5月23日(金)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.276〜ごみゼロの日〜
一週間早いが、5月30日は「53(ごみ)0(ゼロ)の日」。と、本日発行の保健室通信に記載されていた。食糧問題と食品(フード)ロスについて考えよう、とも。最近は、駅のゴミ箱も減った。ちょっとしたお菓子の袋も探さねば捨てられない。各ゴミ箱には、「ご家庭のゴミは捨てないでください」とある。手にしたアメちゃんの袋を持ちつつ、(少なくとも家庭のゴミではないな)と納得して捨てる。分別も守らねばならないし、大切なことだが少々生きづらい。そしてフードロス。これはいけない。食べ放題が重宝されるが、お皿に取りすぎて残すのは、店にも食べ物にも失礼だ。自分の胃の大きさは自分しかわからない。
この保健室通信をはじめ、学年通信や進路通信、図書館報と、校内でもそれぞれの部署から定期、随時に啓発記事やお知らせが発信されている。デジタルの世の中だが、紙の手触りが昭和の人間に温かい。裏面には保健委員の手書き「保健だより」も。無神経な私は五月病には縁遠いが、様々な事情で身体も心も倦怠感や疲労感を味わう方もある。この時期、なにか夢中になれることを見つけてリフレッシュしてほしい。
少なくとも生徒たちは、再来週の体育祭に向けて一生懸命準備中。うまく行かないこともあろうが、協力して頑張るのみ。何事も自分の得意を活かしてみんなで取り組むことが大切。そうすれば、目に見えない絆が見えてくる。夢中になれる幸せを。Make it Kozy!雨が止めば五月晴れ!開こう、高津生!
曇天の 上でお日様 笑うとる
5月22日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.275〜適切に避難せよ!〜
本日は、地震を想定した防災避難訓練。5限終わりに「地震です!」の放送により、訓練を開始。教室では、生徒たちは机の下に隠れる。特に必ず頭を守ること。また、机のぐらつき、移動を防ぐため机の足は角をしっかり持つ。私は直接その様子を見ていないが、公式Instagramでは、皆しっかりと適切に防災している様子が見える。教員はというと、下に空きスペースのない教卓のため頭を隠すことができない。ゆえに、各教室備え付きの簡易ヘルメットを使用する。ぐっと力を入れるとパカッと開いて被れるようになっている。地震が収まれば折りたたんで何度も使用できる優れモノだ。
生徒たちは、特にガヤガヤすることもなく、速やかにグラウンドに出る。外に出たら、やや駆け足でこれも速やかに整列する。点呼終了時間は6分40秒短縮したという。階段や廊下を走るとパニックになるし、1箇所に大勢が押し寄せて事故につながる。高津高校の校舎はおしゃれなスマートな白亜の姿だが、その分人が偏りすぎると渋滞する。生徒たちは冷静に周りを見ながら対応していた様子。まずは、良い動きだった。
講評でも述べたが、平成に入っても、平成7年の阪神淡路大震災に始まり、平成16年の新潟中越地震、平成23年の東日本大震災、平姓28年の熊本地震、そして記憶に新しい昨年元旦の能登半島地震と10年絶たぬうちに、日本のどこかで大きな地震が起きている。
そして、何よりも心配なのが、今後15年以内に起きるだろうとも言われている「南海トラフ地震」で、これが起きた場合は、東は静岡県から西は宮崎県までが被害を受けるという。その大阪の被害予想は、発生時間帯にもよるが、およそ1万人、負傷者6万6千人、停電が500万軒、回戦普通が200軒ということだ。日々、それなかりを気にして生きることはできないが、やはり備えあれば憂いなし、防災対策と心がけだけは忘れずにいたい。
自分の身は自分で守る。冷静に判断、落ち着いて行動。そして、心の片隅に弱きを助ける心根を。Make it Kozy!ここぞの力を、高津生!
災害は 忘れぬうちに やってくる 先人の教え 守りて生きん
5月21日(水)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.274〜探る夏〜
本校教育活動の軸である「課題研究」は通称『LC』は、『LCⅠ』『LCⅡ』『LCⅢ』と学年進行に沿って行う探究活動。「課題研究」という名称は、何十年も前からあるが、「総合的な学習の時間」「総合的な探究の時間」が導入されてから、どの学校も試行錯誤を余儀なくされてきた。
「総合的な学習」導入当初は、昭和の暗記型学習で生きてきた世代には全く受け入れられず、こんなことをするのなら漢字の一つ、英単語の一つでも覚えさせた方がマシだという考え方も多かった。それも否定はしないが、個人的には何事も『やりよう』だと思っていたので、学習指導要領を踏まえた上でより効果的な仕組み、方法を模索し検討を進めた。なかなか理解されない部分もあったが、どうせやるなら中途半端は避けようと取り組んだ。ただ、この「総合的な」という言葉は曲者、それから数十年経った今も変わらず、まだまだ学校では右往左往し試行錯誤を繰り返している。教員の入れ替わりも、なかなか定着しない理由の一つである。まさに正解が一つでない問題に取り組んでいる。
前任校では、前任の校長先生が探究を一つの部署として立ち上げたことでマニュアル的なものが浸透し、一つのカタチが出来上がった。高津高校では、文理学科の強みを活かした探究活動に取り組んでおり、昨年から2年の『LCⅡ』を全クラス同時間に組み、教員も一斉に担当することができるようになった。もともと教員のサポート意識は強いので、一つのカタチとして円滑に進められている。一部専門性が必要なテーマもあるが、基本『研究』というのは手探りで自分で進めるものだ。わからなければ調べる、確かめるためには実験する。教員は調べ方、実験方法をアドバイスする。それがサポートというもの。
と偉そうな物言いになったが、それもただの独り言に終わらんばかりの生徒たちの取組。理系の物理班、化学班、生物班を見学したが、各班でテーマ、ミッションを遂行するために何が必要か、主体的に積極的によくよく考えている。
テーマは「柑橘類による虫の忌避効果」や「折れやすいシャープペンの芯でいかに折れずに書くか」「しゃぼん玉の強度」「水の上を歩くには」「糸電話の可能な距離」「最強のEFポリマー」と、タイトルを聞くだけで面白そうなテーマだ。このテーマをいかに紐解き、周りをあっと驚かせるか。作るのか、見せるのか、納得させるのか。可能性は果てしない。Make it Kozy!深めよ、高津生!
探究の テーマの深み 探る夏













