校長ブログ

TOP > 校長ブログ > 5月21日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.45〜ONとOFF〜

5月21日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.45〜ONとOFF〜

 本日は、令和6年度全国高等学校長協会「常務理事会研究協議会」。たいそうなタイトルに少々恐縮するが、今年度、大阪府立学校の校長協会会長を拝命したため、イコール常務理事という名前で招集がかかる。本日は、昨年度の事業計画や決算から、今年度の事業計画・予算案と、毎年恒例の議題が進む。府立の会長でも荷が重すぎるのに、全国の会長の引き継ぎを目にし、この一年の業務の多さとそれを捌く仕事の様子を想像すると、本当に頭が下がる。

 ということで、滞りなく、議題は終了したが、事は、自然と「高等学校教育のあり方ワーキング」の話題になる。キーワードは、「多様性のへの対応」と「共通性の確保」である。生徒個人の指向も多様、家庭の事情も多様、人生、生き方それぞれ多様と、その「多様性」を最大限受容する一方で、生徒個々の事情を問わず、「共通性」を確保せよという。考え方としては、至極当然であり、事情を抱える生徒のためを思うと、できる限りの配慮や工夫をすべきである。で、高津高校では、早くから多角的な観点で、先生方が本当に何とかせねばと時間をかけて検討している。それゆえに、目の前に「働き方改革」が立ちはだかり、生徒のためと思えば思うほど、やりたいけれどできないかもしれないというストレスが生まれる。

 その点で、文科省は一度、学校現場を一日みっちり見学したほうが良い。テレビでよく見る『警察24時』ならぬ『首席24時』とか『教頭密着!』とか。そんな調査を一度本気でやってみたらどうか。言っておくが、これは批判でも何でもなく提案である。首席や教頭が嫌ならば、その時は校長でも良い。

 ということで、各都道府県の校長たちの熱い議論は明日に持ち越すとして、無事に常務理事会は終了し、17時以降はプライベート。ふと思い浮かんだのが、東京ドーム。人生の3分の2を野球に注いできたが、東京ドームは恥ずかしながら未体験。今日はぜひ!と思ったが、すでに通常チケットは売り切れで、2万円超の分しか残っていなかった。一瞬諦めたが、行けないとなったら、ぜひ行きたくなるのが、人間の性分。すでに野球を見たいという衝動は収まらず、自然と、神宮球場へと向かっていた。到着すると、ヤクルトファンには失礼ながら、席には余裕がありチケットを購入。3塁側内野スタンドで初夏の風に吹かれながら、昼の暑く熱い議論を徐々に冷ましつつ、気持ちよく観戦した。

 結果的に内野席は満員。私の右隣はオハイオ州出身のアメリカ人ご夫婦。中学レベルの英語を駆使して、大阪在住で、今日はビジネストリップだと言うと、「Oh! Tigers fan!」と、間違ってはいないが、明らかに先入観で叫ばれる。おまけに、定番のグリコ看板前で撮影したスマホの二人の写真を見せてくる。「Oh! Nice Shot!」と私も同じテンションで叫ぶ。結婚して3年ということだが、実に仲の良いご夫婦、奥さんの推しの宮崎選手がホームランを打ったこともあり、実にエキサイトしていた。ふと旦那さんの着ているユニフォームを見ると、なんと大リーグカブスの、今をときめく今永選手のものではないか。私が、「IMANAGA is great baseball player!」と言うと、自分がプレーしているわけではないのに、「Yes!」となぜかドヤ顔で笑ってくれた。

 一方、左隣は、少々騒がしい女子大学生の二人。一人は横浜在住で、ベイスターズファンでもあるが、実はそれ以上にオリックスファンだという。代打に出たヤクルトの増田珠選手にライトスタンドの応援団が「バースデイ・ソング」を歌った際に、「私も今日誕生日!」と叫ぶ。タイガースとの2年連続日本シリーズを本気で願っている野球好きだが、甲子園には行ったことがないとのこと。ツバクローの大ファンである友人とともに、球場慣れした適度な騒ぎ方で観戦を満喫できる若さが羨ましい。

 思わぬ両隣のおかげで、私も一瞬仕事を忘れることができた。何事もONとOFFのメリハリが大切という。高津生も勉強、記念祭、部活動など忙しい。うまく切り替えて、Make it Kozy!高津生!

  ONとOFF どちらをONと 言うべきか

2024.05.21

最近の記事


  • 大阪府立高津高等学校 公式X
  • 大阪府立高津高等学校 公式Instagram
  • 大阪府立高津高等学校 公式YouTube