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12月17日(火)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.184~朝の風景〜

 朝の挨拶は様々。こちらの「おはよう!」に対して、「おはようございます!」と、はっきり挨拶で応えてくれると最高。特に、最近はイヤホンやヘッドホンを外して応えてくれる生徒が増えた。あー常識をわきまえているな、と心の中で「いいね!」を押す。

 こちらの目を見て、ペコリと頭を下げる生徒もこちらへのリスペクトは伝わるが、それなら、もう一言「おはようございます」が欲しい。

 こちらの視線も声掛けも感じながら、目を合わさない生徒もいる。恥ずかしいのか、機嫌が悪いのか、コミュニケートできず不思議な感覚。まして、じっと目を合わせながら無言で通り過ぎる生徒の心の内はどうなっているのか、不思議を超えた思いもある。なぜなら、廊下で会うと、「こんにちは!」と会釈することもあるのだから・・・。朝は、昨日の疲れや眠気もあり、いつでも元気というわけにいかない。

 現役教員の頃は、挨拶はできて当たり前だ、何で挨拶しないのかと大きな声を無駄に張り上げて叱ったものだが、校長としてそのような振る舞いは適さない。ことほど寛容に見守る姿勢が大切である。

 以前勤めた学校でこんなことがあった。今と同じように、毎朝、門で挨拶をしていたところ、生徒会長に挨拶をしても、あまり返ってこない。ある日は、ニコッと笑って「おはようございます!」と元気に返してくれる時もある。なせだろうと思いつつも、毎朝、見えない会話をする。嫌われているのか、いや、挨拶してくれる時もあるから、そんなことはないはず?と、いろいろ思うところがあったが、そんな彼女が卒業式の答辞で、「校長先生が、毎朝、笑顔で迎えてくれて、毎日HPで私たちのことを書いてくれて本当に感謝しています。」と涙と共に謳ってくれた。

 私は不思議な気持ちと嬉しさと少しの戸惑いを覚えたが、これが若者だとも感じた。いろいろ心のなかで思いつつも、相手に伝える術を認識できていない、無意識に、結果的に本人が思っても見ない表現になっているのだと。

 今日もジーッと目を合わせながら無言で通り過ぎる不思議な生徒がいる。そして、その瞬間を楽しんでいる自分もいる。不思議で楽しい時間である。彼がどのような心持ちでいるのか、いつかわかるのか、定かではないが、それもまた個性。そして、いつもの朝の風景である。Make it Kozy!明日も幸せな時間を、高津生!

  時を越え 通じ合うのは いと難し

2024.12.17

12月16日(月)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.183~サイエンスデイ~

 一日遅れの報告になるが、昨日は、大阪府生徒研究発表会「大阪サイエンスデイ」の第Ⅱ部。SSH指定校を中心に各校の課題研究、探究活動を10月に天王寺高校で開催された第Ⅰ部で発表し、選ばれたグループが第Ⅱ部として、大阪工業大学梅田キャンパスでオーラル発表を行う。
 高津高校からは、2グループが発表。2グループと言っても、一つは一人での研究。数学分野において、コラッツ操作を用いた「連続する2整数の関係と総試行回数からのコラッツ予想の考察」がテーマ。一番大きな会場での発表にもおくすることなく、自然体で発表。審査員の質問にも、スピーディに反応し、わからないことはわからないとはっきりと答える素直さも持ち合わせている。終わって声をかけると、「楽しかったです!」と一言。普段から、数学の難問を解くのが楽しいと言い切る数学好き。また、科学のイベントには必ずと言っていいほど顔を見せる、なかなかの強者。今後のさらなる伸びが期待できる。
 一方、物理分野のグループは女子生徒5名での発表で、練習通り?のスムーズでわかりやすい発表。「宇宙線計測~Cozmic Watchを用いて~」がテーマ。Cozmic Watchを傾けて、宇宙船を計測するのだが、その計測方法にも限界がある。「宇宙線にロマンを感じた」というメンバーが集まって、何ができるか考えたという。計測する機会も計測の方法も先行研究をもとに決定したようだが、目に見えないものを計測するのは、本当に難しい。まだまだ改良の余地があると、審査員には私的されたが、それだけ興味を持っていただいたということ。引き続き、頭を悩ましつつ、自分たちの目標を達成できれば最高だ。
 探究は、それこそ目に見えないが、真剣に取り組めば、確実に思考力や論理力が向上する。多角的な視点やクリティカルシンキングも身につく。しっかりと計画的に取り組めば、自分なりの学習方法が見つかる。Make it Kozy!何事も深く学ぼう、高津生!
  コラッツを 知ったかぶりで 帰途につく

2024.12.17

12月14日(土)校長ブログ「Make it Kozy!」vol.182~「高津キャンパスツアー」~

 本日は、今年度最後のオープンキャンパス、第4回「高津キャンパスツアー」。進路選択、どの高校をうけようか、真剣に迷っている中学3年生が、それぞれの高校選びの観点で確認しに来られた。府内公立高校全日制は、約150校。自宅からの通学経路や通学時間、授業内容や部活動の様子、あるいは、生徒会の活動や学校行事など、気になるところは山ほどあると思う。

 学校の担任の先生や保護者の方のアドバイスに加え、学習塾の先生からもこうした方がいい、ああした方がいいと様々な意見をもらって、余計に迷うこともある。迷ってしかり、来年4月からの三年間をどれだけ有意義に過ごせるか、また、卒業後に自分がめざす進路が実現するのかと先の見えない中、本当に高校選びは大変な作業だと思う。

 昭和のころは、当然ながらオープンスクールなどなく、大阪府は学区制であったため、自分の学力に見合ったところでちょこっと大人の意見を聞いてさっさと決めていた(私の親は私の好きにさせてくれたので、特に意見もなかったが)。

 今の中学3年生が何を決め手にするかはわからぬが、高津高校が100年以上の伝統を引き継ぎつつも、新たな取組を取り入れ、常にアップデートしていることは確かであり、入学後は、「自由と創造」「日新日進」の校風・校是のもと、自分の目標に照らし合わせて様々な活動に挑戦する機会が待っていることも事実である。

 本日は、教員から学校概要と進路指導の説明を、自治会の生徒が生徒目線で高津高校の一日や学校行事の楽しさなどを紹介した。また、部活動部員が数名に分かれて校内を丁寧に案内してくれた。中学生や保護者の方の気持ちに寄り添えたと思うが、いかがか。

 未知の世界に触れることは、例え失敗しても、その先の自分の成長につながる。ぜひ、挑戦を続けるオンリーワンのKOZUへ!

  100年に 上乗せをする 3年に    

【中学生・保護者の皆様へ】

 本日は、ご来校いただき、ありがとうございました。3月まで時間はありますが、勉強には体力が必要です。体調も気持ちも整えて、万全の体制で入試に臨んでくださいね。どこを受験するとしても、自分の力が発揮できますことを心から祈っています。頑張ってくださいね!

2024.12.14

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