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11月5日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.157~日々、継続~

 本日は、2年生の「異文化理解」という授業を見学。シンガポールについて学ぶのだが、当然ながら英語の授業。ずらっと並ぶ長文の応酬に、生徒たちが立ち向かう。
 流れるような英単語の一斉の発音練習は生徒たちの声も大きくやや圧倒される。いただいたプリント教材の英単語と意味を確認しながら何とか聴き取る。生徒たちにすれば、いつものことと涼しい顔をして取り組んでいるが、慣れないこちらからすれば、約50個の英単語が脳内に一気に詰め込まれるので、消化不良・・・。
 それでも一つ二つと知っている単語が出て来ると、つい安心して顔がニヤける。もし、高校生、いや、中学生まで戻れるなら、とにかくもっと真剣に英語の勉強がしたいと思う。英語学習のアプリが、いくら安くてお得であろうが、学校の授業がどれだけ大切か、わかっていることとはいえ、大人になると実に染みてくる。
 そんな2年生と1年生が授業を受ける中、3年生は今日明日と実力テスト。模試も含めて、何度もテストに臨み、自分の実力と不足を確認。また、時間的な配分も体感し、本番に備える。人によって、模試などの捉え方は様々だが、結果に一喜一憂するよりも、しっかりと自分の今を確認し、その結果を受けて「やるべきこと」を見出すことが大切だ。
 授業もテストも、一つの目標を達成するための通過点。今日できなかったことは、次に出来ればよい。成功体験はしっかり記憶して、失敗したらNEXT!だ。地道な努力は、ある日一気に開花する。Make it Kozy!焦らず継続、高津生!
  高3の 伸びはそれこそ 半端なし

2024.11.06

11月3日(日祝)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.156~壁に風穴一つ~

 昨日と今日は、天候に大きな違い。昨日は、季節外れの大雨と0ったが、1・2年生の進研模試を実施。さて、来年以降の入試を見据えてどこまで伸びたか、個々の実力を探る。

 一方、本日は秋晴れの快晴。まさに晴耕雨読とも言うべき2日間。その快晴の青空の下、私学隆盛の高校ラグビー界で、公立の意地を見せたい高津高校を応援。

 場所は、常翔啓光学園ラグビー場。前回の土のグラウンドとは違って緑一色の芝生グラウンド。開始早々、トライを献上。悔しいが、やはり強い。ラグビーやサッカーほか、ボールを取り合うスポーツは、基本平等に攻撃のチャンスがある野球とは異なり、強い弱いでボールの占有率が全く違う。ボールを奪えなければトライのチャンスも生まれないという現実。

それでも、我が高津高校は、自陣地で攻められながらも何度も耐えて凌ぐ。その執着心は、人数の多少とは関係のない、魂の塊だ。前半は4トライ2ゴールだったと思うが、後半に希望の持てる内容だった。

 その予感が的中したのは、後半15分過ぎ。中央付近から相手の隙をついてボールを繋ぎ、ゴールライン右隅に飛び込んで見事なトライ。そして、その後のゴールキックを託されたO君。サイドラインぎりぎりの一からで、相手キッカーも外していた距離。祈る応援団の想いを乗せて蹴ったボールは、真っすぐに飛び、ポールの間を美しく通り過ぎる。見事なゴールキックだった。高い壁に、一つの風穴を開けた。感動!

 しかしながら、時間が経つにつれ、疲れも見え始め、結果は66-7で悔しい敗退。それでも、あと数分しかない時間帯に、「まだ行くぞ!」「顔上げろ!」「高津行くぞ!」と大きな声で鼓舞しあっている姿は、最後まであきらめない気持ちが現れていて、見ている者を感動させた。

 応援団も、私が着いた頃には、3年生の友人たち約30名に、担任団の先生方、保護者の皆様の声援が飛んでいたし、前校長先生も応援に駆けつけてくださっていた。3年生は、多くの部活動が6月7月に引退する中、この時期まで懸命に汗を流したことは人生のいい経験になったと思う。こういう頑張りや集中力が、次の目標である大学受験の糧になるのだ。ぜひ、3年生には、ぜひ次のステージで勝ち切ってほしい。また、3年生が抜けると、部員が15人を切ってしまうが、1・2年生部員は来年の入学性に期待して、「今できること」に一生懸命取り組んでほしい。公立の雄として、どんどん風穴を開けてほしい。Make it Kozy!頑張れ、高津生!

  秋空に キックで飛行機 雲を描く

2024.11.03

10月31日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.155~Happy Halloween!~

 今朝の登校時、裏門で立っていると、派手な格好ではないが、いつもよりお洒落な恰好をした生徒が一人登校してきた。普通に「おはよう!」「おはようございます!」と挨拶を交わしたが、少し気になった。生徒が増えてきて、その中に、特に男子生徒が黒ずくめであったり、ネクタイをしていたりと、『プチフォーマル』ともいうべき服装で登校してくる生徒が複数名いた。1時間目の授業を見学するため、少し早めに部屋に戻ろうとしたところ、いつも長袖Tシャツの生徒が黒白基調の締まった恰好で、おまけにフェルトハットを手にしている。明らかにおかしい、と思い、声をかける。「今日はどないした?何かあるんか?」と聞くと、「もちろん、アレです!」と言う。わかったふうなことを言うなと思いながら、ようやくピンと来た。そう、言わずと知れた「Halloween」である。今更だが、そうか!ある意味地味だが、学校としては、モノクロでハロウィーンを楽しむならそれも良し、と納得した。また、休み時間に中庭を歩いていると、同じような格好で男子生徒3~4人が歩いてくる。向こうから、「校長先生、ハッピー・ハロウィーン!」と声をかけてくる。渋谷では混乱防止のために、『渋谷はハロウィーンは休みです』という看板を立てているそうだが、こんな形で楽しめるなら、そんな看板も必要ない。渋谷も全員モノクロ・ハロウィーンで良いではないか。私服の学校の『至福の楽しみ方』かもしれない。

 そんなハロウィーンのHRは各学年でそれぞれの取組み。3年生は、進路講話に加えて、学年主任からの応援メッセージ。受験だけに偏らないよう、メンタルケアを行う。以前書いた生徒たちを応援する「絵馬」も、合格祈願ではなく、「77期諸々上手く行きますように」の一言。要は単に大学合格だけを祈るのではなく、結果を問わず、諸々様々『上手くいくようにの大きく広い願い。生徒たちに通じれば、それこそハッピー・ハロウィーンだ。

 2年生は、「研究室訪問」に向けて、各研究室から出された課題に取り組む。せっかく行くのだから、より充実したものにしてほしい。相手のあることだからなおさらだ。グループでしっかりと相談し、イメージを揃えて、訪問に臨もう。ワクワクする気持ちで、ハッピー・ハロウィーン!

 1年生は、毎年恒例の、異なる分野で、大学の先生方を8名お招きし、生徒の希望分野別の進路講演会。大阪公立大学、大阪大学、京都大学、和歌山県立医科大学の各先生方のご専門の講義に、生徒たちも興味津々。ざっと、タイトルを並べると・・・「実践!PCR 目撃!バイオの革命」「海洋の持続可能な利用方法を探る」「経済政策の評価とデータを読みとく工夫」「『自白』と『拷問』の歴史ー『魔女裁判』を手掛かりにー」「視知覚の実験心理学」「電気抵抗ゼロ!磁気浮上!起伝導の不思議」「史料を読むとはどういうことかー正倉院文書を読むー」「くすりはこうして生まれる」の8テーマ。

 50分しかないので、5分程度で回るしかなかったが、どれも(もう少し聞きたい)というお話だった。実際の大学での研究を知り、進路意識が向上すれば、間違いなくハッピー・ハロウィーンである。

 さて、これだけハッピー・ハロウィーンと叫べば、私にもハッピーがやってくるに違いない。今日は宝くじでも買って夢を見ようか。ハッピーを想像しながら、帰りの電車でニヤついていたらご勘弁を・・・。

  邪な 夢はご法度 ジャコランタン

 

 

2024.10.31

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