7月7日(月)校長うログ「Make it Kozy!」vol.305〜七夕の朝〜
朝の裏門。「おはよう!」と声をかける前に、「あっつ~」「もうホンマ暑い」と、多くの生徒の口からこの一言が休む間もなく漏れ聞こえてくる。日々続く猛暑。「暑い暑い言うても、もうしょーがないがな。」と昭和のダジャレは当然口には出さず。
そんな今週は、本校のキャリア教育の一環である「体験型進路学習」の1年生版『職場訪問』が始まる。それゆえいつもの朝の登校風景とは違い、頭髪、服装とも企業の方に失礼がないよう良識に基づいた出で立ちである。夏になり、服装の彩りも華やかになっていたが、七夕の本日は逆に質素である。多くは制服と思われる服装でネクタイをしている生徒も少なくない。そうでなくとも襟つきのポロシャツで夏のエコスタイルとして見映えがする。日頃は少々リラックス重視の者も今日は相手の方基準で対応する。
担任団、進路担当の熱い指導が行き渡っていると感じる。もちろん、服装よりも大切なのは、この取組の意義。「働くとは何か」との問いに、高校1年生現在でその答えを見つける。大人でも難しいこの問いに、もとより正解などあるはずもないが、企業の方に様々な質問を投げ、対話し、グループ内のディスカッションを通じて、それなりの答え合わせはできる。プレゼンを通して理解を深め、他のグループから刺激を受ける。たった5日間の取組だが、生徒は大きく大人に近づく。私は11日に開催される、各クラスで選ばれた精鋭たちのプレゼンを楽しみにしているばかり。
無論、私にとって「働く」とは社会貢献と人材育成に他ならぬ。教師は楽しくて楽しくて仕方がなく、毎日充実した日々の積み重ね、今も変わらず教え子たちと過ごす時間は最高だが、これまで多く見積もって「自分のやりたい仕事」は約4割といったところ。ほとんどは「やらねばならぬ仕事」。割に合わない仕事や人がやらない仕事をいかに楽しくポジティブにやるかが人生の分かれめ。と、たいそうに言ってはいるが、振り返るのはこんな時だけ。
高津生よ、人生好きに生きるのも良き。人に頼られるのも良き。すべて自分の人生だが、自分だけの人生ではない。だからこそ、素晴らしきかな人生、となる。
高津1年生、この体験学習は大人の階段である。決してエスカレーターやエレベーターではない。大切なのは、一歩ずつ踏みしめながら上がること。Make it Kozy!人と動こう、高津生!
七夕や 大人の階段 一歩ずつ







