11月3日(日祝)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.156~壁に風穴一つ~
昨日と今日は、天候に大きな違い。昨日は、季節外れの大雨と0ったが、1・2年生の進研模試を実施。さて、来年以降の入試を見据えてどこまで伸びたか、個々の実力を探る。
一方、本日は秋晴れの快晴。まさに晴耕雨読とも言うべき2日間。その快晴の青空の下、私学隆盛の高校ラグビー界で、公立の意地を見せたい高津高校を応援。
場所は、常翔啓光学園ラグビー場。前回の土のグラウンドとは違って緑一色の芝生グラウンド。開始早々、トライを献上。悔しいが、やはり強い。ラグビーやサッカーほか、ボールを取り合うスポーツは、基本平等に攻撃のチャンスがある野球とは異なり、強い弱いでボールの占有率が全く違う。ボールを奪えなければトライのチャンスも生まれないという現実。
それでも、我が高津高校は、自陣地で攻められながらも何度も耐えて凌ぐ。その執着心は、人数の多少とは関係のない、魂の塊だ。前半は4トライ2ゴールだったと思うが、後半に希望の持てる内容だった。
その予感が的中したのは、後半15分過ぎ。中央付近から相手の隙をついてボールを繋ぎ、ゴールライン右隅に飛び込んで見事なトライ。そして、その後のゴールキックを託されたO君。サイドラインぎりぎりの一からで、相手キッカーも外していた距離。祈る応援団の想いを乗せて蹴ったボールは、真っすぐに飛び、ポールの間を美しく通り過ぎる。見事なゴールキックだった。高い壁に、一つの風穴を開けた。感動!
しかしながら、時間が経つにつれ、疲れも見え始め、結果は66-7で悔しい敗退。それでも、あと数分しかない時間帯に、「まだ行くぞ!」「顔上げろ!」「高津行くぞ!」と大きな声で鼓舞しあっている姿は、最後まであきらめない気持ちが現れていて、見ている者を感動させた。
応援団も、私が着いた頃には、3年生の友人たち約30名に、担任団の先生方、保護者の皆様の声援が飛んでいたし、前校長先生も応援に駆けつけてくださっていた。3年生は、多くの部活動が6月7月に引退する中、この時期まで懸命に汗を流したことは人生のいい経験になったと思う。こういう頑張りや集中力が、次の目標である大学受験の糧になるのだ。ぜひ、3年生には、ぜひ次のステージで勝ち切ってほしい。また、3年生が抜けると、部員が15人を切ってしまうが、1・2年生部員は来年の入学性に期待して、「今できること」に一生懸命取り組んでほしい。公立の雄として、どんどん風穴を開けてほしい。Make it Kozy!頑張れ、高津生!
秋空に キックで飛行機 雲を描く