10月31日(木)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.155~Happy Halloween!~
今朝の登校時、裏門で立っていると、派手な格好ではないが、いつもよりお洒落な恰好をした生徒が一人登校してきた。普通に「おはよう!」「おはようございます!」と挨拶を交わしたが、少し気になった。生徒が増えてきて、その中に、特に男子生徒が黒ずくめであったり、ネクタイをしていたりと、『プチフォーマル』ともいうべき服装で登校してくる生徒が複数名いた。1時間目の授業を見学するため、少し早めに部屋に戻ろうとしたところ、いつも長袖Tシャツの生徒が黒白基調の締まった恰好で、おまけにフェルトハットを手にしている。明らかにおかしい、と思い、声をかける。「今日はどないした?何かあるんか?」と聞くと、「もちろん、アレです!」と言う。わかったふうなことを言うなと思いながら、ようやくピンと来た。そう、言わずと知れた「Halloween」である。今更だが、そうか!ある意味地味だが、学校としては、モノクロでハロウィーンを楽しむならそれも良し、と納得した。また、休み時間に中庭を歩いていると、同じような格好で男子生徒3~4人が歩いてくる。向こうから、「校長先生、ハッピー・ハロウィーン!」と声をかけてくる。渋谷では混乱防止のために、『渋谷はハロウィーンは休みです』という看板を立てているそうだが、こんな形で楽しめるなら、そんな看板も必要ない。渋谷も全員モノクロ・ハロウィーンで良いではないか。私服の学校の『至福の楽しみ方』かもしれない。
そんなハロウィーンのHRは各学年でそれぞれの取組み。3年生は、進路講話に加えて、学年主任からの応援メッセージ。受験だけに偏らないよう、メンタルケアを行う。以前書いた生徒たちを応援する「絵馬」も、合格祈願ではなく、「77期諸々上手く行きますように」の一言。要は単に大学合格だけを祈るのではなく、結果を問わず、諸々様々『上手くいくようにの大きく広い願い。生徒たちに通じれば、それこそハッピー・ハロウィーンだ。
2年生は、「研究室訪問」に向けて、各研究室から出された課題に取り組む。せっかく行くのだから、より充実したものにしてほしい。相手のあることだからなおさらだ。グループでしっかりと相談し、イメージを揃えて、訪問に臨もう。ワクワクする気持ちで、ハッピー・ハロウィーン!
1年生は、毎年恒例の、異なる分野で、大学の先生方を8名お招きし、生徒の希望分野別の進路講演会。大阪公立大学、大阪大学、京都大学、和歌山県立医科大学の各先生方のご専門の講義に、生徒たちも興味津々。ざっと、タイトルを並べると・・・「実践!PCR 目撃!バイオの革命」「海洋の持続可能な利用方法を探る」「経済政策の評価とデータを読みとく工夫」「『自白』と『拷問』の歴史ー『魔女裁判』を手掛かりにー」「視知覚の実験心理学」「電気抵抗ゼロ!磁気浮上!起伝導の不思議」「史料を読むとはどういうことかー正倉院文書を読むー」「くすりはこうして生まれる」の8テーマ。
50分しかないので、5分程度で回るしかなかったが、どれも(もう少し聞きたい)というお話だった。実際の大学での研究を知り、進路意識が向上すれば、間違いなくハッピー・ハロウィーンである。
さて、これだけハッピー・ハロウィーンと叫べば、私にもハッピーがやってくるに違いない。今日は宝くじでも買って夢を見ようか。ハッピーを想像しながら、帰りの電車でニヤついていたらご勘弁を・・・。
邪な 夢はご法度 ジャコランタン