5月20日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.273~計画するということ~
本校公式Instagramでも紹介しているが、6月4日(水)の体育祭に向け、着々と準備が進められている。
「着々と」と言ったが、その言葉通りに、着々と、円滑に、滞りなく、慌てず騒がす、予定通りに進んでいるところばかりではない。下書き然り、筆や絵の具の買い出し然り、人員配置然りで、準備が間に合っていないクラスもある。ざっと見ると、下書きが完成間近あるいは一部着色を始めているクラスがほとんどだ。その中で、ひときわ目立つクラスがある。すでに着色もあと一歩というところで、完成に向けて実にスムーズに進んでいる。
「任せといてくださいよ!」と、尋ねてもいないのにクラスのまとめ役2名が自信満々で返してくる。聞くと、ユニフォームの方も着々と進んでおり、完成間近だという。教室でのユニフォーム制作の様子も伺うと、話していた通り、見事に数人分が完成している。身に着けた写真も見せてくれたが、なかなかのクオリティ。「早いなぁ、さすが3年やな。」と言うと、「そうでしょ、勉強もしないといけないので!」と、受験生の自覚もチラリ。こういうところが計画や段取りに出てくるのだと実感。
1年生は1年生なりに、2年生は2年生なりに頑張って計画し、準備しているが、やはり経験の差は少なからずあるようだ。とはいえ、焦らず慌てず、今できることに取り組むしかない。
本番当日に全力を出せるよう、準備に励め。Make it Kozy!先読み、高津生!
事始め 隣の芝は 青く見え
5月19日(月)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.272〜教育界の卵たち〜
本日から教育実習が始まった。高津高校卒業生8名。2週間の者あり、3週間の者あり。
朝イチ、オリエンテーションより一足先に自己紹介を兼ねて彼らの控室へ。部屋に入った途端、全員見事な反応で起立する。誰に言われたわけでもなく、その反応に一安心。当たり前だと言われればそうだが、その当たり前が身についていない大人も多い。
挨拶も元気でいとよろし。皆さんしっかり目を見て集中できている。別に面接官ではないので、一つ一つ意識して観察しているわけではないが、そういう一瞬の立ち居振舞いが第一印象として良くも悪くも受け止められる。実に良き印象。
教育実習生には、毎年、個人的に宿題を出す。面接でも聞かれるであろう「教師をめざす動機」「教師の魅力」「自分の強み、弱み」。皆、高津の卒業生であることから高津高校に「点数」をつけてもらう。加えてここ数年は「教員不足」をどう思うか、なども。明日までの宿題と伝えたが、先の反応通り、さっそく数名から回答があった。
動機に関しては「恩師に憧れて」「教えることが好きだから」「生徒の成長を見守れるから」など、それぞれの思いが伝わってきて胸にグッとくる。高津については「90点」「85点」「95点」と100点がないのでちとショックだが、その点数の理由を見ると、先生方の取組への感謝や尊敬、文武両道で頑張った友人との学校友人との絆など、100点満点評価。特に、この代はコロナ禍真っ只中の高校生活で、その時どこよりも先んじてオンライン授業を導入し、生徒の学習保障に動いてくれた先進性を評価してくれている。この代からこその視点。
では、減点はなにかと言うと、エレベーターやトイレなとバリアフリーの不十分さや施設に関すること。これは毎年、学校教育自己診断アンケートにおいても、要望最右翼の施設問題。学校としても校長としても言わずもがな重々承知しているが、こればかりは学校でどうにかなるものではない。一定の規則と順番に基づいて進められているので、古いと言われれば古いし、ある学校よりはよほど新しいというのも、これまた真実。要望しつつ待つしかない。誠に申し訳ない。ということで中身の100点評価にホッとする。
ただ1名からは「まだまだこれからに期待して」と伸び代ありの評価。はい、まだまだ伸びます、高津高校!Make it Kozy!貪欲に頑張れ、高津生!
教育を 背負って立とうか 高津生!
5月18日(日)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.271~人間工学を考える~
本日は、大阪公立大学I-siteなんばにて、日本人間工学学会大阪支部主催、高校生人間工学実践ワークショップが開催された。本校では「創造探究事業」の一環として、22名の生徒が参加し、スマートフォンケースをテーマにデザイン機能、使いやすさや事業化についてディスカッション、プレゼンテーションに取り組んだ。
このワークショップは、今年1月に開催した本校の「課題研究」生徒研究発表会で指導助言をお願いした大阪公立大学の有馬正和先生から、生徒の取組を応援できたらとお声かけいただき、今回初めて高津高校スペシャルとして開催していただいたものである。
「人間工学」とは、国際人間工学連合による定義として、「システムにおける人間と他の要素とのインタラクションを理解するための科学的学問であり、ウェルビーイングとシステム全体のパフォーマンスとの最適化を図るため、理論・原則・データおよび手法を設計に適用する専門分野」とあり、Wikipediaには、「人間が可能な限り自然な動きや状態で使えるように物や環境を設計し、実際のデザインに活かす学問」とある。学会の方曰く、世の中にあるものの大半は人間工学に関係しているということだ。
今回は高校生の最も身近なスマートフォンケースについて、なぜそれを選んだか、機能やデザインなどを語ったり、人のケースを自分の視点で採点したりして、使う人のために、何を優先するか、どのような機能が必要かなど、最初は自分の好みや使いやすさの話だったが、自分の考えを述べるうち、普段何気なく使っているスマートフォンに求めることが人によって違うことに気づき、当たり前の概念が変化していく。
後半は誰かのためのスマートフォンケースを提案するために、さらに白熱した議論に。(私は他の予定のため失礼したが)各班で、公園で遊ぶ子供を対象としたものや様々な機能をわかりやすく図で示したもの、「あなたらしくをあたらしく」「世界のおっちょこちょいさんへ!」と粋なキャッチフレーズをつけるなど、個性あふれるケースのプレゼンがあった。学会の方々も高校生の斬新な提案に刺激を受けらえたとのこと。
ちょっとしたことで世界は変えられる!?生徒たちも参加した時にはなかった気づきや発見を体感したようだ。普段見ている景色やモノを見る目が確かに変わったに違いない。Make it Kozy!社会を変える、世界を変える、頑張れ、高津生!
手にとって 矯めつ眇めつ 穿つ夏

















