9月7日(土)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.119~CAN MAKE KOZU②~
高津高校文化祭2日目は、昨日の流れで開催するため、演技やダンスを披露するグループ以外は、大きな準備もなく、登校時間もいつもの時間と同様。ただ、予定にはなかった2日目のオープニングを行うという。初日同様、自クラスや自グループのPRをメインにお客様に声を届ける。司会も2日連続で少々疲れ気味だが、みんなのためと一肌脱ぐ。
2種類の「高津パン」は、本日も大盛況。皆さん、昨日の情報をキャッチしたからか、オープニング終了後に買いに走ったが、すでに売り切れだった。いやいや、身内が買うよりもやはり来場された方優先が道理。この暑い中、来ていただくだけでも感謝である。今日土曜日は、中学生もたくさん。来年以降の受験を検討してくれていると思うが、オープンキャンパスも良いが、実査の行事を見ていただくのが一番。自分が高津生として、この空気の中で過ごすことをどう感じるか、その実感を大切にしてほしい。
そういう点では、昨日はあまりお客様が少なかった化学実験室だが、本日は、あふれんばかりの中学生とその保護者の方が教室に滞在。お目当ての「粉塵爆発+炎色反応実験」を興味津々で見つめる。この刺激が知的好奇心を深める。ぜひ高津高校へ!
茶道部は、ピロティにてお点前を披露。周りの音楽や歓声をよそに、この空間だけに静かでゆったりとした時間が流れる。外部の雰囲気をさえぎり、うまく環境を整えている。自然と姿勢が良くなる。
食堂兼クリエイティブ・ラボでは、外部機関にお越しいただき、「骨密度測定」を実施。私も肉密度は高いが骨密度はどうだろうかと行ってみると、結構な人数が並んでいる。わざわざでなくとも、一瞬で測定できるならと、年齢を問わず、測定している。いざ測って見ると、平均よりも少々低め。血圧は低い方が良いが、骨密度は、20歳をピークに落ちるばかりで、あまり低いのは歓迎しない。明日から、いや、今日から、牛乳にヨーグルト、チーズを積極的に食べるようアドバイスを受けた。
さて、体育館講堂では、2年生クラスを通信に演劇が主力。「名探偵コナン」に「シャーロック・ホームズ」と推理ドラマはなかなかの仕上がり。残念ながら、「君のHEARTにPUNP UP」と「ザ・バチェラー」は時間の都合で見られず。午後も、高津名物「K-1グランプリ」の審査委員長を依頼されたため、講堂のダンス部と演劇部は見ることができなかった。残念。
「K-1グランプリ」は、昨年度優勝の『穴掘り少年隊』が連覇なるか、残りの4組が一矢報いるかという図式。TV恒例の「M-1」さながらの司会に「笑神籤(えみくじ)」ガールが花を添える。トップバッターの「あぁ綿毛」が緊張しながらも、場の空気を盛り上げる。コメントでも述べたが、役割がはっきりしてわかりやすい漫才。いわゆる笑う準備のできる漫才でトップバッターであることを差し引けば、十分に合格点(実際、私はこのコンビを選んだ)。
あとは、時間の関係で話せなかった全体の感想を。
2番手「バンリの頂上」は、個性のあるしゃべくり漫才で、昭和の懐かしさも少し漂う漫才だと感じた。3番手「男バレ」は、テンポが良く、話に入りやすかったが、一つ一つの笑いの大きさが少し足りなかったようだ。4番手野球部コンビ「インコース高め」は、さすがに緊張して、上手く自分たちの漫才ができなかった感がある、悔しかろう。トリを飾るのは前回王者「穴掘り少年隊」。昨年はしらないが、さすが見事な流れるようなしゃべくりで、一つ一つが計算された笑い。昨年王者というのが納得できる、安定した漫才だった。
それくらい「穴掘り少年隊」は明らかに上手だったが、結果、私は「あぁ綿毛」を選んだ。それは、あくまでも主観だが、連覇ということを考えると、もう少し爆発的な笑いが欲しかったから。「あぁ綿毛」は、粗削りだが、一瞬一瞬に爆発的な笑いがあったので、安定した連覇を選ぶか、笑いの強さを選ぶかで迷って、後者を選んだ。
企画的には、それぞれ審査員票を2票ずつ獲得し、観客の皆様に選んでいただき、「穴掘り少年隊」の連覇となった。笑いの数で勝負すれば、やはりと納得する結果だった。審査員の主観より、観客の皆さんの総意で選ばれたので、一番いい形で合った。それぞれ本格派をめざし、よく練習したということが伝わってきた。というわけで、このブログを読んで、最初の挨拶で「言うとくけど、お笑いにはうるさいよ!」と言ったわけがわかってくれたと思う。5つのコンビよ、お疲れさん!
しかし、高津の文化祭は、見るものが多く、あっちに行ったりこっちに来たりと、忙しさもあるが、すべてを見学するのはスケジュール的にきつい。生徒の頑張っている姿は見たいが叶わずということがままある。開催前の「校長先生、来てくださいね!」の声が蘇ってきて、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。すまん、思わず骨密度を測ってしまった私を許せ!
さて、その骨密度を測ろうと並んでいる時に横に座った保護者の方や、中庭で「校長先生ですか?」と声をかけてくださった保護者の方など、胸に提げた名札を見て、声をかけてくださる方もたくさんいて、実に温かく、フレンドリーで心地よい。そして、そのあと、決まって「毎日ブログ読んでます!」とおっしゃるので、これまたテンションが上がる。中には「先生のブログのネタで、子どもと会話してます」とも話してくださる。
実は、私はそのために書いているようなもので、私の薄い話など翌日には忘れ去られるものだが、それをネタに、親子で会話していただいたり、生徒同士、教員同士、果ては、中学生の親子で会話していただければ、私のミッションはコンプリートされているのである。私にすれば、少しは高津高校のPRになれば良いという想いもあるが、最も大切なのは、人と人とのコミュニケーションである。「アホな校長やなぁ」と一笑されるのも覚悟のうち。ぜひぜひ、アウトな書きぶりがあれば、苦情申し立ても大歓迎だ。恥ずかしながら、失敗だらけの人生、今更失敗が一つ二つ増えようが影響はない。え?一つ二つではない?わかりました。反省は、昔のサル芝居のお家芸、ゴリラの私も得意である。
さてさて、高津生。君たちの得意は切り替えの良さ。この2日間、新しい一面を見せてもらった。それゆえに、来週からの君たち、ストレスを飛ばした君たちと会うのが実に楽しみだ。Make it Kozy!これからもよろしく、高津生!
楽しいを 創ってわかる 一体感 自由と創造 広がる未来
最後になりましたが、PTAの皆様には、この2日間、猛暑の中、文化祭を盛り上げていただき、本当にありがとうございました。今後とも、高津高校の教育活動にご理解、ご協力をいただきますよう、また、一緒に子供たちの成長を喜び合えるよう、「チームKOZU」として、よろしくお願い申しあげます。
また、お忙しい中、ご来場いただきました皆様方にも、高津高校の表の顔をとくとご覧いただけたかと思います。今後とも、ご協力、ご支援賜りますようお願い申しあげます。
【おまけ】何と、本日、ドジャースの大谷選手が、HR45号、盗塁45個(ついでに46個目も記録)の、メジャー初の45-45を達成したとのこと。歴史的快挙のめでたき一日、さらに記憶に残る高津高校文化祭の日となりました。
※本日も写真をどうぞ!