12月3日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.174~問うということ~
考査が終わった時の生徒たちの、解放感か開放感かその表情が良い。
今日は後期中間考査の最終日。期間中、毎朝「テストできてるか?」という私の問いに、戸惑うことなく「はい、大丈夫です!」と答える生徒のなんと多いことか。結果までは知らぬがひとまず安心する。
定期考査は、一部実力考査的な問題を含む場合もあるが、基本的に考査範囲が限られているので、勉強の計画を立てやすいし、勉強がダイレクトに結果に反映される。だから、生徒たちも自分の出来不出来を実感できるのだろう。
さて、今朝は正門の日。裏門と違って、高津生以外の通行人も多い。以前仲良くなった小学生H君は登校時間が変わったのか、最近会わないが、今日はここ最近良く見る小学生女児三人組が寄って来た。一度、目の前を小学校の方向へ通り過ぎたが、反転してこちらに来た。姉妹という感じではないが、学年は5年、4年、2年と言う。
「どした?」と聞くと、「あの人たち何?」と言って、正門手前でチラシを配っている2名を指差す。見ると、高津生に塾のチラシを配っている。よく見る朝の光景だ。「あれはうちの高校生に塾のチラシを配ってる塾の人やで」と答えると、「チョコやんな?」と言う。そういえば、さっき受け取ったうちの生徒が「これ、チョコレート入ってるわ」と話していたな。「もらっていいん?お腹空いた」と言う。「朝ご飯食べてないんか?」一人が「食べてない」と言う。家庭事情を知らぬのでうかつなことは言えないが、「そうか、でも朝ごはんは食べた方がええで。ただ、アレは高校生に配るものやからくれへんかもな。でも欲しがったらいっぺん話してみ」と言うと、3人揃って走っていった。見ていると遠慮がちに話しかけている。が、見事に撃沈。しょぼくれて帰ってきた。
「あかんかったか、給食まで頑張らなあかんな。頑張れ!」とランドセルをポンと叩いて促し、話はついたと思ったが、ふと4年生が「高校って行かなあかん?」といきなり真理に迫る質問をする。思わぬ問いに少し戸惑うが、「ほとんどの子は高校に行ってるので、行ってほしいけど、『行かなあかん』と言うよりは『この学校に行きたい!』って思っていく方が楽しいと思うで。」「高校って楽しいん?」「そやで、友達と一緒にいろんなことができるし。うちの学校は特に楽しいで!」と職業病とでも言おうか、自然とPRしている。すると、「ふぅーん」と曖昧な返事をして、急に3人で学校へ駆け出した。50歳の年の差はすぐには埋まらぬものと実感。
あの子たちが「高校に行きたい!」と思えるような姿を毎日見せられれば良いな。ぜひ、見本に!Make it Kozy!勉強も楽しく、高津生!
冬の朝 思わぬ問いに 襟正す