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7月18日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.84~学習状況リサーチ1年生編~

 学習状況リサーチから見る高津生の傾向の最後は、1年生。入学したばかりで大学入試のことを考えるというのは少々心苦しいが、結果として、難関大学合格者たちの多くが、「早めに対策する方が良い」と口をそろえて言うのだからご容赦いただきたい。大人の世界でも、仕事を先送りにする人は信頼されないので、「人生の習慣づけ」という意味でも、先を見据えることは大切だ。

 さて、現1年生の結果で、何とも素晴らしく、嬉しいのが、入学したばかりの「高校生活についての現在の気持ち」を問う質問に対する回答。回答は、「授業の進度についていけるか不安」「部活動と学習の両立ができるか不安」「学習や成果のリズムがうまく保てるか不安」「勉強の仕方がわからず不安」「進路の考え方がわからず不安」「特に不安はなく高校生活が楽しみ」「その他」の7種類だが、「授業の進度」「生活のリズム」は他校同様、少々不安に思っている生徒が多いが、「勉強の仕方」についてはあまり不安を感じておらず、「特に不安なし」との回答も他校と比較して最も多い。現1年生は、実は府下190の中学校から入学しており、何と100名以上が各中学校からたった1名で入学している状況であり、人間関係の構築に不安を抱える生徒も少なくないと思うのだが、それでも、不安のない生徒がそういう空気を作ってくれれば、学年全体としても明るく前向きになりやすい。

 一方で、部活動入部者が例年よりも少ないのは気になる。85%以上はあるのだが、まだ入部していない生徒は、可能な範囲で、高校でしかできない部活動に励んでほしい。目標の大きさに関わらず、日々の取組の積み重ねは、きっと人間的な成長につながる。もちろん外部での活動に取り組んでいる生徒もいるだろうが。

 学校外での学習ツールは、予備校・塾は世間並みだが、他校生に比べると、参考書や問題集を多用しているようだ。どちらかというと、アナログタイプかもしれないが、実は、これは時代と逆行しているようで、勉強の本質を分かっているかもしれない。「書いて覚える」「声に出して覚える」「リズムで覚える」「語呂合わせで覚える」など、昭和と言われようが、一つの暗記、学習方法としては捨てたものではない。それこそ覚え方は自分で工夫するのが一番。

 昨日述べた2年生と同様、現代文の「接続語を意識」、古典の「主語を類推」、数学の「予習」「図やグラフの活用」などは、同じ傾向にある。

 以上が、現1年生の学習状況だが、最も改善すべきは、何よりも平日の学習時間である。毎日5時間以上勉強している生徒が約7%と、GLHSでも上位の部類に入る一方で、30分以下という生徒が約23%と、これはいただけない。毎日10分すれば、当たり前だが1年間で3650分、60時間50分の差が生まれる。成績が安定している生徒も、今一度、初心を忘れず、日々の積み重ねを大事にしたい。厳しい現実であるが、高校生はモチベーション一つで、爆発的な力を発揮する。生徒のハートに火がつくことを期待したい!Make it Kozy!やるべきことを早めにやる。頑張れ、高津生! 

  最後には コツコツがコツと 思い知る

2024.07.18

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