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5月18日(日)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.271~人間工学を考える~

 本日は、大阪公立大学I-siteなんばにて、日本人間工学学会大阪支部主催、高校生人間工学実践ワークショップが開催された。本校では「創造探究事業」の一環として、22名の生徒が参加し、スマートフォンケースをテーマにデザイン機能、使いやすさや事業化についてディスカッション、プレゼンテーションに取り組んだ。

 このワークショップは、今年1月に開催した本校の「課題研究」生徒研究発表会で指導助言をお願いした大阪公立大学の有馬正和先生から、生徒の取組を応援できたらとお声かけいただき、今回初めて高津高校スペシャルとして開催していただいたものである。

 「人間工学」とは、国際人間工学連合による定義として、「システムにおける人間と他の要素とのインタラクションを理解するための科学的学問であり、ウェルビーイングとシステム全体のパフォーマンスとの最適化を図るため、理論・原則・データおよび手法を設計に適用する専門分野」とあり、Wikipediaには、「人間が可能な限り自然な動きや状態で使えるように物や環境を設計し、実際のデザインに活かす学問」とある。学会の方曰く、世の中にあるものの大半は人間工学に関係しているということだ。

 今回は高校生の最も身近なスマートフォンケースについて、なぜそれを選んだか、機能やデザインなどを語ったり、人のケースを自分の視点で採点したりして、使う人のために、何を優先するか、どのような機能が必要かなど、最初は自分の好みや使いやすさの話だったが、自分の考えを述べるうち、普段何気なく使っているスマートフォンに求めることが人によって違うことに気づき、当たり前の概念が変化していく。

 後半は誰かのためのスマートフォンケースを提案するために、さらに白熱した議論に。(私は他の予定のため失礼したが)各班で、公園で遊ぶ子供を対象としたものや様々な機能をわかりやすく図で示したもの、「あなたらしくをあたらしく」「世界のおっちょこちょいさんへ!」と粋なキャッチフレーズをつけるなど、個性あふれるケースのプレゼンがあった。学会の方々も高校生の斬新な提案に刺激を受けらえたとのこと。

 ちょっとしたことで世界は変えられる!?生徒たちも参加した時にはなかった気づきや発見を体感したようだ。普段見ている景色やモノを見る目が確かに変わったに違いない。Make it Kozy!社会を変える、世界を変える、頑張れ、高津生!

  手にとって 矯めつ眇めつ 穿つ夏

 

2025.05.18

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