストレスになり、さらにスマホを使用する時間が増える。すでにアルコール中毒ならぬ「スマホ中毒(スマ中)」になった彼に以前のオーラはない。ゆえに、まっこと、スマホは怖いのである。
本校調査においても、7時間超、11時間超の生徒がいるなど、そういう状況に陥りそうな空気を察して、特に79期生(1年生)の学年集会を行い、学年主任より「スマホ緊急事態宣言」を発出した(生徒には「学年通信」も配付した)。さきほど述べたような状態は、決して冗談やフィクションではなく、スマホの使い過ぎは、明らかに脳に悪い影響を与える。まずは、1日2時間以内に減らすことを生徒たちに訴えたが、本気で取り組まないとクリアできない。
また、スマホの使用時間が増えることで、活字に触れる時間は確実に減る。9月18日のブログにも書いたが、読書量の現象は、スマホの普及の影響であることは明らかであり、スマホの時間の何分の1かを読書に充てることで、小中高生の脳は劇的に変わるはずである。
高津生よ、1年生だけではなく、2年生、3年生も、ぜひぜひ、スマホの使用時間を減らそう!え?大人も同じやんって⁉その通り、大人も同じである。電車内で、席に着いた瞬間から到着駅で下りるまで、必死に指を動かし続けている大人も同じだ。しかし、君たちと大人とで決定的な違いは、人生の時間と未来の可能性だ。言い過ぎを承知で言うと、スマホの時間で、君たちの人生は明らかに変わる。
逆に、その大人たちが、昭和の懐メロ特集を聴いて涙するのは、その曲の背景にあるスマホのない社会を思い出すからである。瞬時に用が足りる、事が済む今の社会にはない、簡単には連絡が取れず、何事にもタイムラグが生じる。そんな中、人とのつながりも、言葉の大切さも、ある程度の時間や適切な間(ま)が生み出すという体験をし、それを十分に理解しているのである。
君たちは、その社会を知る由もないが、確実に自分自身が選択できる「未来」はある。その「未来」をどう創るかは、日常をどう生きるかにかかっている。君たちという尊い人間が、たかがスマホに操られてはいけない。Make it Kozy!戻せぬ時間を大切に、高津生!
我が未来 スマホごときに 邪魔させぬ








