10月30日(水)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.154~授業徒然~
本日も3つの授業見学。2年生の「理数数学」は、ベクトルの学習
「歴史総合」では、先生が自らのアジア旅行体験をリアルに語る。
「理数特論」は問題演習。生徒はどんどん問題を解き、頃合いを見
授業方法の正解は一つではなく、目の前の生徒も変わるし、教える
学ぶとは 真似ぶといえど のみならず
10月29日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.153~今日も授業だ!~
毎日、予定の隙間を見つけて授業見学をしているが、今週は、いつもより出張会議も少なく、14時間の授業を見学する予定。もちろん授業見学以外の予定もみっちり詰まっているが、ほとんどの先生方は、週あたり16時間から18時間の授業を行っている。その教材研究に充てる時間や生徒との面談、校務運営にかかる各分掌や委員会の会議や打ち合わせ、加えて部活動指導と、世間で騒がれている通り、教員の業務は溢れかえっている。そんな先生方に比べれば、見学することなど朝飯前・・・と言いたいのは山々だが、昨日のブログに書いたとおり、生徒の座席に座ると、一瞬にして「老けた高校生」を演じる?ことになるので、順番が来たら答えねばならない。嫌なら、後ろで立って見学すればよいのだが、そのスリルも醍醐味なので、仕方がない。
ということで、本日は1年「数学」3年「日本史探究」3年「言語探究」1年「総合英語」の4つを見学。「数学」は、2次方程式の多項式。代入のコツを覚えれば無理なく解ける問題で、担当の先生のポイントを押さえた説明に生徒たちはよく理解できていたようだ。
「日本史探究」は、どちらかというと世界史に関わる満州と韓国について、1900年初期の日本とイギリス、ロシア、フランスとの関係性が大きく影響するという話題。担当の先生が、適宜、復習を取り入れつつ、着実に知識を蓄える。
「言語探究」は、共通テストの「漢文」の過去問に挑戦。選択肢があるがゆえに、生徒たちは余計に迷う。たいがいは、5つある選択肢のうち、2肢は一瞬で消去できるのだが、難しい問題はそうもいかない。概ね正しいような解答ばかりに、生徒たちも悩む。問題を解く練習というのは、答えを知ってそれで終わり、ではなく、正解にたどり着く思考の流れ、あるいは、なぜ自分が間違った解にたどり着いたのかという思考の経緯を確認することが大切だ。担当の先生が、生徒になり切って、思考の動きを解説する。
午後は、「総合英語」。別の先生が教えていたテキストを見て、「老けた高校生」はわかったような気になる。ふと気が付くと、生徒が「前」とか「左」とつぶやいている。ん?どこかで経験したような空気だな、と思っていたら、昨日と同じ順番決めやないかい⁉昨日は2年生だったので、手慣れた先生いじりに納得したが、今日は1年生もいじってくるか?と、実は先日学んだ教材だったので、今日はそれほどの緊張感はなかった。
結局、隣の男子生徒とのペアで音読だけに終わったが、これも優しい生徒で実に楽しかった。「老けた高校生」もまんざらではない。だからというわけではないが、人間一生勉強だ。高校生は、今こそ勉強だ。Make it Kozy!知識を蓄えよう、高津生!
当てられて 生徒の気持ちが 丸わかり
報告が遅くなったが、27日(日)開催の「科学の甲子園」で本校性が7位入賞とのこと。レベルの高い発表会での入賞おめでとう!さらに高みをめざして頑張ろう!
10月28日(月)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.152~緊張感は大切である~
本日は、午後から3つの授業を見学。
5限は、「理数数学」。別の教員が担当した内容と同じ「2点交点」と「放物線」を学習。ICTを活用して、ヒントを与えながら、スラスラと解いてゆく。生徒もつられてピッチが上がる。理解が追いつくのかと少し心配になったが、老いた脳みそとは違って、生徒たちもそのペースが当たり前とばかりに答えつつ、解いてゆく。反復は力なり、を思わせる内容であった。
6限は、「体育」。体育館でバドミントンを行う。サーブ、ドライブ、スマッシュをリズムよく行うことをテーマに、ウォーミングアップから二人組で行う。数分プレーしたあとは、パートナーを変えて順に行う。当然、得意な生徒も苦手な生徒もいるが、お互い優しく対話しながら楽しくプレーしている。バドミントン部の生徒のプレーを見本に、皆感心しつつ、私も・・・という気持ちで取り組む。良い光景だ。
7限h、「言語探究」の古文。先日も見学した『大鏡』だ。見学時は、いつも欠席者の席に座るのだが、今日は、右側真ん中あたりの席へ。担当教員が、「校長先生は国語の先生なので・・・」と紹介。悪い予感がしたのだが、私の不安をよそに授業が進む。
ちなみに、今回の授業のテーマは「敬語」。担当教員の説明通り、敬語は地の文か会話文(セリフ)かによって、誰からの敬意かどうかがわかるし、誰の誰に対する行為かによって誰から誰への敬意かがわかるので、実はそこまで難しいものではない。そう思ってたかをくくっていたのだが、この担当教員の生徒の当て方が面白い。出席番号で当たった生徒に、次の解答順を前・後ろ・右・左と指名するのである。さきほどの悪い予感が徐々に現実となる。後ろの席に生徒がいると思っていたところ、ペアワーク時に横に移動していたため、問いに答えた二つ後ろの席の女子生徒が嬉しそうに「前!」と、私に流したのである。敬語ならと鷹をくくっていたが、なんと口語訳。前後の状況をろくに知らぬままの口語訳は難しい・・・と言い訳を考えつつも、直訳を試みて、右往左往しながら答え切る。と、担当教員が「正解だと思う人は拍手!」と促され、皆が拍手。ホッとしたと同時に、またとない経験を得て嬉しかった。
と、これで終わりなら良かったが、心優しい生徒たちは、安心するなとばかりに、順に回答者が巡り、すぐ前の生徒まで回ってきた。そして、答えたあとは、図ったように、嬉しそうに「後ろ!」。と、これが困ったことに、またもや口語訳。授業をしなくなってからすでに15年以上のブランクがあるが、この場でそれを言い訳にはできない。懸命に頭を巡らせ、生徒にも助けられて何とか回答、担当教員の申し訳なさそうな表情が印象的で、何とも緊張感のある授業見学であった。人間、緊張感は大切だ。
心優しき2年生、良い経験をありがとう。Make it Kozy!攻めの気持ちで、高津生!
冷や汗と 忘れた頃の 緊張感